※本記事はファブリカホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社ファブリカホールディングスの2026年3月期通期決算説明資料によると、連結売上高は105.67億円(前期比+14.8%)、営業利益は12.19億円(同+10.3%)となり、全セグメントで増収を継続した。親会社株主に帰属する当期純利益は6.65億円(同+100.7%)と大幅増益となった。2027年3月期は売上高・営業利益・経常利益・当期純利益の全指標で過去最高を更新する見込みとしている。
連結業績(当期 実績)
2026年3月期通期の連結業績は、修正後通期計画(期初計画対比)に対して売上高は102.6%、営業利益は101.7%、経常利益は102.1%の達成率となった。親会社株主に帰属する当期純利益は97.9%と、子会社における税効果会計の影響により若干未達となった。
| 項目 | 当期(FY2026.3) | 前期(FY2025.3) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 10,567百万円 | 9,206百万円 | +14.8% |
| EBITDA | 1,469百万円 | 1,263百万円 | +16.4% |
| 営業利益 | 1,219百万円 | 1,106百万円 | +10.3% |
| 経常利益 | 1,225百万円 | 1,116百万円 | +9.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 665百万円 | 331百万円 | +100.7% |
セグメント別の状況
セグメント別では、ビジネスコミュニケーション事業が売上高66.88億円(前期比+16.9%)、セグメント利益18.69億円(同+20.1%)とグループ全体を牽引した。オートモーティブプラットフォーム事業は売上高17.48億円(同+6.4%)と増収したが、成長投資の継続によりセグメント利益は2.77億円(同△19.8%)となった。AI事業は売上高0.58億円(同+36.8%)、セグメント損失0.95億円。オートサービス事業は売上高21.24億円(同+15.6%)、セグメント利益0.39億円(同+109.0%)となった。
| セグメント | 指標 | 当期(FY2026.3) | 前期(FY2025.3) |
|---|---|---|---|
| ビジネスコミュニケーション事業 | 売上高 | 6,688百万円 | 5,722百万円 |
| ビジネスコミュニケーション事業 | セグメント利益 | 1,869百万円 | 1,556百万円 |
| オートモーティブプラットフォーム事業 | 売上高 | 1,748百万円 | 1,642百万円 |
| オートモーティブプラットフォーム事業 | セグメント利益 | 277百万円 | 346百万円 |
| AI事業 | 売上高 | 5.8百万円 | 4.2百万円 |
| AI事業 | セグメント損失 | △95百万円 | △47百万円 |
| オートサービス事業 | 売上高 | 2,124百万円 | 1,837百万円 |
| オートサービス事業 | セグメント利益 | 39百万円 | 18百万円 |
| 調整額 | セグメント利益 | △871百万円 | △768百万円 |

通期業績予想
2027年3月期の連結業績予想は、売上高116.30億円(前期比+10.1%)、売上総利益53.10億円(同+12.4%)、営業利益14.00億円(同+14.8%)、経常利益14.00億円(同+14.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益9.00億円(同+35.2%)で、全指標において過去最高を更新する見込み。成長投資フェーズが一段落し、当年度より収益化フェーズへ移行する見通しとしている。
| 項目 | 予想(FY2027.3) | 前期実績(FY2026.3) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 11,630百万円 | 10,567百万円 | +10.1% |
| 売上総利益 | 5,310百万円 | 4,724百万円 | +12.4% |
| 営業利益 | 1,400百万円 | 1,219百万円 | +14.8% |
| 経常利益 | 1,400百万円 | 1,225百万円 | +14.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 900百万円 | 665百万円 | +35.2% |

セグメント再編と新セグメント予想
当期より、AI事業をビジネスコミュニケーション事業に統合し、研究開発機能をホールディングスへ移管することで、ビジネスコミュニケーション事業・オートモーティブプラットフォーム事業・オートサービス事業の3セグメント体制へ移行した。新セグメント区分による2027年3月期の連結業績推移(参考)は以下の通り。
| セグメント | 指標 | 当期実績(FY2026.3) | 予想(FY2027.3) |
|---|---|---|---|
| ビジネスコミュニケーション事業 | 売上高 | 6,694百万円 | 7,530百万円 |
| ビジネスコミュニケーション事業 | セグメント利益 | 1,774百万円 | 1,970百万円 |
| オートモーティブプラットフォーム事業 | 売上高 | 1,748百万円 | 2,000百万円 |
| オートモーティブプラットフォーム事業 | セグメント利益 | 277百万円 | 350百万円 |
| オートサービス事業 | 売上高 | 2,124百万円 | 2,100百万円 |
| オートサービス事業 | セグメント利益 | 39百万円 | 70百万円 |
| 調整額 | セグメント利益 | △871百万円 | △1,010百万円 |

株主還元
累進配当を導入し、2027年3月期の年間配当は40.0円(予定)を計画しており、6期連続の増配となる見込み。資本効率向上と株主還元を目的に、2026年3月期第4四半期に約5億円の自己株式取得を実施した。また、200株(2単元)以上を1年以上保有する株主を対象に、株主優待としてデジタルギフト(Amazonギフトカードやクオカードペイなど)を年間24,000円分進呈する制度を設けており、配当と優待を合わせた年間還元額は32,000円となる。

経営トピックス
ビジネスコミュニケーション事業では、2026年5月に法人向けコミュニケーションサービス群を新ブランド「Aurora X」として刷新した。オートモーティブプラットフォーム事業では、2026年4月に全国7万台以上の共有在庫を活用した業者間取引プラットフォーム「symphonyワンプラ」の提供を開始した。また、国内法人向けSMS配信数は5年連続シェアNo.1(デロイト トーマツ ミック経済研究所調べ)を維持している。
※本記事はファブリカホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。