※本記事はヘッドウォータースが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ヘッドウォータースの2025年12月期(通期)連結業績は、売上高3,900,040千円(前期比134.2%)とAI需要の取り込みにより過去最高を更新した一方、営業利益は229,250千円(前期比74.4%)、経常利益は128,516千円(前期比35.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益は57,656千円(前期比21.1%)と、いずれも大幅な減益となった。人材募集費・人件費など販管費の増加や、デリバティブ評価損・持分法による投資損失などの営業外損失が減益要因となった。
連結業績(2025年12月期 実績)
売上高は3,900,040千円(前期比134.2%、年間予算達成率97.3%)となり、3四半期連続で過去最高売上高を更新した。一方、営業利益は229,250千円(前期比74.4%、年間予算達成率69.9%)、経常利益は128,516千円(前期比35.5%、同38.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益は57,656千円(前期比21.1%、同24.3%)と、いずれも前期を下回った。粗利は3四半期連続で過去最高を更新し期初計画よりも上振れたが、人材募集費・人件費など販管費が計画より増加(前年同期比161.3%)したことに加え、デリバティブ評価損や持分法による投資損失などの営業外損失が発生し、減益要因となった。1株当たり当期純利益は15円13銭(前期72円01銭)。
| 項目 | 2025年12月期(当期) | 2024年12月期(前期) | 前期比 | 年間予算達成率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 3,900,040千円 | 2,905,981千円 | 134.2% | 97.3% |
| 営業利益 | 229,250千円 | 307,954千円 | 74.4% | 69.9% |
| 経常利益 | 128,516千円 | 362,432千円 | 35.5% | 38.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 57,656千円 | 272,787千円 | 21.1% | 24.3% |
| 1株当たり当期純利益 | 15円13銭 | 72円01銭 | – | – |

サービス区分別の状況
売上高の内訳は、AI区分が2,626,396千円(構成比67.3%、前期比180.9%)と6期連続で区分最高売上高を更新し、AIエージェント案件の需要拡大やロイヤルクライアント化によるサービス別1案件あたり売上単価の上昇が寄与した。DX区分は1,167,263千円(構成比29.9%、前期比89.0%)で、AI駆動開発などDX案件からAI区分への売上移動が増加している。プロダクト区分は106,380千円(構成比2.7%、前期比74.8%)で、Azureクラウド利用料の増加に伴い回復基調にある。
| 区分 | 2025年12月期売上高 | 構成比 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| AI | 2,626,396千円 | 67.3% | 180.9% |
| DX | 1,167,263千円 | 29.9% | 89.0% |
| プロダクト | 106,380千円 | 2.7% | 74.8% |
| 合計 | 3,900,040千円 | 100.0% | 134.2% |

通期業績予想(2026年12月期)
2026年12月期は、売上高5,764,000千円(前期比147.8%)、営業利益436,000千円(前期比190.2%、過去最高の営業利益を予想)、経常利益411,000千円(前期比319.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益231,000千円(前期比400.7%)を計画している。区分別売上高予測は、AIが4,100,000千円(構成比71.1%、前期比156.1%)、DXが1,500,000千円(構成比26.0%、前期比128.5%)、プロダクトが164,000千円(構成比2.8%、前期比154.2%)。会社は売上ボリュームの大幅拡大とPMIによるグループ全体の基盤整備を目指す1年と位置づけ、人材採用は純増130人、退職率10%以下を目標とする。なお、本予想には合併予定のBBDイニシアティブ株式会社の業績は含まれていない。
| 項目 | 2026年12月期予想 | 構成比 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 5,764,000千円 | 100.0% | 147.8% |
| AI | 4,100,000千円 | 71.1% | 156.1% |
| DX | 1,500,000千円 | 26.0% | 128.5% |
| プロダクト | 164,000千円 | 2.8% | 154.2% |
| 営業利益 | 436,000千円 | 7.6% | 190.2% |
| 経常利益 | 411,000千円 | 7.1% | 319.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 231,000千円 | 4.0% | 400.7% |
| 1株当たり当期純利益 | 60円09銭 | – | – |

株主還元
株主還元の基本方針として、人的投資・事業基盤強化への積極投資と、中長期的な利益成長・株価成長を通じたキャピタルゲインによる還元を掲げている。利益配分の優先順位は、①成長投資(採用、人材、プロダクト)、②財務基盤の安定(手元流動性の確保)、③将来的な株主還元、としており、株主配当・株主優待については、プライム市場への市場区分変更後、安定的な財務基盤の構築状況を踏まえて判断するとしている。自社株買いは、有効な資本配分の選択肢となり得るため、株価・市場動向を見極めて判断するとしている。
| 優先順位 | 項目 |
|---|---|
| ① | 成長投資(採用、人材、プロダクト) |
| ② | 財務基盤の安定(手元流動性の確保) |
| ③ | 将来的な株主還元 |
トピック(BBDイニシアティブ株式会社との経営統合)
2026年1月26日、ヘッドウォータースはBBDイニシアティブ株式会社との合併を発表した。合併効力発生予定日は2026年5月1日で、方式は吸収合併(存続会社:ヘッドウォータース、消滅会社:BBDイニシアティブ)。株式割当比率はヘッドウォータース1株に対しBBDイニシアティブ1株につき0.5株、交付株式数は普通株式2,260,412株で、BBDイニシアティブは2026年4月28日に上場廃止予定。両社は2025年8月の資本業務提携(持分法適用会社化)を契機に統合を検討し、AI実装力とSaaS・BPOによる業務自動化を融合することで、国内外のAI/DX市場でのリーディングポジション確立を狙うとしている。

※本記事はヘッドウォータースが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。