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シンクロ・フード、2026年3月期は増収も営業減益 M&A仲介好調で挽回

決算サマリー 2026.08.13
シンクロ・フード、2026年3月期は増収も営業減益 M&A仲介好調で挽回

※本記事はシンクロ・フードが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

シンクロ・フードが発表した2026年3月期通期の連結業績は、売上高5,541百万円(前期比+40.2%)、営業利益668百万円(同▲39.1%)、経常利益614百万円(同▲43.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益269百万円(同▲59.1%)となった。株式会社イデアルの連結開始による大幅増収に加え、4QにM&A仲介サービスの成約が進展したことで業績進捗の遅れを挽回し、通期の売上高は業績予想比99.0%、営業利益は業績予想比97.6%で着地した。一方で、求人広告サービスの鈍化や一過性費用(臨時株主総会対応等)、のれん償却費等の影響により営業減益となった。

目次

連結業績(当期 実績)

売上総利益は3,500百万円(前期比+8.1%)、販管費は2,832百万円(同+32.2%)となった。販管費のうち人件費は1,557百万円(同+20.9%)、広告宣伝費は261百万円(同+23.4%)、地代家賃は143百万円(同+10.5%)、外注費は89百万円(同+33.9%)で、イデアルの連結による人員・拠点増や求人広告サービスへの投下強化が影響した。

項目2026年3月期実績2025年3月期実績前期比2026年3月期業績予想対予想比
売上高5,541百万円3,951百万円+40.2%5,600百万円99.0%
売上総利益3,500百万円3,239百万円+8.1%
販管費2,832百万円2,142百万円+32.2%
営業利益668百万円1,097百万円▲39.1%685百万円97.6%
経常利益614百万円1,086百万円▲43.5%647百万円94.8%
親会社株主に帰属する当期純利益269百万円659百万円▲59.1%418百万円64.6%
シンクロ・フードの売上高・営業利益・営業利益率の年度推移
出典:2026年3月期通期 決算説明資料 P.10

セグメント別の状況

報告セグメントはメディアプラットフォーム事業、M&A仲介事業、プロパティマネジメント事業の3区分。2026年3月期4Q(第4四半期)実績でみると、メディアプラットフォーム事業は売上高880百万円(前年同期比▲8.7%)、セグメント利益134百万円(同▲44.9%)と主力の求人広告サービスの苦戦により減収減益となった一方、飲食店ドットコム会員数は34.0万件(同+7.5%)、求職者数は43.0万人(同+18.0%)、事業者数は5,304社(同+3.8%)といずれも過去最高を更新した。M&A仲介事業は売上高121百万円(同+89.1%)、セグメント利益63.7百万円(同+606.6%)と大幅な増収増益となり、リードタイムが長期化していた案件の成約進展やフォロー体制強化が奏功した。プロパティマネジメント事業は株式会社イデアルの株式取得に伴い連結対象となった事業で、売上高921百万円、セグメント利益は▲10百万円となったが、これは当社グループ会計方針の適用に伴う一時的な費用計上(賞与引当金)が主因であり、契約物件数は493件(前年同期比+11.3%)と過去最高、物件稼働率も99.0%と高水準を維持した。

セグメント指標2026年3月期4Q実績前年同期比
メディアプラットフォーム事業売上高880百万円▲8.7%
メディアプラットフォーム事業セグメント利益134百万円▲44.9%
M&A仲介事業売上高121百万円+89.1%
M&A仲介事業セグメント利益63.7百万円+606.6%
プロパティマネジメント事業売上高921百万円
プロパティマネジメント事業セグメント利益▲10百万円
メディアプラットフォーム事業の2026年3月期4Q実績サマリ
出典:2026年3月期通期 決算説明資料 P.18
M&A仲介事業の2026年3月期4Q実績サマリ
出典:2026年3月期通期 決算説明資料 P.23
プロパティマネジメント事業の2026年3月期4Q実績サマリ
出典:2026年3月期通期 決算説明資料 P.26

連結キャッシュ・フロー

営業活動によるキャッシュ・フローは925百万円(前期比+486百万円)、投資活動によるキャッシュ・フローは▲4,106百万円(同▲4,096百万円)、財務活動によるキャッシュ・フローは1,939百万円(同+1,564百万円)となった。投資活動によるキャッシュ・フローの悪化は主にホライズン14株式会社/株式会社イデアルの株式取得による支出、財務活動によるキャッシュ・フローの増加は主に長期借入金による収入4,000百万円によるもの。現金及び現金同等物の期末残高は3,705百万円(前期末4,947百万円)となった。

項目2026年3月期通期2025年3月期通期
営業活動によるキャッシュ・フロー925百万円439百万円
投資活動によるキャッシュ・フロー▲4,106百万円▲10百万円
財務活動によるキャッシュ・フロー1,939百万円374百万円
現金及び現金同等物の期末残高3,705百万円4,947百万円

2027年3月期計画の修正(中期経営計画の見直し)

主力の求人広告サービス市場の構造変化を背景に、2027年3月期計画の下方修正と中期経営計画の見直しを決定した。2025年11月13日公表の連結営業利益計画1,100百万円に対し、飲食HRサービスの減収影響▲578百万円、その他サービスの減収影響▲209百万円、広告宣伝費の投資増▲53百万円、一時的コスト▲62百万円を反映する一方、人件費・採用費の見直し+62百万円、開発外注の削減+57百万円、その他コスト見直し+15百万円を織り込み、修正後の連結営業利益計画は332百万円とした。なお2028年3月期の計画値については、市場環境変化への対応状況を精査したうえで、2027年3月期第3四半期中の公表を目指すとしている。

区分金額
修正前計画(2025年11月13日公表・連結営業利益)1,100百万円
飲食HRサービス減収影響▲578百万円
その他サービス減収影響▲209百万円
広告宣伝費▲53百万円
一時的コスト▲62百万円
人件費・採用費見直し+62百万円
開発外注の削減+57百万円
その他コスト見直し+15百万円
修正後計画(連結営業利益)332百万円

株主還元

2026年3月期通期のキャッシュ・フロー計算書によれば、自己株式の取得による支出418百万円、配当金の支払額410百万円を実施した。2027年3月期の財務方針について、従来から掲げる成長投資と株主還元を両立する方針に変更はないとしている。

中期経営計画・トピック

2025年12月開催の臨時株主総会の結果を受け、取締役会の諮問機関として社外取締役3名で構成される企業価値向上委員会を2026年2月に設置し、外部アドバイザーの助言を受けながら企業価値向上策の検討を継続している。また、2026年3月に発覚した人材紹介事業における元従業員による不正行為(架空売上計上)について、人材紹介用の業務システム導入や管理体制・チェック機能の増強、内部監査及びコンプライアンス研修の強化等の再発防止策を実施した。

※本記事はシンクロ・フードが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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