チェンジホールディングス

チェンジホールディングス、2026年3月期は営業利益112億円で着地 中計目標を2030年3月期へ後ろ倒し

決算サマリー 2026.08.12
チェンジホールディングス、2026年3月期は営業利益112億円で着地 中計目標を2030年3月期へ後ろ倒し

※本記事はチェンジホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

チェンジホールディングスは2026年3月期(2026年3月期)通期決算を発表した。売上収益は528億27百万円(前期比+13.9%)と増収だったが、営業利益は112億25百万円(前期比-16.4%、通期業績予想140億円に対する達成率80.2%)にとどまった。イー・ガーディアン(EG)とfundbookの業績未達が主要因である。中期経営計画(2026年3月期-2028年3月期)については、営業利益180億円の達成時期を2028年3月期から2030年3月期へ2期後ろ倒しする目標修正を行った。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

2026年3月期の売上収益は528億27百万円(前期比+13.9%、業績予想比達成率96.0%)。EBITDAは139億28百万円(前期比-7.9%、達成率84.1%)、営業利益は112億25百万円(前期比-16.4%、達成率80.2%)だった。親会社の所有者に帰属する利益は69億37百万円(前期比-7.1%、達成率87.8%)、EPSは99.71円(前期比-6.5%)。ROEは15.8%(前年同期比-2.7%)。業績未達及び中期経営計画の目標修正という結果を受けて、業務執行取締役3名の報酬を2か月間無報酬とすることを決定した。

項目2026年3月期実績2025年3月期実績前年同期比
売上収益52,827百万円46,387百万円+13.9%
EBITDA13,928百万円15,131百万円-7.9%
営業利益11,225百万円13,420百万円-16.4%
親会社の所有者に帰属する利益6,937百万円7,470百万円-7.1%
EPS99.71円106.61円-6.5%
ROE15.8%18.5%-2.7%
1株当たり配当金23.0円20.9円

セグメント別の状況

セグメント別では、NEW-ITトランスフォーメーション(民間DX・M&A仲介、サイバーセキュリティで構成)の売上収益は238億41百万円(前期比+14.6%、達成率84.3%)、営業利益は32億57百万円(前期比-45.6%、達成率51.6%)と、EGのBPO業績不振やfundbookのPPA償却等により減益となった。パブリテック(地方創生、公共DXで構成)の売上収益は295億91百万円(前期比+13.1%、達成率108.3%)、営業利益は141億56百万円(前期比+8.5%、達成率101.5%)と目標を上回った。事業別では、民間DX・M&A仲介の売上収益は202億53百万円(前期比+14.2%)、サイバーセキュリティは35億87百万円(前期比+17.4%)、地方創生は230億85百万円(前期比+3.7%)、公共DXは65億5百万円(前期比+66.5%)だった。公共DXは陸上自衛隊から新たに23億円を受注し、2026年3月期末受注残高は23.0億円となった。

セグメント/事業売上収益前年同期比営業利益(セグメント)
NEW-ITトランスフォーメーション23,841百万円+14.6%3,257百万円(-45.6%)
 民間DX・M&A仲介20,253百万円+14.2%
 サイバーセキュリティ3,587百万円+17.4%
パブリテック29,591百万円+13.1%14,156百万円(+8.5%)
 地方創生23,085百万円+3.7%
 公共DX6,505百万円+66.5%
経営成績の概況
出典:3962 チェンジホールディングス 2026年3月期決算説明資料 P.6

中期経営計画(2026年3月期-2028年3月期)の目標修正

2026年3月期の業績進捗を踏まえ、営業利益180億円の達成時期を2028年3月期から2030年3月期へ2期後ろ倒しした。fundbookの業績目標を引き下げる一方、シェア拡大が見込まれるふるさと納税事業と受注が好調な中央省庁コンサル事業の目標を引き上げた。キャピタルアロケーションについては、オーガニック成長に注力しM&A枠を300億円から130億円に縮小し、DOE3.6%を基準とした配当総額約75億円に加えて自己株式取得枠50億円を新設した。2030年3月期のターゲットは売上収益700億円(4年CAGR+7.3%)、営業利益180億円(同+12.5%)、親会社の所有者に帰属する当期利益110億円(同+12.2%)、EPS168円(同+13.9%)、ROE16.5%、1株当たり配当金36.7円としている(セグメントは新算出方法で集計)。

DJ3の修正財務目標
出典:3962 チェンジホールディングス 2026年3月期決算説明資料 P.24

通期業績予想(2027年3月期)

2027年3月期の業績見通しは、売上収益578億23百万円~590億円(前期比+9.5%~+11.7%)、EBITDA141億18百万円~151億18百万円(同+1.4%~+8.5%)、営業利益115億円~125億円(同+2.4%~+11.4%)を目標とする。親会社の所有者に帰属する利益は66億90百万円~73億11百万円(同-3.6%~+5.4%)、EPSは99.33円~108.55円(同-0.4%~+8.9%)を見込む。ポイント付与禁止後(25年10月)の競争環境はふるさとチョイスにポジティブと見る一方、例年以上に寄付が年末に集中すると予想されるため、通期の前年割れリスクを考慮して下限を設定したとしている。

項目2027年3月期予想(下限)2027年3月期予想(上限)前年同期比
売上収益57,823百万円59,000百万円+9.5%~+11.7%
EBITDA14,118百万円15,118百万円+1.4%~+8.5%
営業利益11,500百万円12,500百万円+2.4%~+11.4%
親会社の所有者に帰属する利益6,690百万円7,311百万円-3.6%~+5.4%
EPS99.33円108.55円-0.4%~+8.9%
1株当たり配当金26.0円26.0円+3.0円
2027年3月期業績予想
出典:3962 チェンジホールディングス 2026年3月期決算説明資料 P.30

株主還元

2026年3月期の配当は予定通り1株当たり23.0円とすることを決議した。配当方針はDOE3.6%を基準とし(配当性向下限値15%)、2027年3月期の配当予想は1株当たり26.0円、2030年3月期の配当目標は36.7円としている。自社株のバリュエーション低下を踏まえ、中期経営計画の中で最大20億円の自己株式取得を決議した。株主優待は継続保有期間に応じて年2回合計最大2万円のデジタルギフト®を進呈し、優待利回りは最大7.2%(2026年5月8日終値921円を基準に算出)としている。

項目内容
2026年3月期配当金(実績)1株当たり23.0円
2027年3月期配当予想1株当たり26.0円
2030年3月期配当目標1株当たり36.7円
配当方針DOE3.6%基準(配当性向下限値15%)
自己株式取得最大20億円を決議(中期計画の自己株式取得枠は50億円)
株主優待年2回・継続保有に応じ最大合計年間2万円のデジタルギフト®(優待利回り最大7.2%)
配当方針と株主優待
出典:3962 チェンジホールディングス 2026年3月期決算説明資料 P.28

トピックス

地方創生領域では、日本最高峰のバレーボールリーグ「SVリーグ」に参戦するプロチーム「フラーゴラッド鹿児島」の運営会社である株式会社フィールドエックスを2026年4月に連結子会社化した。持続可能なスポーツ経営モデルの構築を通じて、地域スポーツの発展と地方創生の実現を目指すとしている。また、北関東の森林組合との契約締結によりカーボンクレジット(J-クレジット)を累計35万トン取得し、27年以降16年分で35億円相当の価値創出を見込むとしている。

※本記事はチェンジホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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