※本記事はトーモクが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
トーモクの2026年3月期(2025年4月~2026年3月)連結業績は、売上高224,090百万円(前期比+2.0%)、営業利益11,378百万円(同+21.6%)、経常利益11,445百万円(同+21.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益7,361百万円(同+13.1%)となった。段ボール事業で価格改定効果による収益改善が進み、増収増益で過去最高益を更新中。営業利益率は5.1%(前期4.3%)に改善し、期初計画に対しても売上高97.4%、営業利益103.4%、経常利益106.0%、純利益105.2%と、利益項目はいずれも計画を上回った。
連結業績(当期 実績)
売上原価は183,492百万円(前期比+0.4%)にとどまり、売上総利益は40,597百万円(同+9.9%)と大きく伸びた。販売費及び一般管理費は29,218百万円(同+5.9%)に増加したものの、粗利改善効果が上回り営業利益・経常利益とも大幅増益となった。
| 項目 | 当期 | 前期 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 224,090百万円 | 219,613百万円 | +2.0% |
| 売上原価 | 183,492百万円 | 182,670百万円 | +0.4% |
| 売上総利益 | 40,597百万円 | 36,942百万円 | +9.9% |
| 販売費及び一般管理費 | 29,218百万円 | 27,582百万円 | +5.9% |
| 営業利益 | 11,378百万円 | 9,360百万円 | +21.6% |
| 経常利益 | 11,445百万円 | 9,400百万円 | +21.7% |
| 親会社株主帰属純利益 | 7,361百万円 | 6,508百万円 | +13.1% |
セグメント別の状況
段ボール事業は売上高124,628百万円(前期比+4.1%)、セグメント利益10,455百万円(同+21.7%、利益率8.4%)と、国内の価格改定効果が販売数量の減少や人件費などのコスト上昇をカバーし増収増益となった。住宅事業は国内の販売棟数減少により売上高55,171百万円(同△4.6%)と減収となったが、建築コスト上昇の販売価格への反映やリフォーム強化で増益となり、セグメント利益は1,015百万円(同+10.7%)。運輸倉庫事業は夏場の取扱数量増加と価格改定により売上高44,290百万円(同+5.2%)、セグメント利益1,076百万円(同+14.5%)と増収増益を達成した。
| セグメント | 指標 | 当期 | 前期 |
|---|---|---|---|
| 段ボール | 売上高 | 124,628百万円 | 119,676百万円 |
| 段ボール | セグメント利益(利益率) | 10,455百万円(8.4%) | 8,592百万円(7.2%) |
| 住宅 | 売上高 | 55,171百万円 | 57,843百万円 |
| 住宅 | セグメント利益(利益率) | 1,015百万円(1.8%) | 917百万円(1.6%) |
| 運輸倉庫 | 売上高 | 44,290百万円 | 42,093百万円 |
| 運輸倉庫 | セグメント利益(利益率) | 1,076百万円(2.4%) | 940百万円(2.2%) |

通期業績予想
2027年3月期の見通しは、売上高220,500百万円(前期比△1.6%)、営業利益12,700百万円(同+11.6%)、経常利益11,900百万円(同+4.0%)、親会社株主帰属純利益8,100百万円(同+10.0%)を計画する。ROEは7.7%(前期比+0.1ppt)を見込む。段ボール・住宅は価格改定の継続で増収増益を見込む一方、運輸倉庫は子会社株式の売却で売上高は減少するが、物流コスト適正化交渉の継続で収益改善を見込んでいる。
| 項目 | 予想 | 前期(実績) |
|---|---|---|
| 売上高 | 220,500百万円 | 224,090百万円 |
| 営業利益 | 12,700百万円 | 11,378百万円 |
| 経常利益 | 11,900百万円 | 11,445百万円 |
| 親会社株主帰属純利益 | 8,100百万円 | 7,361百万円 |

株主還元
2026年3月期の配当は配当性向29.1%、年130円(中間65円+期末65円)。2027年3月期の計画は配当性向34.6%、年170円(中間85円+期末85円、前期比+40円)としている。配当は中長期的な利益成長に合わせて増配していく累進配当を基本方針とし、自己株式取得については機動的に実施する予定としている。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(計画) |
|---|---|---|
| 配当性向 | 29.1% | 34.6% |
| 年間配当金 | 130円(中間65円+期末65円) | 170円(中間85円+期末85円) |

第3次中期経営計画
2027年3月期を初年度とする第3次中期経営計画(2027年3月期~2029年3月期)を策定した。メインテーマは「収益力強化 ~Creating Value 2026-2028~」で、基本方針として資本効率(ROE・PBR)向上、コストを意識した経営、成長投資と株主還元の両立を掲げる。中計最終年度の2029年3月期には売上高2,400億円、営業利益率6.0%、ROE8.0%を目指すとし、段ボール1,450億円(構成比60%)、住宅590億円(同25%)、運輸倉庫360億円(同15%)を計画する。成長投資は、M&Aと併せて最大430億円の枠を設定し、配当性向は40%以上を目標に段階的に引き上げるとしている。さらに長期経営目標として2035年3月期に売上高3,000億円、ROE10%を掲げた。段ボール事業では、日本製紙グループ・特種東海製紙グループと協業検討の覚書を2026年4月7日に締結したことも明らかにしている。

※本記事はトーモクが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。