※本記事はgumiが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
gumiの2026年4月期通期連結業績は、売上高9,183百万円(前期比+241百万円、+2.7%)、営業利益83百万円(前期比△287百万円)、経常利益2,170百万円(前期比+66百万円)、税引前当期純利益1,524百万円(前期比△943百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益1,454百万円(前期比△608百万円)だった。主力タイトル『オラドラ(ジョジョの奇妙な冒険 オラオラオーバードライブ)』の収益貢献に加え、暗号資産評価益等の計上により、通期で全段階利益の黒字を確保した。前中期経営計画の最終年度である当期は、税引前利益で目標レンジ(25億円~40億円)に対し約47%の達成率(15.2億円)にとどまったが、前期と同水準の経常利益を維持したとしている。
連結業績(2026年4月期 実績)
通期売上高は9,183百万円で前期比+2.7%の増収。営業利益は広告宣伝費の増加等により83百万円と前期の370百万円から減益となった一方、経常利益は2,170百万円と前期の2,103百万円をわずかに上回った。税引前当期純利益は1,524百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は1,454百万円で、いずれも前期を下回ったものの、通期で全段階利益の黒字を確保した。
| 項目(百万円) | 2026年4月期 | 2025年4月期 | 増減額 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 9,183 | 8,942 | +241 |
| 営業利益 | 83 | 370 | △287 |
| 経常利益 | 2,170 | 2,103 | +66 |
| 税引前当期純利益 | 1,524 | 2,467 | △943 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,454 | 2,063 | △608 |

四半期業績の推移
Q4(2026年2月~4月)の売上高は2,351百万円でQ3比△631百万円の減収。主力タイトル『オラドラ』のハーフアニバーサリー施策の売上が想定を下回ったことが要因。Q4の営業利益はハーフアニバーサリーに伴う広告宣伝費の増加により△47百万円の赤字となったが、通期では83百万円の黒字を確保した。経常利益はQ1に計上した暗号資産評価益(1,094百万円)が通期を牽引し、Q4も197百万円と安定的に推移した。
| 項目(百万円) | Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | 通期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,354 | 2,496 | 2,982 | 2,351 | 9,183 |
| 営業利益 | 72 | △235 | 293 | △47 | 83 |
| 経常利益 | 1,234 | 267 | 470 | 197 | 2,170 |
| 税引前利益 | 1,270 | 203 | 469 | △419 | 1,524 |
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | 1,247 | 103 | 496 | △393 | 1,454 |

費用の状況(開発費・広告宣伝費)
通期の開発費は3,399百万円で、開発体制の最適化により前期比で約14億円減少した。広告宣伝費は969百万円で、新規タイトル『オラドラ』のリリース前後のプロモーション強化に伴い前期比で約7億円増加した。対売上高開発費比率は37.0%、対売上高広告宣伝費比率は10.6%となった。
| 項目(百万円) | 2023年4月期 | 2024年4月期 | 2025年4月期 | 2026年4月期 |
|---|---|---|---|---|
| 開発費 | 6,727 | 7,785 | 4,822 | 3,399 |
| 人件費(開発部門) | 3,469 | 3,484 | 2,885 | 2,270 |
| 外注費 | 3,257 | 4,300 | 1,936 | 1,128 |
| 広告宣伝費 | 1,244 | 1,611 | 272 | 969 |
| 対売上高開発費比率 | 42.0% | 64.5% | 53.9% | 37.0% |
| 対売上高広告宣伝費比率 | 7.8% | 13.4% | 3.0% | 10.6% |
セグメント別の状況
モバイルゲーム事業は、『オラドラ』でQ4にハーフアニバーサリー広告を投下したが売上が想定を下回り、通期営業利益は△469百万円の赤字だった。ブロックチェーン等事業は、エンターテインメント領域で継続的に受領している暗号資産の受領・価格上昇が寄与し、セグメント全体で営業利益552百万円の黒字を確保した。同事業の経常段階では、エンターテインメント領域の暗号資産評価益が経常利益を牽引した一方、金融領域(ノード運営・アセットマネジメント)は暗号資産市場の変動の影響を受け経常損失を計上、投資その他領域もファンドからの持分法投資損失により経常損失を計上したとしている。
| セグメント | 指標 | 2026年4月期(百万円) |
|---|---|---|
| モバイルゲーム事業 | 営業利益 | △469 |
| ブロックチェーン等事業 | 営業利益 | +552 |

通期業績予想
本資料には次期(2027年4月期)の具体的な数値計画の記載はない。資料は、大型IPタイトルのリリース等により確実な増収増益を目指すとしており、『僕のヒーローアカデミア UNITED SURVIVAL』を2026年内にリリース予定であるほか、新規大型グローバルIP2タイトルの開発に本格着手しているとしている。
株主還元
本資料には配当金・自己株式取得等の株主還元策に関する記載はない。
中期経営計画・トピック
前中期経営計画(2023年6月策定、2025年6月修正)の最終年度である当期の税引前利益は15.2億円で、目標レンジ25億円~40億円(レンジ中央値32.5億円)に対する達成率は約47%にとどまったが、前期(2025年4月期)と同水準の経常利益を維持し全段階利益黒字で着地した。計画未達の要因として、モバイルゲーム事業では受託案件の未獲得や新規タイトルの収益貢献が想定を下回ったこと、ブロックチェーン等事業では協業ゲームタイトルの不振やアセットマネジメントの収益化の遅れを挙げている。3か年の業績推移は、2024年4月期(経常利益△4,514百万円、アスタタの不振による営業赤字と構造改革の断行)、2025年4月期(経常利益2,103百万円、『オラドラ』のヒットと安定収益フェーズへの移行)、2026年4月期(経常利益2,170百万円、前中計最終年度を全段階利益黒字で着地)としている。
SBIホールディングスが2026年5月に発表した「SBIネオメディアサミット2026」の戦略を受け、gumiは新中期経営計画を策定中であり、既存のモバイルゲーム事業とブロックチェーン等事業を「ネオメディアエンタメ事業」「ネオクリプト事業」に整理する方針。ネオメディアエンタメ事業はIP獲得から周辺エンタメまで「面」で収益を獲得するモデルを、ネオクリプト事業は日本国内最大のXRP保有・運用事業者を目指すとしている。資本政策では、株価低迷を踏まえ2026年6月12日、第26回新株予約権(行使価額修正条項付、発行総数1,070万株のうち未行使の約634万株)の全部を取得・消却することを決議し、潜在的な希薄化懸念の解消を図った。
暗号資産残高については、gumiグループ(ファンド除く)の保有・運用残高が141億円(前年同期比+86.4%)、ファンドを含めた保有・運用残高は260億円規模としている。ネオクリプト事業ではXRPへの集中とカバードコール等のオプション取引による安定収益の創出を目指すほか、TISとの合弁会社Hinode Technologiesでのノード運営・アセットマネジメント、gumi Cryptos Capital 1号・2号やDECIMAなどのファンド事業、シリコンバレーのAIスタートアップ計17社への投資実行(gumi AI Labs)を進めているとしている。

※本記事はgumiが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。