※本記事はFFRIセキュリティが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
FFRIセキュリティの2026年3月期(連結)は、セキュリティ製品においてFFRI yarai及びFFRI yarai analyzerの契約が増加したほか、ナショナルセキュリティ・サービスでサイバー安全保障関連の需要が増加し、期初よりエンジニアの稼働が高水準で推移した結果、増収となった。売上高は4,348百万円(前期比43.1%増)、営業利益は1,364百万円(同67.0%増)、経常利益は1,458百万円(同65.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,099百万円(同60.1%増)となった。人件費や採用コストは前年比で増加したものの、計画上は保守的に見積もっていたため、業績予想を上回る着地となった。
連結業績(2026年3月期 実績)
営業利益率は31.4%(前期26.9%)、経常利益率は33.5%(前期29.0%)、純利益率は25.3%(前期22.6%)と、いずれも前期から改善した。
| 項目 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 3,039百万円 | 4,348百万円 | 43.1%増 |
| 営業利益 | 817百万円 | 1,364百万円 | 67.0%増 |
| 営業利益率 | 26.9% | 31.4% | – |
| 経常利益 | 880百万円 | 1,458百万円 | 65.7%増 |
| 経常利益率 | 29.0% | 33.5% | – |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 687百万円 | 1,099百万円 | 60.1%増 |
| 純利益率 | 22.6% | 25.3% | – |
原価面では、労務費が1,113百万円から1,278百万円に、外注費用等を含む経費が270百万円から693百万円にそれぞれ増加し、棚卸資産の増減等を差し引いた売上原価は1,009百万円から1,708百万円に増加した。売上総利益は2,029百万円から2,640百万円(前期比30.1%増)となったが、売上総利益率は66.8%から60.7%に低下した。販売管理費は、人件費(490百万円→586百万円)及び採用費(50百万円→68百万円)の増加により1,212百万円から1,276百万円に増加した一方、研究開発費は165百万円から99百万円に、販売促進費は254百万円から195百万円にそれぞれ減少した。

事業区分別の状況
販売区分別では、セキュリティ製品の売上高が1,213百万円から1,756百万円に増加した。主にSky株式会社及び株式会社アレクソンによるOEM販売の増加でFFRI yaraiシリーズの売上高が前年を上回ったほか、前年のFFRI yarai analyzerの販売数増加の影響でその他製品の売上高も前年を上回った。ナショナルセキュリティ・サービスは、契約期間が1年以上の長期案件が増加し上期の稼働が増加したことなどから944百万円から1,576百万円に増加した一方、利益排除を条件に研究成果が当社に帰属する研究開発案件の割合が増加し、売上総利益率は67.8%から39.5%に一時的に減少した。その他セキュリティ・サービスは429百万円から654百万円に増加した。ソフトウェア開発・テスト事業は、より利益率が高いサイバーセキュリティ事業へ人材をシフトしたため451百万円から361百万円に減少した。
| 区分 | 2025年3月期 | 2026年3月期 |
|---|---|---|
| セキュリティ製品 | 1,213百万円 | 1,756百万円 |
| ナショナルセキュリティ・サービス | 944百万円 | 1,576百万円 |
| その他セキュリティ・サービス | 429百万円 | 654百万円 |
| ソフトウェア開発・テスト事業(内部売上除く) | 451百万円 | 361百万円 |
| 合計 | 3,039百万円 | 4,348百万円 |

通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期の連結業績予想は、売上高5,135百万円(前期比18.1%増)、営業利益1,452百万円(同6.5%増)、経常利益1,509百万円(同3.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,133百万円(同3.0%増)としている。資料は、ナショナルセキュリティ・サービスの案件増加による増収を見込むとしたうえで、2027年3月期もKプログラムにおいて利益排除が必要な案件の実施を予定しているほか、FFRIセキュリティ及びFFRIセキュリティワークスにおけるセキュリティ・エンジニアの人員増による人件費の増加や採用活動の強化による採用コストの増加を見込むとしている。売上高の内訳では、サイバー・セキュリティ事業が3,987百万円から4,796百万円(同20.3%増)に増加する一方、ソフトウェア開発・テスト事業は人員の一部をサイバーセキュリティ事業にアサインした影響で361百万円から338百万円(同6.2%減)になる見込みとしている。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(予想) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 4,348百万円 | 5,135百万円 | 18.1%増 |
| 営業利益 | 1,364百万円 | 1,452百万円 | 6.5%増 |
| 営業利益率 | 31.4% | 28.3% | – |
| 経常利益 | 1,458百万円 | 1,509百万円 | 3.5%増 |
| 経常利益率 | 33.5% | 29.4% | – |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,099百万円 | 1,133百万円 | 3.0%増 |
| 純利益率 | 25.3% | 22.1% | – |

株主還元
2026年3月期の配当は1株当たり4円増配の18円を予定しており、2027年3月期も18円を予定している。配当性向(連結)は前期の16.1%から12.9%に低下した。資料は、株主への安定的かつ継続的な利益還元を基本としながら、機動的な株主還元も適宜実施していくとしている。
| 項目 | 2024年3月期 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 2027年3月期(予想) |
|---|---|---|---|---|
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 432百万円 | 687百万円 | 1,099百万円 | 1,133百万円 |
| 1株当たり当期純利益 | 54.64円 | 86.86円 | 139.06円 | 143.25円 |
| 1株当たり配当金 | 10.0円 | 14.0円 | 18.0円 | 18.0円 |
| 配当性向(連結) | 18.3% | 16.1% | 12.9% | 12.6% |

中期経営計画・トピック
2027年3月期を初年度とする中期経営計画(2027年3月期~2029年3月期)では、2028年3月期に売上高6,069百万円・営業利益1,730百万円、2029年3月期に売上高7,029百万円・営業利益1,951百万円を計画している。資料は、ナショナルセキュリティ・サービスを成長のドライバーとし、セキュリティ・エンジニアを中心に増員を進めて需要を取り込み、増収増益とする計画としている。また、2026年1月には脆弱性診断やペネトレーションテストなどのセキュリティ・サービス提供に特化した子会社株式会社FFRIセキュリティワークス(資本金1,000万円、当社100%出資)を設立した。
※本記事はFFRIセキュリティが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。