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ソトー、2026年3月期は売上高6.5%増も営業損失229百万円 2027年3月期の業績予想は中東情勢を受け未定

決算サマリー 2026.09.29
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※本記事はソトーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

ソトーが公表した2026年3月期(2025年4月1日~2026年3月31日)決算短信によると、売上高は10,699百万円(前期比6.5%増)となったが、営業損失は229百万円(前期は146百万円の営業損失)、経常損失は36百万円(前期は31百万円の経常利益)となった。親会社株主に帰属する当期純利益は、投資有価証券売却益を計上したこと等により515百万円(同26.7%増)となった。2027年3月期の業績予想は、中東情勢の緊迫が続き合理的な予測が困難なため未定としている。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

短信によると、当期の国内経済は雇用や所得環境の改善を背景に緩やかな回復が見られたが、米国の関税政策や日中関係の緊張化、年度末にかけての中東情勢の緊迫化を背景とするエネルギーや原材料価格の高騰など、厳しい事業環境が続いた。繊維産業では、消費者物価上昇による節約志向で高級衣料品の売上減少が懸念されるのに加え、製品在庫の削減や見込み生産の縮小の動きが見られたとしている。

項目2026年3月期2025年3月期増減率
売上高10,699百万円10,043百万円6.5%増
営業利益△229百万円△146百万円-
経常利益△36百万円31百万円-
親会社株主に帰属する当期純利益515百万円406百万円26.7%増

1株当たり当期純利益は41円18銭(前期は32円28銭)、自己資本当期純利益率は3.5%(同2.8%)、売上高営業利益率は△2.1%(同△1.5%)である。

セグメント別の状況

染色加工事業は、化合繊素材の受注獲得に向けた営業活動を進めたものの、暖冬やファッショントレンドの変化により婦人コート地を中心とするウール素材の受注が減少し、ニットや紳士物も完成品在庫の増加に伴う生産調整や見込生産の縮小、安価な中国製品の流入の影響を受けて減収となった。売上高の減少と原材料の値上がり、減価償却費の増加等により、営業損失は前期から拡大した。

製品販売事業は、テキスタイル販売が厳しい市場環境の中で減収減益となったが、アパレル製品販売で2025年1月に子会社化した2社の収益が寄与し、事業全体では増収増益となった。なお、子会社2社は2025年10月1日付で株式会社ジェノを存続会社として吸収合併している。不動産事業は増収減益であった。

財政状態とキャッシュ・フロー

当期末の総資産は19,792百万円となり、前期末の19,915百万円から123百万円減少した。短信は、建物及び構築物、退職給付に係る資産、投資有価証券が増加した一方、現金及び預金、電子記録債権、建設仮勘定が減少したことを主な要因としている。純資産は14,910百万円で、前期末の14,826百万円から83百万円増加した。配当金の支払いや自己株式の取得で減少した一方、親会社株主に帰属する当期純利益の計上やその他有価証券評価差額金の増加などがあった。自己資本比率は75.3%(前期末は74.4%)、1株当たり純資産は1,223円53銭である。

項目2026年3月期2025年3月期
総資産19,792百万円19,915百万円
純資産14,910百万円14,826百万円
自己資本比率75.3%74.4%
1株当たり純資産1,223.53円1,177.99円

キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが1,068百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが647百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが1,057百万円の支出となった。現金及び現金同等物の期末残高は1,252百万円である。短信は、投資活動では有形固定資産の取得による支出、財務活動では配当金の支払額と自己株式の取得による支出を主な減少要因として挙げている。

配当

同社はDOE(連結純資産配当率)3.5%を目標に、安定的・継続的な配当を目指している。2026年3月期の1株当たり年間配当金は42円(中間15円、期末27円)で、前期の40円から増加した。配当金総額は517百万円、配当性向は102.0%、純資産配当率は3.5%である。2027年3月期は年間40円(中間15円、期末25円)を予定している。

項目2026年3月期(実績)2027年3月期(予想)
1株当たり年間配当金42.00円40.00円
うち中間配当金15.00円15.00円
うち期末配当金27.00円25.00円

2027年3月期の業績予想

同社は2027年3月期の連結業績予想を開示していない。短信は、中東情勢の緊迫が続きエネルギーや原材料価格の大幅な上昇が見込まれる中、特に染色加工事業で使用する薬剤等の原材料は原油由来のものが多く、安定的な調達や価格など業績に与える未確定な部分が多いことから、現時点で業績予想を合理的に算定することが難しいとして未定としている。算定が可能となった時点で速やかに開示するとしている。

今後の見通しとして、短信はファッション衣料分野で在庫レスの動きが見られ、以前のような見込生産を含む受注環境には戻らないとの認識を示している。また、安価な中国製品の流入、暖冬による冬物衣料の需要期間の短縮、カジュアル化の進展によるスーツ需要の減退などから、ウール素材の加工を中心とする同社の受注環境は厳しさを増しているとしている。同社グループは染色加工事業と製品販売事業の連携による差別化加工の開発・提案、オリジナル製品の自販強化、化合繊素材の受注拡大及び輸出拡大に取り組むとしている。

継続企業の前提に関する注記および重要な後発事象について、短信はいずれも「該当事項はありません」としている。

本記事はソトーが公表した2026年3月期決算短信をもとに作成しています。決算短信は監査法人の監査対象外です。

※本記事はソトーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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