※本記事はテルマー湯ホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
テルマー湯ホールディングスが公表した2026年3月期(2025年4月1日~2026年3月31日)決算短信によると、売上高は2,695百万円(前期比36.1%増)となった一方、営業利益は308百万円(同9.7%減)、経常利益は308百万円(同9.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は161百万円(同15.5%減)となり、増収減益で着地した。当期から食品事業が報告セグメントに加わっている。2027年3月期は売上高3,060百万円(同13.5%増)、営業利益320百万円(同3.8%増)と増収増益を見込む。
連結業績(2026年3月期 実績)
短信によると、当期の国内経済は日中関係が悪化したもののサービス需要やインバウンド需要は引き続き好調で、緩やかな回復基調で推移した。一方、円安に伴う輸入価格の高騰による物価上昇、資源価格の高騰、人手不足の深刻化、中東情勢の緊迫化など、先行き不透明な状況が続いているとしている。こうした中、同社グループは中核事業である温浴事業を中心に事業を展開した。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,695百万円 | 1,980百万円 | 36.1%増 |
| 営業利益 | 308百万円 | 341百万円 | 9.7%減 |
| 経常利益 | 308百万円 | 339百万円 | 9.1%減 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 161百万円 | 191百万円 | 15.5%減 |
1株当たり当期純利益は6円12銭(前期は7円24銭)、自己資本当期純利益率は3.3%(同4.0%)、売上高営業利益率は11.4%(同17.2%)である。
事業別の状況
主力の温浴事業では、「テルマー湯 新宿店」が8月に開業10周年を迎え、ウェルネス関連イベントやスペシャルアウフグースなどの記念イベントを開催した。地下1階レストランの一部を「リラックス&コワーキングラウンジ」に改装したほか、利用時間や深夜早朝料金の対象時間の改定を行った。入館者数は新宿店、「テルマー湯 西麻布店」ともに前期を下回ったが、温浴事業全体では増収増益となった。
不動産事業では、「エコナック西麻布ビル」の住居部分の賃貸収益で継続して安定した収入を得たが、減収減益となった。食品事業は、7月から子会社となった青柳食品販売株式会社が食品・食材・健康食品の企画開発、OEM製品の受託、卸売等を行っている。大手コンビニ・スーパー向けの具材販売が順調に推移し、ペット用レトルト食品の製造も伸長したが、のれんの償却額を計上したことにより営業損失となった。同社は当期から、報告セグメントを従来の「温浴」「不動産」に「食品」を加えた3区分としている。
財政状態とキャッシュ・フロー
総資産は前期末の6,090百万円から6,000百万円となった。短信は、主に現金及び預金の減少によるものと説明している。負債は主に長期借入金の減少により減少し、純資産は利益剰余金の増加により4,969百万円(前期末は4,924百万円)となった。自己資本比率は82.5%(前期末は80.8%)、1株当たり純資産は187円10銭である。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 |
|---|---|---|
| 総資産 | 6,000百万円 | 6,090百万円 |
| 純資産 | 4,969百万円 | 4,924百万円 |
| 自己資本比率 | 82.5% | 80.8% |
| 1株当たり純資産 | 187.10円 | 185.97円 |
キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが449百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが291百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが367百万円の支出となった。現金及び現金同等物の期末残高は1,292百万円である。短信は、投資活動による支出は主に連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得によるもの、財務活動による支出は主に長期借入金の返済によるものと説明している。
配当
2026年3月期の1株当たり年間配当金は期末のみの5円で、前期と同額である。配当金総額は132百万円、配当性向は81.7%、純資産配当率は2.7%となった。2027年3月期も年間5円(期末)を予想しており、予想配当性向は73.5%である。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(予想) |
|---|---|---|
| 1株当たり年間配当金 | 5.00円 | 5.00円 |
| 配当性向 | 81.7% | 73.5% |
2027年3月期の業績予想
2027年3月期の連結業績予想は、売上高3,060百万円(前期比13.5%増)、営業利益320百万円(同3.8%増)、経常利益320百万円(同3.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益180百万円(同11.2%増)である。1株当たり当期純利益の予想は6円80銭。
| 項目 | 2027年3月期(予想) | 増減率 |
|---|---|---|
| 売上高 | 3,060百万円 | 13.5%増 |
| 営業利益 | 320百万円 | 3.8%増 |
| 経常利益 | 320百万円 | 3.6%増 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 180百万円 | 11.2%増 |
短信は今後の見通しについて、訪日外国人観光客の増加によるインバウンド需要の好調をサービス業が中核の同社グループにとって追い風としつつ、国内では物価上昇による遊興支出の抑制傾向が当分続くとの認識を示している。また、中東情勢の緊迫化に伴うエネルギー価格の高騰は、水道光熱費を大量に消費する温浴事業にとってマイナス要因になるとしている。西麻布店については、周辺の宿泊施設の料金下落に伴い宿泊料金の値下げを強いられ、売上高の減少要因となったと説明しており、温浴施設の来館者数を伸ばすことを課題に挙げている。食品事業では、自社ブランド「Chillわんシリーズ」の販売拡大に注力するとしている。
継続企業の前提に関する注記および重要な後発事象について、短信はいずれも「該当事項はありません」としている。
本記事はテルマー湯ホールディングスが公表した2026年3月期決算短信をもとに作成しています。決算短信は監査法人の監査対象外です。
※本記事はテルマー湯ホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。