※本記事はエスイーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
エスイーの2026年3月期(通期)は、連結売上高25,401百万円(前期比1.9%減)、経常利益591百万円(前期比33.2%減)となった。案件の端境期や現場の労働力不足による工期見直しに伴う資材需要の減少に加え、研究開発部門の人件費・経費の増加が響き、営業利益・経常利益は前期を下回った。繰延税金資産の取り崩しにより、親会社株主に帰属する当期純利益は434百万円の赤字となった。2027年3月期は売上高25,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益159百万円の黒字転換を見込んでいる。
連結業績(当期 実績)
売上高は前期比486百万円減の25,401百万円、売上総利益は6,802百万円(前期比1.7%減)となった。販売費及び一般管理費は6,203百万円(前期比2.2%増)で、うち研究開発部門の人件費・経費は799百万円(前期比32.9%増)と大幅に増加した。営業利益は599百万円(前期比29.5%減)、経常利益は591百万円(前期比33.2%減)。繰延税金資産の取り崩しにより、親会社株主に帰属する当期純利益は434百万円の赤字(前期は543百万円の黒字)となった。
| 項目 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 25,887 | 25,401 | △486(△1.9%) |
| 売上総利益(百万円) | 6,916 | 6,802 | △114(△1.7%) |
| 販売費及び一般管理費(百万円) | 6,067 | 6,203 | +136(+2.2%) |
| 営業利益(百万円) | 849 | 599 | △250(△29.5%) |
| 経常利益(百万円) | 885 | 591 | △294(△33.2%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益(百万円) | 543 | △434 | △978(△180.0%) |
セグメント別の状況
建設用資機材の製造販売事業は案件の端境期や現場の労働力不足による工期見直しで減収減益。建築用資材の製造販売事業も同様の要因に加え、鉄骨分野で工事進捗の遅れが発生し減収減益となった。建設コンサルタント事業は期初受注残の消化が下半期に持ち直したことなどで増収し、高利益率案件の消化により2年ぶりにセグメント利益が黒字化した。補修補強工事業は期中受注案件の増加により大幅増収となり、セグメント利益も増益となった。
| セグメント | 指標 | 2025年3月期 | 2026年3月期 |
|---|---|---|---|
| 建設用資機材の製造販売事業 | 売上高(百万円) | 12,500 | 12,019 |
| 建設用資機材の製造販売事業 | セグメント利益(百万円) | 800 | 717 |
| 建築用資材の製造販売事業 | 売上高(百万円) | 10,371 | 9,860 |
| 建築用資材の製造販売事業 | セグメント利益(百万円) | 541 | 414 |
| 建設コンサルタント事業 | 売上高(百万円) | 636 | 687 |
| 建設コンサルタント事業 | セグメント利益(百万円) | △100 | 36 |
| 補修補強工事業 | 売上高(百万円) | 2,379 | 2,834 |
| 補修補強工事業 | セグメント利益(百万円) | 240 | 249 |

通期業績予想
2027年3月期は、補修補強工事業の減収見込み等により売上高は微減の25,000百万円を計画。一方、研究開発部門の人件費・経費が2026年3月期に比べて減少する見通しであることなどから売上総利益は増加し、営業利益は603百万円、経常利益は600百万円を計画。親会社株主に帰属する当期純利益は159百万円で黒字転換を見込む。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(予想) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 25,401 | 25,000 | △401 |
| 売上総利益(百万円) | 6,802 | 7,088 | +286 |
| 販売費及び一般管理費(百万円) | 6,203 | 6,485 | +281 |
| 営業利益(百万円) | 599 | 603 | +4 |
| 経常利益(百万円) | 591 | 600 | +8 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益(百万円) | △434 | 159 | +594 |

株主還元
中期経営計画の株主還元方針に基づき、株主資本配当率(DOE)3.5%以上を目安に配当金を算出している。2026年3月期の1株当たり配当金は13円(配当性向△90.3%、株主資本配当率3.84%)。2027年3月期は、ROEが依然として低水準にとどまる見通しであることなどから、1株当たり配当金は前期比1円減配の12円を予想している。中期経営計画2030においても株主還元の基本方針は変更しない。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(予想) |
|---|---|---|
| ROE | △4.0% | 1.6% |
| 1株当たり配当金 | 13円 | 12円 |
| 配当金総額(百万円) | 392 | 362 |
| 配当性向 | △90.3% | 226.8% |
| 株主資本配当率(DOE) | 3.84% | 3.63% |

中期経営計画(トピック)
「中期経営計画2030」では、2030年度に売上高370億円(2025年度比+46%)、営業利益28億円(同+367%)、ROE16.0%を目標に掲げる。既存事業の収益力回復・強化に加え、ASEAN防災事業、製造業支援事業、道路レジリエンス統合プラットフォーム事業の新規3事業を立ち上げ、2030年度には新規事業で売上高75億円を目指す方針。詳細は6月1日の決算説明会で報告するとしている。

※本記事はエスイーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。