※本記事はイントランスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
イントランスの2026年3月期通期連結業績は、売上高が1,073百万円(前期825百万円、前期比+30.1%)となり増収を確保したものの、営業損失は417百万円(前期は352百万円の損失)、経常損失は499百万円(前期は429百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純損失は501百万円(前期は432百万円の損失)と、いずれも前期から損失が拡大した。会社は「2026年3月期は、4ヵ年連続で赤字計上、大幅下方修正」としており、当期通期予想に対しては大幅な未達で着地した。2026年2月9日には新株予約権付社債と新株予約権の払込みが完了し、資金確保による既存事業の拡大とM&A実施を目指すとしている。
連結業績(2026年3月期 実績)
不動産事業、ホテル運営事業ともに前年同期比で売上が拡大し連結売上高は増加したが、販管費の上昇により営業損失は拡大、デリバティブ評価損等により経常損失も拡大した。1株当たり当期純損失は10.78円(前期は9.37円の損失)。総資産は2,147百万円(前期末1,059百万円)、純資産は238百万円(前期末735百万円)で、自己資本比率は9.4%(前期末66.5%)に低下した。
| 項目 | 当期(2026年3月期) | 前期(2025年3月期) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,073百万円 | 825百万円 | +248百万円(+30.1%) |
| 営業損益 | △417百万円 | △352百万円 | △65百万円 |
| 経常損益 | △499百万円 | △429百万円 | △70百万円 |
| 親会社株主に帰属する当期純損益 | △501百万円 | △432百万円 | △69百万円 |
| 1株当たり当期純損益 | △10.78円 | △9.37円 | △1.41円 |

セグメント別の状況
不動産事業は、宿泊施設の転売は期末までに成立せず、インバウンド向け戸建宿泊施設の開発・販売が3件成約計画のうち1件成立にとどまったものの、不動産販売の寄与により売上高は378百万円(前年同期比55.4%増)に拡大、営業利益は38百万円(前年同期比6.3%減)で微減となった。ホテル運営事業は、大阪・京都・沖縄の既存ホテルがいずれも増収となり売上高は694百万円(前年同期比19.5%増)に拡大したが、全体の固定費をカバーできず営業損失は61百万円(前期は60百万円の損失)に微増した。その他事業(インバウンド送客等)は、中華圏からグループ外ホテルへの送客を開始したが取扱高は僅少で売上高は0百万円(前年同期は売上なし)、営業損失は23百万円(前期は25百万円の損失)と微減した。
| セグメント | 指標 | 当期(2026年3月期) | 前期(2025年3月期) |
|---|---|---|---|
| 不動産事業 | 売上高 | 378百万円 | 243百万円 |
| 不動産事業 | 営業利益 | 38百万円 | 前年同期比6.3%減 |
| ホテル運営事業 | 売上高 | 694百万円 | 581百万円 |
| ホテル運営事業 | 営業損失 | △61百万円 | △60百万円 |
| その他事業 | 売上高 | 0百万円 | 前年同期は売上なし |
| その他事業 | 営業損失 | △23百万円 | △25百万円の損失 |

通期業績予想(2027年3月期)
会社は2027年3月期の連結業績予想として、売上高3,344百万円(前期比+211.5%)、営業利益120百万円(前期は417百万円の損失)、経常利益45百万円(前期は499百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益34百万円(前期は501百万円の損失)を見込み、黒字化を目指すとしている。1株当たり当期純利益は0.74円を予想する。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(計画) | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,073百万円 | 3,344百万円 | +2,271百万円 | +211.5% |
| 営業利益 | △417百万円 | 120百万円 | +537百万円 | - |
| 経常利益 | △499百万円 | 45百万円 | +544百万円 | - |
| 親会社に帰属する当期純利益 | △501百万円 | 34百万円 | +535百万円 | - |
| 1株当たり当期純利益 | △10.78円 | 0.74円 | +11.52円 | - |

セグメント別では、不動産事業は戸建旅館5件販売・旅館転売2件などにより売上高2,068百万円、営業利益342百万円を計画。ホテル運営事業は既存ホテル収益の増加と新規旅館運営2件により売上高1,153百万円、営業利益8百万円を見込む。その他事業は新規事業の開始等により売上高123百万円、営業利益89百万円を計画するが、新規M&A・合弁計画分は予算未計上としている。
| セグメント | 指標 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(計画) |
|---|---|---|---|
| 不動産事業 | 売上高 | 378百万円 | 2,068百万円 |
| 不動産事業 | 営業利益 | 30百万円 | 342百万円 |
| ホテル運営事業 | 売上高 | 694百万円 | 1,153百万円 |
| ホテル運営事業 | 営業損益 | △54百万円 | 8百万円 |
| その他事業 | 売上高 | 0百万円 | 123百万円 |
| その他事業 | 営業損益 | △23百万円 | 88百万円 |

株主還元
本資料に配当に関する記載はない。株主優待引当金の残高は37百万円(前期末43百万円)で、前期末から減少した。
資金調達・事業パイプライン
2026年2月9日付で払込みが完了した転換社債型新株予約権付社債(残高1,309百万円)等により財務活動によるキャッシュ・フローは1,540百万円のプラス(前期276百万円のプラス)となり、現金及び預金は1,504百万円(前期末535百万円)に増加した。一方、営業活動によるキャッシュ・フローは税引前純損失の計上等により502百万円のマイナス(前期391百万円のマイナス)となった。不動産事業では東北・神奈川の温泉旅館転売(それぞれ貢献利益見込300百万円、200百万円)などが交渉中の案件として挙がっており、ホテル運営事業では北海道北広島(約190室)・札幌すすきの(約130室)・山梨県河口湖(約70室)の大型アパートメントホテルが2027年夏〜秋の開業を予定し、着工・契約が進んでいる。
※本記事はイントランスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。