※本記事はCominixが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社Cominixの2026年3月期(通期)連結業績は、売上高41,114百万円(前期比+36.5%)、営業利益980百万円(同+76.8%)、経常利益1,060百万円(同+88.1%)、当期純利益702百万円(同+1,805.1%)となった。Kamogawaグループの通期連結寄与と既存事業の収益改善により、連結売上高は過去最高を更新した。ROEは8.5%(前期比+8.0pt)に改善している。
連結業績(当期 実績)
売上総利益率は21.1%(前期比▲1.3pt)と低下したものの、販管費の増加率(+23.8%)を売上成長率(+36.5%)が上回り、営業利益は前期比+76.8%の増益を確保した。なお、KMS事業を除く既存事業ベースでも売上高+8.4%、営業利益+31.8%と堅調に推移した(単位:百万円)。
| 項目 | 25/3期実績 | 26/3期実績 | 前期比増減額 | 前期比増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 連結売上高 | 30,127 | 41,114 | +10,986 | +36.5% |
| 売上総利益 | 6,754 | 8,657 | +1,903 | +28.2% |
| 販管費 | 6,200 | 7,677 | +1,477 | +23.8% |
| 営業利益 | 554 | 980 | +426 | +76.8% |
| 経常利益 | 563 | 1,060 | +496 | +88.1% |
| 当期純利益 | 36 | 702 | +665 | +1,805.1% |
セグメント別業績
切削工具事業とKMS事業が収益を牽引した。切削工具事業は主要メーカーの製品値上げに伴う需要の取り込みに加え、航空機等の業界の活況や機械販売等の大型案件受注が寄与し増収増益。KMS事業は2024年12月の連結子会社化により2026年3月期から本格寄与(2025年3月期は4Q実績の一部のみ取り込み)し、機械案件・自動化設備需要の下支えと電着工具等のPB製品拡販により大幅増収増益となった。海外事業はインド・北米の開拓進捗と鉱物資源販売が売上に寄与したが、北米・メキシコの関税影響で粗利率が低下し減益。耐摩工具事業はEV関連(車載電池等)の受注獲得が進み増収となったが、仕入原価高騰による粗利率低下で減益。光製品事業はマシンビジョン・映像関連の新規開拓が伸び悩み減収となったが、粗利率改善施策が奏功し増益。eコマース事業は取扱商品拡充と広告最適化で新規会員数が伸長し大幅増収となったが、販促コスト先行で損失が継続した(単位:百万円)。
| セグメント | 売上高 | 前期比 | 営業利益 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| 切削工具事業 | 17,461 | +4.2% | 354 | +198.8% |
| 耐摩工具事業 | 2,259 | +3.5% | 78 | ▲52.0% |
| 海外事業 | 8,983 | +23.2% | 161 | ▲16.3% |
| 光製品事業 | 1,393 | ▲4.4% | 108 | +12.6% |
| eコマース事業 | 133 | +51.3% | ▲65 | - |
| KMS事業 | 10,140 | +549.3% | 219 | +938.5% |
| その他・調整額 | 741 | ▲5.5% | 124 | +51.2% |
| 連結合計 | 41,114 | +36.5% | 980 | +76.8% |

通期業績予想
新中長期経営計画ローリングプランの3年目として、2027年3月期は売上高430億円(前期比+4.6%)、営業利益12億円(同+22.4%)を計画する。切削工具事業のシェア拡大とKMS事業のシナジー深化に加え、収益性向上施策の推進により営業利益率の改善を目指す。ROEは9.0%(前期比+0.5pt)の改善を見込み、資本コストを意識した経営を推進するとしている(単位:百万円、ROEを除く)。
| 項目 | 26/3期実績 | 27/3期計画 | 前期比増減額 | 前期比増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 連結売上高 | 41,114 | 43,000 | +1,886 | +4.6% |
| 営業利益 | 980 | 1,200 | +220 | +22.4% |
| 経常利益 | 1,060 | 1,150 | +90 | +8.5% |
| 当期純利益 | 702 | 800 | +98 | +13.8% |
| ROE | 8.5% | 9.0% | +0.5pt | - |

株主還元
連結配当性向30%をベースに、継続的かつ業績に応じた利益還元を実施する方針。事業環境や市場動向を勘案の上、積極配当や自社株買い等も含めた還元施策を継続的に検討するとしている。77期(2026年3月期)の配当は1株35円(配当性向34.2%)で、2026年6月19日の定時株主総会にて決議予定。

中期経営計画
新中長期経営計画(FY76-FY80)は、最終年度の2029年3月期に売上高500億円・営業利益25億円の達成目標を維持している。2026年3月期(FY77)実績は売上高411億円(前年比+36.5%)、営業利益9.8億円(同+76.8%)で、増収増益の成長軌道を計画以降も継続している。足元の進捗とKamogawaグループの連結効果(約100億円の売上上積み)を踏まえ、売上高は目標の前倒し達成も視野に入るとしている。

※本記事はCominixが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。