※本記事はディーブイエックスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ディーブイエックス株式会社の2026年3月期(2025年4月1日〜2026年3月31日)は、当期より連結財務諸表を作成している。連結売上高は55,988百万円(前期は単体実績で50,321百万円)となり、前期比11.3%の増収となった。一方で、営業利益は294百万円(前期単体537百万円)で45.3%減、経常利益は301百万円(前期単体542百万円)で44.5%減、当期純利益は225百万円(前期単体410百万円)で45.0%減となり、増収減益の決算となった。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上総利益は5,365百万円で前期比7.4%増となったが、粗利率は9.6%と前期の9.9%から低下した。販管費は5,071百万円で前期比13.8%増加し、売上高販管費比率は9.1%(前期8.9%)に上昇した。営業利益の増減要因をみると、売上高の増加により562百万円の増益要因があった一方、粗利率の低下により191百万円、人件費の増加により246百万円、その他販管費の増加により368百万円の減益要因があり、差し引き前期から243百万円の減益となった。
| 項目 | 当期(連結) | 前期(単体) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 55,988百万円 | 50,321百万円 | +11.3% |
| 売上総利益 | 5,365百万円 | 4,994百万円 | +7.4% |
| 販管費 | 5,071百万円 | 4,456百万円 | +13.8% |
| 営業利益 | 294百万円 | 537百万円 | △45.3% |
| 経常利益 | 301百万円 | 542百万円 | △44.5% |
| 当期純利益 | 225百万円 | 410百万円 | △45.0% |
セグメント別(事業別)の状況
事業別売上高は、不整脈事業が45,709百万円(前期比7.5%増)、虚血事業が4,002百万円(前期比25.3%増)、その他事業が6,277百万円(前期比36.2%増)となり、いずれも増収となった。不整脈事業は前期9月に販売を開始したPFA(パルスフィールドアブレーション)カテーテルの普及により症例数が増加した一方、電極カテーテルやABL機能付カテ、冷凍ABLカテは減少した。虚血事業はRAQUOSの販売が順調に推移し、その他事業は前期下期の販売代理店業の新規施設獲得や、TAVI(経カテーテル的大動脈弁置換術)関連が好調に推移した。
事業別の売上総利益(セグメント利益)は、不整脈事業が4,134百万円(前期比0.3%増、粗利率9.0%、前期9.7%)、虚血事業が449百万円(前期比20.3%増、粗利率11.2%、前期11.7%)、その他事業が782百万円(前期比57.0%増、粗利率12.5%、前期10.8%)となった。不整脈事業は仕入単価の上昇により粗利率が低下した一方、その他事業は高利益率商品・サービスの拡販により粗利率が改善した。
| セグメント | 指標 | 当期(連結) | 前期(単体) |
|---|---|---|---|
| 不整脈 | 売上高 | 45,709百万円 | 42,519百万円 |
| 虚血 | 売上高 | 4,002百万円 | 3,193百万円 |
| その他 | 売上高 | 6,277百万円 | 4,608百万円 |
| 合計 | 売上高 | 55,988百万円 | 50,321百万円 |

通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期の連結業績予想は、売上高57,750百万円(前期比3.1%増)、営業利益480百万円(前期比63.2%増)、当期純利益323百万円(前期比43.3%増)としている。事業別売上高は、不整脈事業46,494百万円(前期比1.7%増)、虚血事業4,391百万円(前期比9.7%増)、その他事業6,865百万円(前期比9.4%増)を見込む。売上高の増加と粗利率の上昇を営業増益要因とする一方、人件費を中心に販管費の増加を見込んでいる。予想EPSは30円78銭(前期実績21円49銭)としている。
| 項目 | 2027年3月期(予想) | 2026年3月期(実績) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 57,750百万円 | 55,988百万円 | +3.1% |
| 営業利益 | 480百万円 | 294百万円 | +63.2% |
| 当期純利益 | 323百万円 | 225百万円 | +43.3% |
| EPS | 30円78銭 | 21円49銭 | 開示なし |


株主還元
配当については、DOE(株主資本配当率)5.0%以上を目途に配当額を決定する方針とし、株主還元を継続的かつ安定的に強化するとしている。2026年3月期の期末配当金は50.0円(配当性向232.7%、DOE5.9%)とした。2027年3月期は期末配当金50.0円、配当性向162.2%を予想している。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(予想) |
|---|---|---|
| 期末配当金 | 50.0円 | 50.0円 |
| 配当性向 | 232.7% | 162.2% |
| DOE | 5.9% | 開示なし |

資本コストと株価を意識した経営
資本コストを意識した経営に関する開示では、ROEは2026年3月期に5.1%(前期4.5%)となった。株価水準はPBR(最高株価)が2.09倍(前期1.15倍)、PBR(最低株価)が0.96倍(前期1.00倍)としている。また、資料では首都圏における不整脈分野のシェアはNo.1であり、首都圏売上高比率は60.6%(2026年3月期実績)としている。
※本記事はディーブイエックスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。