※本記事はヤマイチエステートが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ヤマイチエステート(証券コード2984)の2026年3月期(通期)連結業績は、売上高17,638百万円(前年同期比▲15.6%)、営業利益2,052百万円(同+17.0%)、経常利益1,302百万円(同+6.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益640百万円(同▲6.1%)となった。当初計画(2025年5月開示)との比較では、営業利益+115.7%、経常利益+336.5%、当期純利益+391.3%と、いずれの項目も計画を大幅に上回った。計画を前倒しした法人向け不動産の販売が予定通り進んだことで不動産開発・販売事業が大幅増益となった一方、マンション竣工案件数の減少が減収要因となった。また、子会社ビジネスモデルの構造改革に伴いのれんの特別損失を期中に計上し、この減損損失と税負担の増加により当期純利益は前年同期比で減益となった。
連結業績(当期 実績)
2026年3月期の連結業績は、売上高が前年同期比で減収となった一方、営業利益・経常利益は増益、当初計画に対してはいずれの項目も大幅に上回る結果となった。
| 項目 | 当期実績(百万円) | 前年同期比 | 当初計画比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 17,638 | ▲15.6% | +0.2% |
| 営業利益 | 2,052 | +17.0% | +115.7% |
| 経常利益 | 1,302 | +6.3% | +336.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 640 | ▲6.1% | +391.3% |

セグメント別の状況
不動産開発・賃貸事業は既存保有物件の賃貸が堅調に稼働したほか、第3四半期に奈良県桜井市で新規開発・オープンした商業施設が収益獲得に寄与し、売上高3,273百万円(前年同期比+3.9%)、営業利益1,039百万円(同+6.1%)となった。
不動産開発・販売事業は、法人向け不動産販売において権利調整が想定より前倒しで進捗したことで当期の販売が実現したほか、戸建住宅で資材や商品仕様の見直し等により原価率を抑制し、売上高8,288百万円(前年同期比+50.5%)、営業利益2,121百万円(同+263.0%)と大幅増益となった。
マンション事業は供給戸数が前期の8棟(237戸)から当期は5棟(119戸)に減少したことにより、売上高5,770百万円(前年同期比▲51.8%)、営業利益215百万円(同▲81.9%)と減収減益となった。この減少は仕入・開発スケジュールによるもので販売不振等によるものではなく、2027年3月期は大きく回復する予定としている。
| 事業 | 指標 | 当期実績(百万円) | 前年同期実績(比較) | 修正計画(比較) |
|---|---|---|---|---|
| 不動産開発・賃貸事業 | 売上高 | 3,273 | 3,259(+3.9%) | 3,151(+0.4%) |
| 不動産開発・賃貸事業 | 営業利益 | 1,039 | 980(+6.1%) | 1,029(+1.1%) |
| 不動産開発・販売事業 | 売上高 | 8,288 | 5,508(+50.5%) | 8,113(+2.2%) |
| 不動産開発・販売事業 | 営業利益 | 2,121 | 584(+263.0%) | 2,249(▲5.7%) |
| マンション事業 | 売上高 | 5,770 | 11,963(▲51.8%) | 5,770(+0.0%) |
| マンション事業 | 営業利益 | 215 | 1,194(▲81.9%) | 87(+148.0%) |

財政状態
2026年3月期末の資産合計は62,551百万円(前期末比+11,856百万円)となった。多角的な開発プロジェクトの進捗により棚卸資産が31,135百万円(同+10,834百万円)と大きく増加したほか、これに伴い短期借入金も20,717百万円(同+13,810百万円)に増加した。首都圏での仕入が好調に推移し、棚卸資産に占める関東エリアの割合は増加傾向にあるとしている。純資産合計は14,191百万円(同+548百万円)となった。
通期業績予想
2027年3月期の連結業績予想は、売上高31,395百万円(前期比+78.0%)、営業利益2,864百万円(同+39.6%)、経常利益2,013百万円(同+55.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益1,178百万円(同+83.9%)とし、上場来最高の売上高・営業利益の計画としている。
事業別では、不動産開発・賃貸事業は既存物件のみで売上高3,281百万円(同+0.2%)を計画し新規取得による増収を目指すほか、不動産開発・販売事業は大型産業用地の完成や子会社の業績回復を想定し売上高12,818百万円(同+54.6%)、マンション事業は大規模プロジェクトの竣工販売を予定し売上高14,984百万円(同+159.7%)と大きな回復を見込む。
| 項目 | 2026年3月期実績(百万円) | 2027年3月期計画(百万円) | 同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 17,638 | 31,395 | 78.0% |
| 不動産開発・賃貸事業 | 3,273 | 3,281 | 0.2% |
| 不動産開発・販売事業 | 8,288 | 12,818 | 54.6% |
| マンション事業 | 5,770 | 14,984 | 159.7% |
| その他事業 | 305 | 318 | 4.4% |
| 営業利益 | 2,052 | 2,864 | 39.6% |
| 不動産開発・賃貸事業 | 1,039 | 1,032 | ▲0.7% |
| 不動産開発・販売事業 | 2,121 | 2,115 | ▲0.3% |
| マンション事業 | 215 | 1,044 | 384.0% |
| その他事業 | 60 | 86 | 43.5% |
| 経常利益 | 1,302 | 2,013 | 55.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 640 | 1,178 | 83.9% |

株主還元
配当については、2026年3月期(予想)の年間配当金を30.00円とし、前期実績と同額の安定配当を継続する方針。配当金総額は260百万円、配当性向は40.4%を見込む。
株主優待制度では、保有株式数に応じてポイントを贈呈するほか、2026年以降、毎年3月末日時点で同一株主番号により3回以上株主名簿に記載され、かつ800株以上を継続保有する株主を対象に、長期保有特典として通常のポイントに加算してポイントを付与する。
| 項目 | 2025年3月期(実績) | 2026年3月期(予想) |
|---|---|---|
| 年間配当金(円) | 30.00 | 30.00 |
| 配当金総額(百万円) | 256 | 260 |
| 配当性向(%) | 37.3 | 40.4 |
| 1株当たり当期純利益(円) | 80.52 | 74.22 |

※本記事はヤマイチエステートが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。