※本記事はアルピコホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
アルピコホールディングスの2026年3月期(通期)は、営業収益107,422百万円(前年同期比103.5%)、営業利益3,914百万円(同114.7%)となり、営業収益・営業利益・経常利益はいずれも過去最高を達成した。流通、運輸、観光及びその他のサービス事業における顧客増や運賃・商品価格の改定等が寄与した。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は1,998百万円(同87.2%)で、2025年3月期までに繰越欠損金が解消したことに伴う税金費用の増加等により減益となった。2027年3月期は営業収益110,000百万円(前年同期比102.4%)を見込む一方、エネルギー価格の高騰や仕入原価の高止まりを背景に営業利益は3,700百万円(同94.5%)を予想している。
連結業績(2026年3月期 実績)
販売費及び一般管理費は人件費や水道光熱費等のコスト増があったものの概ね計画どおり推移し、営業利益・経常利益は前年同期比で増益となった。経常利益は3,558百万円(前年同期比116.3%)。当期純利益の減益は税金費用の増加等が要因である。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 営業収益 | 107,422百万円 | 103,836百万円 | 103.5% |
| 営業利益 | 3,914百万円 | 3,412百万円 | 114.7% |
| 経常利益 | 3,558百万円 | 3,060百万円 | 116.3% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,998百万円 | 2,292百万円 | 87.2% |
セグメント別(事業別)の状況
2026年3月期の営業利益額は、運輸事業が伸長し、流通事業を上回った。運輸事業はバス・タクシーの利用者増や白馬路線の好調、バス事業の一部路線での運賃改定、鉄道事業での物品販売収入等もあり大幅増益(営業利益31.2%増)。観光事業はホテル・旅館事業の稼働率・単価上昇等により25.6%増益。流通事業は商品価格の改定等で増収したが、仕入原価上昇分を全て価格転嫁することは困難で売上総利益を圧迫し、増益幅は6.8%にとどまった。不動産事業は営業収益は堅調だったものの原価・経費の増加をカバーできず22.1%の減益となった。
| セグメント | 指標 | 2026年3月期 | 2025年3月期 |
|---|---|---|---|
| 流通事業 | 営業収益 | 78,737百万円 | 76,739百万円 |
| 流通事業 | 営業利益 | 1,730百万円 | 1,619百万円 |
| 運輸事業 | 営業収益 | 14,219百万円 | 13,301百万円 |
| 運輸事業 | 営業利益 | 2,087百万円 | 1,590百万円 |
| 観光事業 | 営業収益 | 12,711百万円 | 12,062百万円 |
| 観光事業 | 営業利益 | 627百万円 | 499百万円 |
| 不動産事業 | 営業収益 | 1,428百万円 | 1,396百万円 |
| 不動産事業 | 営業利益 | 124百万円 | 160百万円 |

通期業績予想(2027年3月期)
通期の営業収益は、2025年10月に新規オープンした「デリシア川中島店」やアルピコタクシー「軽井沢営業所」の通年寄与等により増収を見込む。一方、販売費及び一般管理費は中東情勢等を背景としたエネルギー価格の高騰や仕入原価の高止まりが継続すると想定し、生産性向上等の施策を講じるものの、コスト増の影響を完全には補いきれず、営業利益・経常利益・当期純利益は減益を見込む。EBITDAは積極的な投資を行うものの前期実績を上回る予想としている。
| 項目 | 2027年3月期予想 | 2026年3月期実績 |
|---|---|---|
| 営業収益 | 110,000百万円(前年同期比102.4%) | 107,422百万円 |
| 営業利益 | 3,700百万円(前年同期比94.5%) | 3,914百万円 |
| 経常利益 | 3,000百万円(前年同期比15.7%減) | 3,558百万円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,600百万円(前年同期比20.0%減) | 1,998百万円 |
| EBITDA | 7,200百万円(前年同期比2.7%増) | 7,009百万円 |

株主還元
当社は、期末配当として年1回の剰余金の配当を行うことを基本方針としている。2027年3月期の期末配当金は普通株式1株当たり5.00円を予定しており、年間配当金は5.00円となる見込み。2026年3月期の期末配当金についても普通株式1株当たり5.00円を、2026年6月開催の第18期定時株主総会において決議いただく予定である。また、2026年3月期末より株主優待制度を新設し、500株以上保有の株主に対して株式会社デリシア・アルピコホテルズ株式会社共通優待券(500株以上1,000株未満は2,000円分、1,000株以上は5,000円分に加え鉄道上高地線片道乗車券2枚)を毎年6月下旬に贈呈する。
| 項目 | 2027年3月期予想 | 2026年3月期予定 | 2025年3月期実績 |
|---|---|---|---|
| 中間配当金 | 0.00円 | 0.00円 | 0.00円 |
| 期末配当金 | 5.00円 | 5.00円 | 5.00円(普通配当3.00円+上場記念配当2.00円) |
| 年間配当金 | 5.00円 | 5.00円 | 5.00円 |

トピックス・中期経営計画
観光事業では諏訪湖畔の複合施設「Suwa no Wa(すわのわ)」を2026年4月にオープン。不動産事業ではグループの不動産管理開発及び飲食物販サービスを統括する子会社「アルピコアセットデザイン株式会社」を2026年6月に設立予定。M&Aでは2026年4月に株式会社MAG・MAG、2026年5月に株式会社ハーベストがグループ入りした。長期ビジョン「ALPICO VISION 2035」のもと、中期経営計画では「大胆な成長戦略」「変化に立ち向かう柔軟な構造改革」「地域の未来を創るサステナビリティ経営」の3つの基本方針を掲げ、既存事業の成長に加えM&Aの推進や事業エリアの深耕・拡大、新規事業創出により成長を加速させる方針である。

※本記事はアルピコホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。