石井食品

石井食品、2026年3月期は増収も 将来費用計上で営業減益

決算サマリー 2026.08.13
石井食品、2026年3月期は増収も 将来費用計上で営業減益

※本記事は石井食品が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

石井食品の2026年3月期(85期)連結業績は、売上高10,970百万円(前期比+101百万円)と増収を確保した。一方で、新規事業・設備への投資や資産除去債務の見積り変更などの将来費用計上が響き、営業利益は15百万円(前期比△252百万円)、経常利益は22百万円(前期比△287百万円)と大幅な減益となった。当期純利益は、事業再構築中の惣菜ラインへの投資及び電話加入権等資産の評価見直しによる減損損失の計上もあり、△74百万円(前期比△362百万円)の純損失となった。

目次

連結業績(当期 実績)

売上高は約1.0億円の増収となった。製造コストの増加に対しては残業削減や省エネ施策により一定の成果が得られたが、新規事業・設備への投資、引当等の将来費用の計上が増加要因となり、営業利益は前年比で大幅な減益となった。特別損失として、事業再構築中の惣菜ラインへの投資及び電話加入権等資産の評価見直しによる減損損失を計上した。以下の表の単位は百万円。

項目25/3期26/3期前差
売上高10,86910,970+101
売上総利益3,6273,553△73
営業利益26715△252
経常利益30922△287
当期純利益287△74△362
EBITDA657546△110

営業CFは過去2期平均と同等の6.8億円を確保し、本業によるキャッシュ創出は順調に推移した。投資CFは例年と同水準の設備投資を実施した一方、設備投資に伴う補助金受取などがあり、3.4億円の支出にとどまった。純資産は前期比同水準の38億円、自己資本比率は47.2%となった。以下の表の単位は百万円(比率を除く)。

項目24/3期25/3期26/3期前差
資産合計8,0957,6578,198+541
負債合計4,6733,8054,328+523
純資産合計3,4213,8513,870+18
自己資本比率42.3%50.3%47.2%△3.1%
営業CF1,247117683+566
投資CF△611△665△344+321
2026年3月期 連結業績サマリー
出典:石井食品 2026年3月期 決算説明資料 P.5

商品群別実績

食肉加工品(ミートボール・チキンハンバーグ・とりそぼろ)は、顧客ニーズや食シーンに合わせた営業活動・販売促進施策により堅調に推移し、売上高は増加した。とりそぼろは2年続けて前年比105%で伸長した。惣菜はごぼうサラダが微減となったものの、栗商品は前年の不作から収量が回復した。地域商品は一部商品の不作により販売数が減少し売上高が減少した一方、正月料理は一人用おせちや食塩不使用・アレルギー配慮食など個々のニーズに対応した商品が好調で売上高が増加した。全体では前年比+1.0億円(前年比100.9%)の増収となった(単位:百万円)。

商品群26/3期25/3期前年比
ミートボール8,0177,882101.7%
チキンハンバーグ9821,01696.7%
とりそぼろ488463105.5%
惣菜49050297.7%
地域商品34736894.3%
正月料理275253108.4%
その他36938396.3%
合計10,97010,869100.9%
商品群別実績
出典:石井食品 2026年3月期 決算説明資料 P.10

通期業績予想

2027年3月期の通期業績予想は、売上高11,199百万円(前期比+229百万円)、営業利益150百万円(前期比+135百万円)、経常利益155百万円(前期比+133百万円)、当期純利益70百万円(前期比+144百万円)、EBITDA634百万円(前期比+88百万円)としている。主力の食肉加工品のリピーター獲得に向けた販売施策、常温品拡大に向けた販促活動、業務改革による効率化を推進する一方、原材料費・エネルギーコストについては物価上昇及び不安定な国際情勢を踏まえさらなる高騰を織り込んでいる。業績については今後も様々な要因で変動する可能性があるため、修正が必要となる場合は速やかに開示するとしている。

項目予想(27/3期)前期実績(26/3期)
売上高11,19910,970
営業利益15015
経常利益15522
当期純利益70△74
EBITDA634546
2027年3月期 通期業績予想
出典:石井食品 2026年3月期 決算説明資料 P.15

株主還元

本資料には配当や自己株式取得など株主還元に関する記載は開示なし。

中期経営計画/トピック

2022年〜2026年の中期経営計画で掲げた売上高目標(100億円)は2024年3月期に前倒しで達成し、以降増収基調で推移している。2026年3月期は営業利益率が低下したものの、EBITDAは5億円超、EBITDAマージン5%を確保した。新規事業や機械設備への投資を積極的に進めつつ、営業利益率5%を安定的に創出できる付加価値改善を継続するとしている。基幹システムの刷新等IT・システムインフラへの投資のほか、老朽化した生産設備の更新、生産効率化・省人化などの成長投資を補助金も活用しながら実施し、新規事業開発やスタートアップへの出資も推進している。

中期経営計画進捗(経営成績)
出典:石井食品 2026年3月期 決算説明資料 P.30

※本記事は石井食品が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

Articles

株主優待

記事がありません。

個人投資家・企業様各位

目次