※本記事はアリアケジャパンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
アリアケジャパンの2026年3月期(通期)決算は、連結売上高669.6億円(前期比+2.4%)、連結営業利益117.8億円(同+6.0%)、連結経常利益137.6億円(同+14.6%)、連結純利益94.6億円(同+15.3%)となった。単体売上の伸び鈍化を、中国の減退を欧州の伸長でカバーし増収・増益を確保した。
2027年3月期は、中東情勢による包材・ユーティリティー高騰などのコスト増を織り込み、連結で増収・減益の計画としている。
連結業績(当期 実績)
連結営業利益率は17.6%(前期比+0.6p)。アリアケジャパン単体は売上高482.1億円(+1.4%)、営業利益82.1億円(+5.5%)、営業利益率17.0%(+0.6p)。子会社合計は売上高187.5億円(+4.9%)、営業利益35.7億円(+7.1%)、営業利益率19.1%(+0.4p)。継続する円安に対し為替対策を実施し、経常利益・純利益は計画を達成した。
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 | 前年比 |
|---|---|---|---|---|
| 連結売上高 | 669.6億円 | 654.0億円 | +15.6億円 | +2.4% |
| 連結営業利益 | 117.8億円 | 111.2億円 | +6.7億円 | +6.0% |
| 連結経常利益 | 137.6億円 | 120.0億円 | +17.6億円 | +14.6% |
| 連結純利益 | 94.6億円 | 82.1億円 | +12.5億円 | +15.3% |
| 単体売上高 | 482.1億円 | 475.2億円 | +6.9億円 | +1.4% |
| 単体営業利益 | 82.1億円 | 77.8億円 | +4.3億円 | +5.5% |
| 単体経常利益 | 100.9億円 | 87.2億円 | +13.8億円 | +15.8% |
| 単体純利益 | 72.3億円 | 63.8億円 | +8.5億円 | +13.2% |

セグメント(グループ)別の状況
単体はCVSの停滞が想定以上となり前年比-5.4%と減退、外食需要も前年までの勢いがなく+2.5%に留まった一方、加工食品メーカー向けは+2.1%、流通向けB2B2Cは+13.6%と大きく伸長した。子会社は、中国の景気低迷による減退を欧州の伸長がカバー。中国は不動産不況による景気低迷が進行し減収・減益、台湾はラーメン市場の飽和などで増収・減益、インドネシアは国内は好調だったがASEAN向け輸出減で連結調整により減収・減益となった。欧州ではベルギー・オランダが増収・増益、フランスは欧州圏内の一部顧客の業績不振により連結調整で減収・減益(換算・連結調整前では増収・増益)。オランダ(ヘニングセン)は価格改定効果もあり営業利益13.5億円、営業利益率27.5%と過去最高益となった。
| 区分 | 売上高(当期) | 売上高(前期) | 営業利益(当期) | 営業利益(前期) |
|---|---|---|---|---|
| アリアケジャパン単体 | 482.1億円 | 475.2億円 | 82.1億円 | 77.8億円 |
| 子会社計 | 187.5億円 | 178.8億円 | 35.8億円 | 33.4億円 |
| アジア | 99.9億円 | 103.0億円 | 24.3億円 | 25.1億円 |
| 欧州 | 84.6億円 | 72.7億円 | 11.4億円 | 8.1億円 |
| 日本 | 3.0億円 | 3.1億円 | 0.1億円 | 0.2億円 |
| 連結計 | 669.6億円 | 654.0億円 | 117.9億円 | 111.2億円 |

通期業績予想(2027年3月期計画)
2027年3月期は連結で増収・減益の見込み。連結売上高692.3億円(対前年+22.7億円+3.4%)、連結営業利益112.5億円(対前年-5.3億円-4.5%)、連結営業利益率16.2%(対前年-1.4p)、連結経常利益131.6億円(対前年-4.4%)、連結純利益95.5億円(対前年+1.0%)。単体は売上高491億円(+8.9億円+1.9%)、営業利益76.0億円(-6.1億円-7.4%)、営業利益率15.5%(-1.5p)、経常利益88.8億円(-12.0%)、純利益62.0億円(-14.2%)。中東情勢の影響による包材・ユーティリティーの値上がりを織り込んでいる。子会社全体は増収・増益の見込みで、売上高201.3億円(+13.8億円+7.4%)、営業利益36.4億円(+0.7億円+2.0%)としている。
| 項目 | 2026/3期実績 | 2027/3期計画 | 増減 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 連結売上高 | 669.6億円 | 692.3億円 | +22.7億円 | +3.4% |
| 連結営業利益 | 117.8億円 | 112.5億円 | △5.3億円 | △4.5% |
| 単体売上高 | 482.1億円 | 491.0億円 | +8.9億円 | +1.9% |
| 単体営業利益 | 82.1億円 | 76.0億円 | △6.1億円 | △7.4% |
| 子会社計売上高 | 187.5億円 | 201.3億円 | +13.8億円 | +7.4% |
| 子会社計営業利益 | 35.8億円 | 36.5億円 | +0.7億円 | +2.0% |

株主還元
2026年3月末配当は50円/株増配となり、中間60円(前年20円)・期末120円(同110円)の合計180円/株(同130円)。DOEは4.4%(前年3.4%)、配当性向は60.6%(同50.5%)。2027年3月末は普通配当を中間60円・期末120円の合計180円/株(地政学リスクを考慮し据置)で予想するほか、創業60周年記念配当として120円/株(2027年3月末基準)を予定。普通配当のみの予想DOEは4.2%・配当性向55.5%、記念配当を含めた合計では予想DOE7.0%・配当性向96.9%となる。自社株買いは2027年5月12日までの1年間に100万株または60億円を上限に実施し、実施した場合の2026年度予想総還元性向は160%。今後の配当方針はDOE4%以上を基準とし配当性向も考慮する(従来はDOE3%以上)。
| 項目 | 2026/3期(実績) | 2027/3期(予想) |
|---|---|---|
| 中間配当 | 60円 | 60円 |
| 期末配当 | 120円 | 120円 |
| 合計配当(普通) | 180円 | 180円 |
| 60周年記念配当 | - | 120円 |
| DOE | 4.4% | 普通4.2%/記念込み7.0% |
| 配当性向 | 60.6% | 普通55.5%/記念込み96.9% |

中期経営計画/トピック
中期3年事業計画では、2029年3月期に連結売上高757億円(2025年度比+87億円+13%)、連結営業利益131億円(同+13億円+11%)を目指す。2027年度には連結営業利益で過去最高となる122億円(従来最高119.5億円・2018年度)を見込む。アリアケジャパン単体は2027年度に売上高500億円を達成し、2028年3月期には510億円(2025年度比+28億円+5.8%)を目指す。純利益の着実な積み上げと資本の増加抑制・圧縮により資本効率を高め、2028年度にROE8%達成を目標とする。
新規領域としてペットフード事業に着手し、2026年6月定時株主総会にて定款にペットフード製造・販売を追加する議案を上程する予定。2026年8月稼働を目標に九州第一工場内にペットフード生産設備を設置し、初期投資約6億円、最大約30億円/年の生産能力を確保する(今期および中期の売上計画には現時点で織り込んでいない)。中長期ビジョンとして2030年に連結売上高1000億円を目標に掲げ、現時点での2030年予測は850億円程度とし、不足する150億円を国内既存事業の上積み、新規事業、海外新市場、M&Aなどで補填する方針としている。
※本記事はアリアケジャパンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。