アルフレッサ ホールディングス

アルフレッサホールディングス、2026年3月期は増収 純利益は52.4%増の417億円

決算サマリー 2026.08.24
アルフレッサホールディングス、2026年3月期は増収 純利益は52.4%増の417億円

※本記事はアルフレッサ ホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

アルフレッサホールディングスの2026年3月期(連結)は、売上高が3,104,064百万円(前期比4.8%増)と増収となった。営業利益は36,164百万円(同5.0%減)、経常利益は38,634百万円(同4.6%減)と減益だった一方、政策保有株式の縮減を目的とした投資有価証券売却益25,331百万円を特別利益に計上したこと等により、親会社株主に帰属する当期純利益は41,746百万円(同52.4%増)と大幅増益となった。1株当たり年間配当金は68円、ROEは8.4%(前期5.7%)。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

売上総利益は217,880百万円(前期比1.8%増)、販管費は181,716百万円(同3.3%増)。販管費には再生医療関連事業およびバイオシミラー施設整備関連等の事業投資費21億73百万円が含まれており、これを除外した場合の営業利益は383億37百万円(前年比0.7%増)となる。

項目2026年3月期2025年3月期増減額
売上高3,104,064百万円2,961,051百万円143,013百万円
売上総利益217,880百万円213,927百万円3,953百万円
販管費181,716百万円175,846百万円5,869百万円
営業利益36,164百万円38,080百万円△1,916百万円
経常利益38,634百万円40,485百万円△1,851百万円
親会社株主に帰属する当期純利益41,746百万円27,389百万円14,356百万円
アルフレッサホールディングス 2026年3月期連結損益計算書
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.2

セグメント別の状況

医療用医薬品等卸売事業は売上高2,782,584百万円(前期比5.4%増)、営業利益33,297百万円(同0.7%増)。薬価改定によるマイナス影響はあったもののネオプライマリー戦略の推進やスペシャリティ医薬品等の限定流通品の取扱い増加により、売上高は市場伸長を上回った(医療用医薬品市場成長率+3.9%に対し当社成長率+5.9%、市場シェア24.7%・前同比+0.4pt)。セルフメディケーション卸売事業は売上高267,074百万円(同0.5%増)、営業利益3,012百万円(同2.1%増)で増収増益。医薬品等製造事業は売上高52,179百万円(同3.5%減)、営業利益1,203百万円(同7.1%減)で、薬価改定や長期収載品の選定療養制度の影響等による医薬品の販売減少、診断薬の需要落ち込み等により減収減益。調剤薬局等事業(旧・医療関連事業から名称変更)は売上高37,174百万円(同0.4%増)、営業利益499百万円(同16.3%減)で、薬価改定によるマイナス影響および仕入原価上昇等により増収減益となった(2026年3月末176店舗、前同比△1店舗)。2026年3月期に新設したその他事業(再生医療関連事業)は、2027年3月期以降の案件受注に向けた人件費や研究開発費等の事業投資費を販管費に計上し、営業利益は△1,099百万円となった。

セグメント指標2026年3月期2025年3月期
医療用医薬品等卸売事業売上高2,782,584百万円2,640,048百万円
医療用医薬品等卸売事業営業利益33,297百万円33,055百万円
セルフメディケーション卸売事業売上高267,074百万円265,748百万円
セルフメディケーション卸売事業営業利益3,012百万円2,950百万円
医薬品等製造事業売上高52,179百万円54,065百万円
医薬品等製造事業営業利益1,203百万円1,294百万円
調剤薬局等事業売上高37,174百万円37,023百万円
調剤薬局等事業営業利益499百万円596百万円
その他事業(再生医療関連事業)営業利益△1,099百万円
アルフレッサホールディングス 医療用医薬品等卸売事業の業績
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.5

通期業績予想(2027年3月期)

2027年3月期の連結業績予想は、売上高3,144,000百万円(前期比1.3%増)、営業利益33,900百万円(同6.3%減)、経常利益36,600百万円(同5.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益20,800百万円(同50.2%減)。EBITDAは52,500百万円(同3.3%増)を計画する。1株当たり年間配当金は71円を予想。セグメント別では、医療用医薬品等卸売事業は売上高2,837,000百万円(同2.0%増)、営業利益33,600百万円(同0.9%増)を計画。米国最恵国待遇(MFN)薬価の影響等で製薬企業が日本での新薬上市を見送るリスク等を売上計画に加味し、流通改善ガイドラインの遵守徹底など適正価格での販売活動に努めるものの、人件費を含む物流費高騰等もあり微増益とする。セルフメディケーション卸売事業は業界再編の影響等により売上高242,000百万円(同9.4%減)、営業利益1,800百万円(同40.3%減)と減収減益の計画。医薬品等製造事業は新製品や原薬の売上成長、受託製造への注力等により売上高58,000百万円(同11.2%増)を見込むが、薬価改定のマイナス影響および製品パイプライン拡充に向けた投資や減価償却費等の増加により営業利益は600百万円(同50.1%減)とする。調剤薬局等事業は売上高37,600百万円(同1.1%増)、人件費等の影響により営業利益200百万円(同60.0%減)と増収減益を見込む。その他事業(再生医療関連事業およびCRO事業)は、羽田PDCの操業開始とプロセス開発等により今期から売上2,800百万円を見込み、CRO事業を行うArkMS㈱を新規連結して同セグメントに含める。営業利益は△1,200百万円を計画。

項目2027年3月期予想2026年3月期(実績)
売上高3,144,000百万円3,104,064百万円
営業利益33,900百万円36,164百万円
経常利益36,600百万円38,634百万円
親会社株主に帰属する当期純利益20,800百万円41,746百万円
EBITDA52,500百万円50,812百万円
1株当たり年間配当金71円68円
アルフレッサホールディングス 連結業績予想
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.33

株主還元

財務資本戦略の基本方針として、自己資本比率は30%台前半から半ばを目途とし、2026年3月期は33.7%。ROEは3年平均7%水準を目標とし、2026年3月期実績は8.4%。政策保有株式は縮減を継続し、2026年3月期は純資産比9.2%(有価証券報告書記載ベース)。株主還元はDOE2.5%以上を基準とした累進配当政策を採用し、自己株式は適時適切、機動的に取得する方針で、2026年5月に150億円の自己株式取得を発表した。1株配当は2026年3月期68円、2027年3月期は71円(3円増配)を予想しており、普通配当で23期連続増配を見込む。

項目2026年3月期2027年3月期予想
1株当たり年間配当金68円71円
自己資本比率33.7%
ROE8.4%
政策保有株式(純資産比)9.2%
アルフレッサホールディングス 配当と自己株式取得の方針
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.31

中期経営計画・トピック

25-27中期経営計画「Vision2032 Stage2 ~総合力で未来を切り拓く~」のもと、2033年3月期に売上高4兆円・営業利益700億円を目指す中長期ビジョンを掲げる。内訳は基盤領域(医療用医薬品流通、セルフメディケーション流通、医薬品製造、調剤薬局等)が売上高3兆円・営業利益380億円、成長領域(CDMO、新規開発医薬品、CRO・PMSなど)が売上高8,500億円・営業利益230億円、新規領域(再生医療、バイオ後続品、ビューティ、アニマル、介護など)が売上高1,500億円・営業利益90億円。25-27中計では成長領域が営業利益を牽引するとし、中長期ビジョン達成に向け基盤領域の拡充と新規・成長領域への投資を推進する方針。成長領域では、2027年3月期よりCRO事業を行うArkMS㈱を新規連結し、㈱リメディアからの事業譲受および㈱エムウィズとの業務提携を通じて臨床開発領域とPMS領域の機能を増強する。新規領域では、群馬工場に新製剤棟を新設し2026年4月に稼働開始(2026年3月期末時点の新規受託件数見通しは40件超)、再生医療関連事業では羽田PDC・郡山CPCを中核にCDMDO(受託開発製造流通モデル)を目指す。バイオ後続品では、2025年度にAlfenax Biologics㈱を設立し、2026年度にMycenax Biotech Inc.、キッズウェル・バイオ㈱、㈱カイオム・バイオサイエンスとの4社合弁会社とする予定で、アルフレッサファインケミカル㈱秋田工場敷地内にバイオシミラーの国内製造拠点を整備する(2026年3月着工)。

※本記事はアルフレッサ ホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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