※本記事はトランスジェニックグループが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
トランスジェニックグループの2026年3月期連結業績は、創薬支援事業の増収と投資・コンサルティング事業の堅調な推移を受け、売上高は13,174百万円と過去最高を更新した。営業利益は137百万円、経常利益は118百万円となり、いずれも前期の赤字から黒字に転換し大幅に改善した。一方、子会社の試験データ不正に関する損失補償金等の一過性費用や神戸研究所閉鎖に伴う構造改革費用などの特別損失を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は△77百万円と赤字で着地した。
連結業績(当期 実績)
創薬支援事業は前期比19.1%の増収と事業運営合理化によるコスト削減により、損益は3.2億円強の大幅な改善となった。投資・コンサルティング事業は前期比1.7%の減収となったが、価格交渉等による粗利率改善等により営業利益は9.3%の増益となった。経常黒字を確保する一方、一過性費用と来期以降に向けた構造改革費用を特別損失として計上した結果、最終損益は赤字となった。
| 項目 | 2026年3月期(当期) | 2025年3月期(前期) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 13,174百万円 | 13,005百万円 | +169百万円(+1.3%) |
| 営業利益 | 137百万円 | △259百万円 | +397百万円 |
| 経常利益 | 118百万円 | △319百万円 | +437百万円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | △77百万円 | △1,089百万円 | +1,012百万円 |
連結キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フロー及び投資活動によるキャッシュ・フローがいずれもプラスとなった一方、有利子負債の返済を行ったため財務活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなった。
| 項目 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 94百万円 | 25百万円 | △68百万円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | △287百万円 | 50百万円 | +338百万円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | 265百万円 | △518百万円 | △783百万円 |
| 現金及び現金同等物期末残高 | 2,541百万円 | 2,100百万円 | △441百万円 |

セグメント別の状況
創薬支援事業は、非臨床事業が豊富な期首繰越受注残と堅調な当期受注を背景に売上高が前期比約2.6億円増の約17.2億円となり、臨床事業も期首繰越案件の確実な納品により売上高が前期比約1億円増の約5.3億円となった。投資・コンサルティング事業は、Eコマース事業が消費マインドの低下で減収となったものの在庫管理の徹底と粗利確保により黒字転換し、商社他事業も価格交渉により減収ながら増益となった。
| セグメント | 指標 | 2026年3月期(当期) | 2025年3月期(前期) |
|---|---|---|---|
| 創薬支援事業 | 売上高 | 2,258百万円 | 1,896百万円 |
| 創薬支援事業 | 営業利益 | △164百万円 | △488百万円 |
| 投資・コンサルティング事業 | 売上高 | 10,922百万円 | 11,115百万円 |
| 投資・コンサルティング事業 | 営業利益 | 479百万円 | 438百万円 |


通期業績予想
2027年3月期の連結業績予想は、創薬支援事業の売上高は横ばいを見込むが構造改革効果により損益は引き続き大幅な改善を見込み、投資・コンサルティング事業は既投資先の堅調な推移を予想しており、全社では増収増益を見込む。
| 項目 | 2027年3月期(予想) | 2026年3月期(実績) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 14,000百万円 | 13,174百万円 | +825百万円(+6.3%) |
| 営業利益 | 260百万円 | 137百万円 | +122百万円(+88.5%) |
| 経常利益 | 200百万円 | 118百万円 | +82百万円(+69.5%) |
| 当期純利益 | 150百万円 | △77百万円 | +227百万円 |

株主還元
次期の配当については、当期に計上した構造改革費用等への対応と財務基盤の安定化を優先し、現時点では未定としている。早期の復配を重要な経営課題と認識しており、神戸研究所の売却による財務基盤の回復や収益性の改善状況を見極めた上で改めて公表するとしている。
中期経営計画/トピック
創薬支援事業は、遺伝子改変・ヒト化マウス技術を活かした高付加価値な非臨床評価領域に集中し、今後3か年で売上高30億円規模への拡大を目指す。神戸研究所については、ジェノミクス事業のアセットライト化と大動物薬理事業の磐田研究所への統合を進め、事業再編後に研究所不動産を売却し創出資金を成長分野へ再投資する方針。投資・コンサルティング事業は、ニッチ産業への事業承継型M&Aを基軸に、2028年度までに時価総額100億円相当のセグメント価値の実現を目指す。また、2026年2月12日付で東証グロース市場から東証スタンダード市場への市場区分変更が承認され、2026年2月19日付で移行した。
※本記事はトランスジェニックグループが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。