※本記事はfonfunが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社fonfun(東証スタンダード:2323)は2026年5月15日、2026年3月期の通期決算説明資料を公表した。連結売上高は2,111百万円(対前期比率166.4%)、営業利益は242百万円(同161.9%)となり、営業利益、経常利益、当期純利益、調整後営業利益(EBITDA)で創業来最高を更新した。2026年3月期を最終年度とする新中期経営計画「プロジェクトフェニックス」は、連結売上高20億円・EBITDA4億円・エンジニア100名・時価総額100億円の全目標を達成した。なお、同社は当連結会計年度より連結財務諸表を作成しており、前期との比較は提出会社の個別財務諸表との比較を参考情報として記載したものである。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上高は2,111百万円(対前期比率166.4%)、調整後営業利益(EBITDA)は453百万円(同168.9%)、営業利益は242百万円(同161.9%)、経常利益は271百万円(同165.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益は424百万円(同250.8%)となった。クラウドソリューション(SaaS・プロダクト事業)、DXソリューション(開発・技術派遣事業)の両セグメントともM&Aにより事業規模を拡充し、買収後の統合プロセスを推進中である。当期純利益については、繰延税金資産の回収可能性を検討した結果、2026年3月期に繰延税金資産218百万円を計上し、通期で142百万円が法人税等調整額(益)として計上されたことが増加要因となった。
| 項目(単位:百万円) | 2026年3月期(連結実績) | 2025年3月期(単体実績) | 対前期比率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,111 | 1,268 | 166.4% |
| 売上総利益 | 832 | 590 | 141.0% |
| 販売管理費 | 590 | 440 | 133.9% |
| 調整後営業利益(EBITDA) | 453 | 268 | 168.9% |
| 営業利益 | 242 | 149 | 161.9% |
| 経常利益 | 271 | 163 | 165.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 424 | 169 | 250.8% |
| EPS | 20.22円 | 8.21円 | 246.3% |
| ROE | 31.8% | 21.8% | - |

財務面では、M&A実行によりのれん・顧客関連資産などの資産の部が約1,128百万円増加し、総資産は3,285百万円となった。積極投資を続けながらも自己資本比率は40.7%と、資本コストを意識した健全な財務体質を維持している。
| 項目(単位:百万円) | 2026年3月期末(連結実績) | 2025年3月期末(単体実績) |
|---|---|---|
| 総資産 | 3,285 | 2,149 |
| 純資産 | 1,413 | 957 |
| 有利子負債 | 1,338 | 975 |
| 自己資本比率 | 40.7% | 43.5% |
| BPS | 63.65円 | 44.54円 |
セグメント別の状況
同社の事業は、クラウドソリューション事業(SaaS・プロダクト事業)とDXソリューション事業(ソフトウェア開発、技術派遣事業)の2セグメントで構成される。クラウドソリューション事業はM&AによるSaaSプロダクトの拡充と既存プロダクトによる着実な積み上げを進めるストック型ビジネス、DXソリューション事業は請負型開発・チーム(準委任)開発・技術者派遣型開発の3種の開発アプローチによるDX支援を行うスケールアップ型ビジネスである。両セグメントの売上構成比は45%・55%とバランスのとれた構成となっており、M&Aによるアクハイアリング等によりエンジニア数は約220名体制に拡張した。
M&A戦略「DXロールアップ」の進捗
体制変更後、累計11件のM&Aを実行し、うち2026年3月期に実行したM&Aは5件。買収基準を「黒字事業」「投資回収期間5年以内」とし、のれん償却後でも営業利益貢献のある範囲で実行している。2026年4月には営業支援SaaS「セールスパフォーマー」を事業譲受した。
| 企業・事業 | 事業概要 | 取引形態 | 時期 | 買収規模 | セグメント |
|---|---|---|---|---|---|
| ワールドインフリーランス | SES事業 | 事業譲受 | 25年6月 | 62百万円 | DXソリューション |
| 株式会社M&A DX | M&A仲介事業 | 株式20% | 25年7月 | 非開示 | - |
| らく診 | オンライン診断 | 事業譲受 | 25年8月 | 非開示 | クラウドソリューション |
| 株式会社マイクロウェーブデジタル | システム開発 | 株式100% | 25年12月 | 非開示 | DXソリューション |
| 株式会社YNP | SES事業 | 株式100% | 26年3月 | 253百万円 | DXソリューション |
| セールスパフォーマー | クラウド営業可視化SaaS | 事業譲受 | 26年4月 | 340百万円 | クラウドソリューション |

通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期は、売上高3,599百万円(対前期比率170.5%)、調整後営業利益(EBITDA)721百万円(同159.0%)、営業利益472百万円(同195.1%)を予想する。引き続き積極的なM&Aで非連続的な成長を目指すとしている。
| 項目(単位:百万円) | 2027年3月期(連結業績予想) | 2026年3月期(連結実績) |
|---|---|---|
| 売上高 | 3,599 | 2,111 |
| 調整後営業利益(EBITDA) | 721 | 453 |
| 営業利益 | 472 | 242 |
| 経常利益 | 447 | 271 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 446 | 424 |
| EPS | 21.26円 | 20.22円 |
| ROE | 28.6% | 31.8% |

株主還元・流動性向上施策
株主還元・流動性向上施策として、1株を3株とする株式分割を実施した(2026年1月30日効力発生済み)。配当政策については、2025年1月21日付で配当政策を変更し、事業規模の拡大や収益力強化に向けた投資を優先する方針としているが、分配可能額を確保できる見込みとなったことと株主への還元を目的に、2025年3月期末に記念配当を実施した。また自己株式の消却についても検討するとしている。
中期経営計画「プロジェクトフェニックス」
2026年3月期を最終年度とする新中期経営計画「プロジェクトフェニックス」は、連結売上20億円・EBITDA4億円の収益目標、エンジニア数100人の組織目標を達成し、時価総額も2026年1月30日に100億円へ到達、全目標を達成した。長期の経営ロードマップでは、FY27-FY29を対象とする第二次中期経営計画「PHOENIX ROAD-02」へと移行し、2026年5月25日に新中期経営計画の発表を予定している。

※本記事はfonfunが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。