六甲バター

六甲バター、2025年12月期は単体売上高432億円・営業利益14億円 ミツヤグループ完全子会社化で連結決算に移行

決算サマリー 2026.08.13
六甲バター、2025年12月期は単体売上高432億円・営業利益14億円 ミツヤグループ完全子会社化で連結決算に移行

※本記事は六甲バターが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

六甲バター株式会社(証券コード:2266)は2026年3月13日、2025年12月期の決算説明資料を公表した。単体業績は売上高432億円(前期比+3億円・計画比▲2億円)、営業利益14億円(前期比▲4億円・計画比+4億円)で、前期比増収減益・計画比減収増益となった。2025年11月にミツヤグループを完全子会社化したことに伴い、同社は2025年12月期第4四半期より連結決算に移行しており、当期は連結初年度の変則的な決算となるため前期比較は単体ベースで行われている。

目次

2025年12月期業績(単体)

売上高は、原料高・円安を踏まえ2025年4月に再度の価格改定を実施した。物価高の影響で低迷した販売数量も年度後半には回復傾向となったが、計画した水準には一歩及ばなかった。営業利益は、値上げによって利益率は改善されたものの、万博出店に伴う費用負担等で前期比減益となった。一方で、物流費低減努力や為替ヘッジ効果等により計画比では増益を実現した。営業外損益では為替差益▲137百万円(前期比)、特別損益では関係会社株式評価損▲306百万円、建物解体費用引当金繰入▲224百万円(いずれも前期比)が主な増減要因となった。

項目(百万円)2024年12月期 実績2025年12月期 計画2025年12月期 実績対前年増減額対前年増減率
売上高42,92443,50043,293+369+1%
営業利益1,8651,0001,432▲433▲23%
経常利益1,9579001,396▲561▲29%
当期純利益1,0416001,044+3+0%
売上高営業利益率4.3%2.3%3.3%
一株当たり配当金20円20円20円
2025年12月期業績(単体)の損益サマリー表
出典:六甲バター「2025年12月期 決算説明資料」P.10

商品別売上実績(単体)

主力のチーズ部門は価格改定効果で前期比では家庭用・業務用ともプラス実績となったが、物量回復が遅れ、計画比ではマイナス実績となった(家庭用:業務用の比率は8:2)。ナッツは取扱商品の一部をミツヤグループに移管したことで計画比マイナス。デザート・その他部門の大幅プラスは万博出店による売上増が主な要因である。

部門(百万円)2024年12月期 実績2025年12月期 計画2025年12月期 実績対前年増減額対前年増減率
チーズ41,94242,32542,102+160+0%
ナッツ636750641+5+1%
デザート・その他344425549+205+60%
合計42,92443,50043,293+369+1%
2025年12月期商品別売上実績(単体)の表
出典:六甲バター「2025年12月期 決算説明資料」P.11

2025年12月期業績(連結)

連結初年度のため売上高は合算せず、ミツヤグループおよびインドネシア関係会社(EMINA CHEESE INDONESIA)の持分法損益(49%)を営業外損益に計上し、ミツヤグループ子会社化に伴う負ののれん発生益および段階取得による差損を特別損益に計上している。当初計画(2025年8月29日公表)との比較では減収増益となり、その要因は六甲バター単体と同様である。

項目(百万円)2025年12月期 計画(連結)2025年12月期 実績(連結)対計画増減額対計画増減率
売上高43,50043,293▲207▲0%
営業利益1,0001,435+435+44%
経常利益1,0001,327+327+33%
親会社株主に帰属する当期純利益1,2001,485+285+24%
売上高営業利益率2.3%3.3%

2026年12月期業績計画(連結)

2025年度は連結初年度の変則的な決算のため、参考値として2025年度におけるグループ各社決算を単純合算して2026年度計画との比較を実施している。主力のチーズ部門におけるプロモーションの一層の強化、ナッツ部門でのシナジー発揮本格化、海外部門の拡大等を通じ、全体として前期実績比増収増益を目指す。商品別では、チーズ部門は44,400百万円(単純合算比+2,298百万円・+5%)と家庭用・業務用とも増収を計画し、ナッツ部門はブランド・商流の統合、海外販路強化等のシナジー効果により10,400百万円(同+151百万円・+1%)と前期比実質増収を計画。デザート・その他部門は万博売上が無くなるため200百万円(同▲349百万円・▲64%)と前期実績比減収の計画としている。

項目(百万円)2025年12月期 実績(連結)2025年12月期 実績(単純合算・参考)2026年12月期 計画(連結)対前年増減額対前年増減率
売上高43,30253,11055,000+1,890+4%
営業利益1,4351,8802,300+420+22%
経常利益1,3141,9162,200+284+15%
親会社株主に帰属する当期純利益1,4851,5631,500▲63▲4%
売上高営業利益率3.3%3.5%4.2%
2026年12月期業績計画(連結)の表
出典:六甲バター「2025年12月期 決算説明資料」P.20

株主還元

2025年12月期は1株当たり20円の普通配当を実施予定。自己株式取得については足許の株価動向等を総合的に勘案し、2025年度も実施しない。2026年度の株主還元拡大については、企業価値の更なる向上の観点から今後の業績推移等を見ながら柔軟に検討していくとしている。

株主還元方針と当期純利益推移・配当実施状況
出典:六甲バター「2025年12月期 決算説明資料」P.23

ビジョン2030・中期経営計画2027

同社は2024年6月に「ビジョン2030・中期経営計画2027」をリリースし、2030年になりたい姿として高付加価値創造企業であることを宣言、2027年までの3か年を第1ステージとして数値目標を設定している。第1ステージ最終年度(2027年12月期)の売上目標は620億円、営業利益目標は43億円、ROE目標は8%以上。ミツヤグループ子会社化により2026年度の売上は550億円を計画しており、中計目標達成に向けM&Aも含めた各事業部門の更なる拡大強化を図る。収益環境の変化により中計初年度の利益実績は計画比で非常に厳しい内容となったため、高付加価値投資の加速等を通じ中計目標の早期キャッチアップを図るとしている。

当期トピックス

2025年11月に株式会社ミツヤグループ本社の発行済株式の51%を追加取得し、ミツヤグループ(株式会社ミツヤグループ本社・株式会社ミツヤ・株式会社千成堂)を完全子会社化した。シナジー発揮に向け、商流の変更(家庭用ナッツ事業をミツヤグループに一本化)、商品ブランドの統一に着手している。また、海外事業強化の一環として、2025年11月にベトナムドンナイ省に製造現法(QBBアジア)を設立(資本金:VND220,236,000,000≒約13億円)し、2027年の生産開始に向け順次準備作業を進めている。このほか、QBB『「包み」シリーズ』が食品産業新聞社主催の第55回食品産業技術功労賞を「商品・技術部門」で受賞。大阪関西万博に出店したALL植物性のレストラン『QBB これもいいキッチン』は総提供食数288,198食となり、うち植物性チーズ使用メニューは176,448食であった。

※本記事は六甲バターが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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