中部飼料

中部飼料、26.3期は増収増益で過去最高益 27.3期は営業減益を計画

決算サマリー 2026.08.12
中部飼料、26.3期は増収増益で過去最高益 27.3期は営業減益を計画

※本記事は中部飼料が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

中部飼料は2026年5月7日、2026年3月期(26.3期)の連結決算を発表した。売上高は211,814百万円(前期比+1,977百万円)、営業利益は6,584百万円(同+2,302百万円)、経常利益は7,168百万円(同+2,353百万円)、当期純利益は5,551百万円(同+2,048百万円)と増収増益となり、同社は「全ての利益項目で過去最高益を更新」したとしている。畜産飼料の平均販売価格下落等による飼料セグメントの減収を、鶏卵販売の増加によるその他セグメントの増収が上回り、売上高は増収となった。

目次

連結業績(26.3期 実績)

売上高は211,814百万円(前期比+1,977百万円、計画比+814百万円)。営業利益は6,584百万円(前期比+2,302百万円、計画比+84百万円)で、原料ポジションの改善(+28.2億円)、畜産飼料の販売量増加(+3.3億円)、水産飼料の利益増加(+3.0億円)等の増益要因が、差別化飼料比率の低下(△0.9億円)、基金負担金の増加(△1.6億円)、電力費・燃料費等の変動費増加(△1.8億円)、畜産飼料の固定費増加等の減益要因を上回り増益となった。経常利益は7,168百万円(前期比+2,353百万円)、当期純利益は5,551百万円(前期比+2,048百万円)だった。

項目26.3期実績25.3期実績前期比
売上高211,814百万円209,837百万円+1,977百万円
営業利益6,584百万円4,281百万円+2,302百万円
経常利益7,168百万円4,815百万円+2,353百万円
セグメント利益7,661百万円4,986百万円+2,674百万円
当期純利益5,551百万円3,503百万円+2,048百万円
連結経営成績(26.3期)
出典:2053_中部飼料_2026年3月期_通期_説明資料 P.4

セグメント別の状況

飼料セグメントの売上高は191,181百万円(前期比△209百万円)、セグメント利益は6,486百万円(前期比+2,528百万円)。畜産飼料の販売量は308万トン(前期比102.1%)で計画(311万トン)は下回ったが、全畜種で前期を上回った。差別化飼料の売上高構成比は44.5%(前期45.9%)に低下した。水産飼料の販売量は38千トン(前期比109.0%)で計画・前期をともに上回り、ウナギ用新製品の拡販やハマチ用飼料の製販一体による供給体制が評価された。その他セグメントの売上高は20,633百万円(前期比+2,186百万円)、セグメント利益は1,214百万円(前期比△191百万円、計画比+264百万円)。内訳は、鶏卵販売が主力「ごまたまご」中心の特殊卵販売強化により販売量・利益とも前期を上回り、肥料は堆肥使用の有機入り配合肥料の拡販により販売量・利益とも前期を上回り、保険代理業は畜産保険の大型契約更新等により利益が前期を上回った一方、畜産用機器は販売台数は前期を上回ったものの利益率が低下し、利益は前期を下回った。

区分指標26.3期実績25.3期実績
飼料売上高191,181百万円191,390百万円
飼料セグメント利益6,486百万円3,958百万円
飼料畜産飼料販売量308万トン302万トン
飼料水産飼料販売量38千トン35千トン
その他売上高20,633百万円18,447百万円
その他セグメント利益1,214百万円1,405百万円
その他セグメントの状況(鶏卵販売・畜産用機器・肥料・保険代理業)
出典:2053_中部飼料_2026年3月期_通期_説明資料 P.14

通期業績予想(27.3期)

同社は27.3期の連結業績予想として、売上高221,000百万円(前期比+9,186百万円)、営業利益5,900百万円(同△684百万円)、経常利益6,200百万円(同△968百万円)、セグメント利益10,100百万円(同+2,439百万円)、当期純利益6,900百万円(同+1,349百万円)を見込む。営業利益については、原料ポジションの改善や畜産飼料の販売量増加等による増益要因よりも、中東情勢の緊迫化によるエネルギーコストの増加や物価上昇に伴うコスト増加等を背景とした電力費・燃料費・基金負担金等の変動費増加、畜産飼料の固定費増加が上回り、減益を見込む。当期純利益は固定資産の譲渡益計上により増益を見込み、ROEは9.2%(前期比+1.3pt)と大幅な上昇を見込む一方、ROICは投下資本の増加と営業利益の減益により4.8%(同△0.8pt)と前期を下回る見通しである。

項目27.3期計画26.3期実績前期比
売上高221,000百万円211,814百万円+9,186百万円
営業利益5,900百万円6,584百万円△684百万円
経常利益6,200百万円7,168百万円△968百万円
セグメント利益10,100百万円7,661百万円+2,439百万円
当期純利益6,900百万円5,551百万円+1,349百万円
ROE9.2%7.9%+1.3pt
ROIC4.8%5.6%△0.8pt
27.3期業績予想
出典:2053_中部飼料_2026年3月期_通期_説明資料 P.22

株主還元

配当金は26.3期、期末35円/株(5円増配)、年間65円(DOE2.7%)を予定する。27.3期は中間・期末とも38円/株、年間76円(DOE3.0%)を予定しており、純資産配当率(DOE)を段階的に引き上げ、27.3期にDOE3%以上を目指す方針。自己株式取得については26.3期に取得株式数885千株、取得総額15億円を実施した。安定配当の維持向上とともに、株価水準や財務状況等を勘案し、自己株式の取得を機動的かつ積極的に実施する方針としている。

項目26.3期27.3期(予定)
期末配当金35円/株(5円増配)38円/株
年間配当金65円/株76円/株
DOE2.7%3.0%
自己株式取得885千株・取得総額15億円(実施)未定
配当・自己株式取得の状況
出典:2053_中部飼料_2026年3月期_通期_説明資料 P.26

中期経営計画2024の進捗

中期経営計画2024の計画2年目にあたる26.3期は、営業利益・ROE・ROICのいずれも中計(2年目計画)および26.3期業績予想を大幅に上回った。PBRは前期(25.3末)より大幅に改善したが、なお1倍には届いていない。定量計画の進捗は、飼料セグメント利益が中計2年目計画5,500百万円に対し実績6,486百万円、その他セグメント利益が中計2年目計画950百万円に対し実績1,214百万円と、いずれも計画を上回った。

※本記事は中部飼料が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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