※本記事は高橋カーテンウォール工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
高橋カーテンウォール工業の2025年12月期は、売上高7,338百万円(前期比21.8%減)、営業利益112百万円(同81.0%減)、経常利益186百万円(同72.2%減)、当期純利益190百万円(同48.9%減)と減収減益となった。PCカーテンウォール事業でプロジェクトの計画中止や延期の影響を受けたことが主因である。一方、2026年12月期は売上高8,242百万円(同12.3%増)、営業利益218百万円(同93.5%増)と増収増益を見込んでいる。
連結業績(2025年12月期 実績)
売上高は7,338百万円(前期比2,045百万円減、21.8%減)となった。営業利益は112百万円(同481百万円減、81.0%減、営業利益率1.5%)、経常利益は186百万円(同485百万円減、72.2%減、経常利益率2.5%)、当期純利益は190百万円(同182百万円減、48.9%減、当期純利益率2.6%)となった。売上高の減少要因は、PCカーテンウォール事業でプロジェクトの計画中止や延期の影響を受けたことによる。一方でアクア事業はプールが堅調に推移したことに加え保守メンテナンスが増加した。営業利益は売上の減少に伴い減益となった。
| 項目 | 2025.12決算 | 2024.12決算 | 通期増減額 | 通期増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 7,338百万円 | 9,383百万円 | -2,045百万円 | -21.8% |
| 営業利益 | 112百万円 | 593百万円 | -481百万円 | -81.0% |
| 営業利益率 | 1.5% | 6.3% | -4.8% | – |
| 経常利益 | 186百万円 | 671百万円 | -485百万円 | -72.2% |
| 経常利益率 | 2.5% | 7.2% | -4.6% | – |
| 当期純利益 | 190百万円 | 372百万円 | -182百万円 | -48.9% |
| 当期純利益率 | 2.6% | 4.0% | -1.4% | – |

セグメント別(事業別)の状況
PCカーテンウォール事業は、プロジェクトの計画中止や延期の影響で売上高が減少した。受注高については、予定していた大型物件がPCから他部材へ変更となったものの、予定外物件の受注などにより年初目標を達成しており、2026年度も大型物件の受注が期待され受注高は同水準で推移する見込みである。アクア事業はプールが堅調に推移したことに加え保守メンテナンスが増加し、売上高は増加した。受注環境については学校プールが堅調に推移しているほか、インバウンドによるホテルプールや民間プールの需要が引き続き強いとしている。TCW(当社)の全国マーケットシェアは、2025年に業界総受注高109億円に対しTCW受注高59億円(外壁部材のみの受注額)、2024年は業界総受注高94億円に対しTCW受注高52億円であった。業者数はいずれの年も12社である。
| 項目 | 2025年 | 2024年 |
|---|---|---|
| 業者数 | 12社 | 12社 |
| 業界総受注高 | 109億円 | 94億円 |
| TCW受注高(外壁部材のみ) | 59億円 | 52億円 |

通期業績予想(2026年12月期)
2026年12月期の連結業績は、売上高8,242百万円(前期比904百万円増、12.3%増、上期4,000百万円・下期4,242百万円)、営業利益218百万円(同106百万円増、93.5%増、営業利益率2.6%、上期130百万円・下期88百万円)、経常利益268百万円(同82百万円増、43.6%増、経常利益率3.3%、上期150百万円・下期118百万円)を見込んでいる。一方、当期純利益は166百万円(同24百万円減、△12.9%、当期純利益率2.0%、上期90百万円・下期76百万円)と減益を予想している。
| 項目 | 2025.12決算 | 2026.12通期予測(上期) | 2026.12通期予測(下期) | 2026.12通期予測(通期) | 通期増減額 | 通期増減率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 7,338百万円 | 4,000百万円 | 4,242百万円 | 8,242百万円 | 904百万円 | 12.3% |
| 営業利益 | 112百万円 | 130百万円 | 88百万円 | 218百万円 | 106百万円 | 93.5% |
| 営業利益率 | 1.5% | 3.3% | 2.1% | 2.6% | 1.1% | – |
| 経常利益 | 186百万円 | 150百万円 | 118百万円 | 268百万円 | 82百万円 | 43.6% |
| 経常利益率 | 2.5% | 3.8% | 2.8% | 3.3% | 0.8% | – |
| 当期純利益 | 190百万円 | 90百万円 | 76百万円 | 166百万円 | △24百万円 | △12.9% |
| 当期純利益率 | 2.6% | 2.3% | 1.8% | 2.0% | △0.6% | – |

株主還元
配当方針は、年間20円/株以上(中間10円+期末10円)の継続を基本方針としている。直近の1株当たり配当は20円で推移している。

資本効率について
当社はWACC(加重平均資本コスト、CAPM方式による当社算出値)とROICの差を資本効率の指標として開示している。2025年はWACC5.5%に対しROIC0.8%となり、差は4.7%であった。2024年はWACC5.7%・ROIC3.8%で差1.9%、2023年はWACC6.1%・ROIC2.6%で差3.5%であり、引き続き資本効率の向上に取り組むとしている。
| 年 | WACC | ROIC | 差 |
|---|---|---|---|
| 2023年 | 6.1% | 2.6% | 3.5% |
| 2024年 | 5.7% | 3.8% | 1.9% |
| 2025年 | 5.5% | 0.8% | 4.7% |
各事業の今後
PCカーテンウォール事業は、ゼネコンを中心に低炭素コンクリート開発が活況となっており、延べ床5,000平方メートル以上の建築物へのLCC(ライフサイクルカーボン)算定義務化が2028年に導入予定である。現場打ちコンクリートのプレキャスト化が加速しているほか、BIMの本格導入やAIの活用、ドローン技術の導入など業界全体でのデジタル変革(DX)が本格化している。当社は、PC外壁を得意としているものの近年はPC外壁のみでは工場を埋めきれず収益を悪化させる要因となっているため、生産技術証明を取得しPC外壁以外のコンクリート製品の生産可能範囲を拡充することで工場稼働率及び収益の安定化を図る方針である。あわせて環境負荷の少ないコンクリートの開発継続、DX・AXの推進による業務効率改善、収益源の多様化による収益額の増大を目指すとしている。アクア施設事業は、インバウンドの影響によるホテルプール案件の増加傾向、プール可動床のメンテナンス案件の増加傾向、経年劣化に伴う改修・リニューアル工事の安定推移が業界トレンドとして挙げられている。
※本記事は高橋カーテンウォール工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。