大東建託

大東建託、2026年3月期は売上高1兆9,847億円 営業利益1,352億円で過去最高益を更新

決算サマリー 2026.08.11
大東建託、2026年3月期は売上高1兆9,847億円 営業利益1,352億円で過去最高益を更新

※本記事は大東建託が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

大東建託の2026年3月期は、売上高1兆9,847億円(前期比+7.7%)、営業利益1,352億円(同+13.8%)と増収増益となり、営業利益は過去最高益を更新した。経常利益は1,391億円(同+7.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益は990億円(同+5.5%)。主要指標は受注高5,705億円(前期比▲4.4%)、居住用3月入居率(家賃ベース)98.0%(前年同月比+0.2p)、ROE20.5%(前期比▲1.0p)、年間配当金150.4円(前期比+7.6円)となった。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

売上高は1兆9,847億円(前期18,423億円)、営業利益は1,352億円(前期1,188億円)。営業利益の前期比+164億円の内訳は、セグメント別粗利益が不動産開発+205億円、不動産賃貸+78億円、その他+14億円、建設+13億円、販管費が▲148億円。期初計画(営業利益1,250億円)に対しては+102億円で、建設+6億円、不動産賃貸+118億円、不動産開発+68億円、その他△2億円、販管費△87億円という内訳となった。販管費は2,117億円(前期比+7.5%)、売上高販管費率は10.7%(+0.0p)で、人件費+50.8億円(ベースアップ、賞与、人員増)、販売促進費+21.8億円、アスコット社+32.3億円などが増加要因。財務面では2026年3月末の資産合計が1兆3,675億円(前期末比+1,456億円)、純資産4,966億円、自己資本比率36.5%、BPS1,534.24円、EPS299.01円となった。

項目2026年3月期2025年3月期前期比
売上高1兆9,847億円18,423億円+7.7%
営業利益1,352億円1,188億円+13.8%
経常利益1,391億円1,294億円+7.5%
親会社株主に帰属する当期純利益990億円938億円+5.5%
販管費2,117億円1,969億円+7.5%
売上高販管費率10.7%10.7%+0.0p
ROE20.5%▲1.0p
2026年3月期 連結損益(売上高・営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益)
出典:大東建託 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.5

セグメント別の状況

建設事業は完成工事高5,442億円(前期比+0.6%)、完成工事総利益1,381億円(同+1.0%)、営業利益451億円(同△4.2%)。総利益率は25.4%(前期比+0.1p)で、内訳は価格改定による効果+2.7p(前期比150億程度のプラス効果)、労務費△1.0p、資材費△1.1p、為替・輸入資材△0.5p。不動産賃貸事業は売上高1兆2,030億円(同+3.3%)、売上総利益1,408億円(同+5.9%)、営業利益855億円(同+6.5%)で、総利益率11.7%(+0.3p)、営業利益率7.1%(+0.2p)。不動産開発事業は売上高1,470億円(同+186.5%)、売上総利益323億円(同+174.7%)、営業利益185億円(同+259.8%)と大幅な増収増益。その他は売上高902億円(同+5.7%)、売上総利益357億円(同+4.3%)、営業利益195億円(同△1.8%)となった。

セグメント指標2026年3月期2025年3月期前期比
建設事業完成工事高544,283百万円540,975百万円+0.6%
建設事業完成工事総利益138,187百万円136,841百万円+1.0%
建設事業営業利益45,148百万円47,143百万円△4.2%
不動産賃貸事業売上高1,203,091百万円1,164,672百万円+3.3%
不動産賃貸事業総利益140,818百万円132,989百万円+5.9%
不動産賃貸事業営業利益85,554百万円80,324百万円+6.5%
不動産開発事業売上高147,083百万円51,329百万円+186.5%
不動産開発事業総利益32,326百万円11,766百万円+174.7%
不動産開発事業営業利益18,535百万円5,151百万円+259.8%
その他の事業売上高90,300百万円85,380百万円+5.7%
その他の事業総利益35,719百万円34,259百万円+4.3%
その他の事業営業利益19,519百万円19,877百万円△1.8%
2026年3月期 セグメント別の損益(建設・不動産賃貸・不動産開発・その他、27/3期計画併記)
出典:大東建託 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.54

受注・入居率などの主要指標

受注高は5,705億円(前期比△4.4%)、受注工事残高は7,836億円(同△2.3%)。受注高の要因分析では件数による影響△855億円(4,248件→3,641件)、単価による影響+590億円(1億4,091万円/件→1億5,713万円/件)、キャンセルによる影響+65億円(12.7%→12.3%)、営繕契約等による影響△64億円(847億円→783億円)。営業担当者数は3月末で2,940人(前期比△30人)、1人当たり受注高は1,617万円/月(同△57万円)。中層比率は22.6%(前期比+2.7p)、建替比率は37.0%(同+0.5p)。入居者斡旋件数は345,229件(前期比+0.1%、居住用343,368件・事業用1,861件)、家賃ベース入居率は居住用98.0%(前年同月比+0.2p)、事業用99.4%(同±0.0p)。不動産投資残高は2,795億円(前期比+829億円)に拡大した。

2027年3月期 通期業績予想

2027年3月期は売上高2兆500億円(前期比+3.3%)、営業利益1,420億円(同+5.0%)、経常利益1,400億円(同+0.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益1,080億円(同+9.1%)を計画する。完成工事高は5,450億円(同+0.1%)、完成工事総利益1,420億円(同+2.8%)、完成工事総利益率26.1%(同+0.7p)を見込み、前期差異+0.7pの内訳は価格改定による効果+2.5p(前期比141億程度のプラス効果)、労務費△0.9p、資材費△0.9p、為替・輸入資材±0.0p。賃貸住宅の供給計画は建築受注高5,800億円(前期比+1.7%)と不動産販売高1,000億円(同+28.2%)の合計6,800億円。入居者斡旋件数は349,600件(同+1.3%)を計画する。

項目2027年3月期(計画)2026年3月期(実績)前期比
売上高2兆500億円1兆9,847億円+3.3%
営業利益1,420億円1,352億円+5.0%
経常利益1,400億円1,391億円+0.6%
親会社株主に帰属する当期純利益1,080億円990億円+9.1%
2027年3月期 連結業績計画(売上高・営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益)
出典:大東建託 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.31

株主還元

2026年3月期の年間配当金は、期初計画137円/株に対し実績150.4円/株(中間配当68.4円、期末配当82円)となり、期初計画比+13.4円。2027年3月期は163円/株(中間配当81円、期末配当82円)を計画し、配当性向は50%としている。なお当社は2025年10月1日を効力発生日として普通株式1株につき5株の割合で株式分割を実施しており、23/3期~26/3期の1株当たり年間配当金は当該株式分割を考慮した金額(23/3期103.2円、24/3期111.0円、25/3期142.8円)で記載されている。

項目2026年3月期(実績)2027年3月期(計画)
中間配当68.4円81円
期末配当82円82円
年間配当金150.4円163円
株主還元(年間配当金の推移と2027年3月期計画163円/株)
出典:大東建託 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.36

中期経営計画の進捗とトピック

中期経営計画(FY2024-2026)は「人的資本経営の推進」「強固なコア事業の確立」「本中計における注力分野への対応」の3つを柱とし、最終年度である2026年度の目標は売上2兆500億円(当初目標2兆円)、営業利益1,420億円(当初目標1,400億円)、ROE20%。コア事業では中期経営計画前(2024年3月期)対比で三大都市圏受注割合+9.2pt、建替契約比率+6.9pt、販売価格+11%と、家賃の上昇が見込めるエリアへのシフトと適正価格化を進めた。注力分野では不動産開発セグメント売上高が1,470億円まで拡大し2027年3月期は1,800億円を計画、海外事業は2025年度の仕入実績102億円に対し2026年度は販売目標90億円を掲げる。トピックとして、東京23区を中心に賃貸マンション・分譲マンションを開発する株式会社THEグローバル社に対し株式公開買付けを実施し、今後スクイーズアウトにより完全子会社化を目指す(計画数値には未織込み)。また2028年3月期から適用される新リース会計基準について2026年3月期を基準とした参考試算を開示しており、適用前後で自己資本比率36.5%→12.2%、ROA7.6%→2.9%、ROE20.5%→23.7%になるとしている。

※本記事は大東建託が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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