※本記事は北野建設が公開したIR資料(直近の通期決算短信)に基づく簡易サマリーであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
本記事は、北野建設が2026年5月12日に開示した2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)に基づく簡易サマリーです(同社は決算補足説明資料の作成・決算説明会の開催がいずれも「無」)。2026年3月期の連結業績は、売上高78,791百万円(前期比2.5%減)、営業利益4,640百万円(同27.5%増)、経常利益5,006百万円(同23.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益3,490百万円(同3.2%増)となり、減収ながら各利益段階で増益となりました。会社側は、建設業界において政府建設投資・民間建設投資ともに底堅く推移した一方、労働者不足や労務費の上昇、原材料価格の高騰、為替変動、同業他社との受注競争の激化等、引き続き注視が必要な状況が続いていると説明しています。2027年3月期は売上高86,000百万円、営業利益5,000百万円を見込んでいます。
連結業績(2026年3月期 実績)
連結損益計算書では、完成工事高74,190百万円(前期76,459百万円)、兼業事業売上高4,601百万円(同4,393百万円)で売上高合計は78,791百万円。完成工事総利益が9,842百万円(同8,055百万円)へ拡大したことで売上総利益合計は11,690百万円(同9,903百万円)となり、販売費及び一般管理費7,049百万円(同6,262百万円)を差し引いた営業利益は4,640百万円となりました。1株当たり当期純利益は143.54円(前期140.55円)、自己資本当期純利益率7.1%(同7.5%)、総資産経常利益率6.4%(同5.3%)、売上高営業利益率5.9%(同4.5%)です。財政状態は総資産80,330百万円、純資産52,150百万円、自己資本比率64.2%(同61.7%)、1株当たり純資産2,120.60円。キャッシュ・フローは営業活動△4,164百万円、投資活動△1,280百万円、財務活動△682百万円で、現金及び現金同等物の期末残高は11,884百万円(前期末18,027百万円)となりました。当社単体の受注高は総額51,617百万円(前期比47.8%減)で、受注工事の工事別内訳は建築工事が約88%・土木工事が約12%、発注者別内訳は官公庁工事が約17%・民間工事が約83%です。なお、同社は2025年10月1日付で普通株式1株につき4株の割合で株式分割を行っており、1株当たり指標は前連結会計年度の期首に当該株式分割が行われたと仮定して算定されています。
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 78,791百万円 | 80,853百万円 | 2.5%減 |
| 営業利益 | 4,640百万円 | 3,640百万円 | 27.5%増 |
| 経常利益 | 5,006百万円 | 4,070百万円 | 23.0%増 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 3,490百万円 | 3,381百万円 | 3.2%増 |
| 1株当たり当期純利益 | 143.54円 | 140.55円 | - |
| 自己資本当期純利益率 | 7.1% | 7.5% | - |
| 自己資本比率 | 64.2% | 61.7% | - |
| 現金及び現金同等物期末残高 | 11,884百万円 | 18,027百万円 | - |
セグメント別の状況
報告セグメントは「建設事業」「ゴルフ場事業」「ホテル事業」「広告代理店事業」の4つです。建設事業は建築工事・土木工事とそれに付帯する開発事業および太陽光発電事業、ゴルフ場事業は連結子会社による川中嶋カントリークラブの経営、ホテル事業は連結子会社によるソロモンキタノメンダナホテル及びホテルデュパルクハノイのホテル経営に加え当社が長野市で行うホテル経営、広告代理店事業は連結子会社による広告代理店の経営です。当期は、建設事業の売上高が前年同期比2.8%減の74,869百万円となる一方、セグメント利益は同30.3%増の4,127百万円となりました。ゴルフ場事業は売上高275百万円(同7.1%増)・セグメント利益8百万円(同27.1%増)、ホテル事業は売上高2,945百万円(同4.5%増)・セグメント利益449百万円(同10.4%増)、広告代理店事業は売上高839百万円(同1.7%減)・セグメント利益22百万円(同10.2%減)です。セグメント利益は連結損益計算書の営業利益と調整を行っており、調整額32百万円は全てセグメント間取引消去です。なお、資産については事業セグメントに配分していないため記載が省略されています。
| セグメント | 指標 | 当期 | 前期 |
|---|---|---|---|
| 建設事業 | 売上高(計) | 74,869百万円 | 77,042百万円 |
| 建設事業 | セグメント利益 | 4,127百万円 | 3,167百万円 |
| ゴルフ場事業 | 売上高(計) | 275百万円 | 256百万円 |
| ゴルフ場事業 | セグメント利益 | 8百万円 | 6百万円 |
| ホテル事業 | 売上高(計) | 2,945百万円 | 2,819百万円 |
| ホテル事業 | セグメント利益 | 449百万円 | 407百万円 |
| 広告代理店事業 | 売上高(計) | 839百万円 | 853百万円 |
| 広告代理店事業 | セグメント利益 | 22百万円 | 24百万円 |
| 報告セグメント計 | セグメント利益 | 4,608百万円 | 3,606百万円 |
| 調整額 | セグメント利益 | 32百万円 | 34百万円 |
2027年3月期 通期業績予想
2027年3月期の連結業績予想は、売上高86,000百万円(前期比9.1%増)、営業利益5,000百万円(同7.7%増)、経常利益5,300百万円(同5.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益3,500百万円(同0.3%増)、1株当たり当期純利益143.93円です。会社側は、エネルギー価格等の上昇による取引先企業の収益圧迫や設備投資抑制の可能性、サプライチェーンの混乱による設備投資の遅延や計画見直しの可能性に注視するとしつつ、海外ホテルを含むホテル事業は堅調に推移していると説明。人財の確保と育成といった投資に加えDXへの更なる取り組みを進め、総売上高860億円、営業利益50億円、経常利益53億円、親会社株主に帰属する当期純利益35億円の達成に注力するとしています。個別業績予想は、売上高83,000百万円(前期比9.9%増)、経常利益5,000百万円(同5.5%増)、当期純利益3,400百万円(同2.7%増)、1株当たり当期純利益139.82円です。
| 項目 | 予想 | 前期(実績) |
|---|---|---|
| 売上高(連結) | 86,000百万円(9.1%増) | 78,791百万円 |
| 営業利益(連結) | 5,000百万円(7.7%増) | 4,640百万円 |
| 経常利益(連結) | 5,300百万円(5.9%増) | 5,006百万円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益(連結) | 3,500百万円(0.3%増) | 3,490百万円 |
| 1株当たり当期純利益(連結) | 143.93円 | 143.54円 |
| 1株当たり年間配当金 | 30円00銭(期末30円00銭) | 30円00銭 |
| 売上高(個別) | 83,000百万円(9.9%増) | 75,552百万円 |
| 経常利益(個別) | 5,000百万円(5.5%増) | 4,740百万円 |
株主還元
同社は、株主に対する利益還元を常に経営上の最重要課題と認識し、安定した配当を継続していくことを基本方針に据えています。2026年3月期の年間配当金は第2四半期末0円00銭・期末30円00銭の合計30円00銭で、配当金総額729百万円、配当性向(連結)20.9%、純資産配当率(連結)1.5%です。この期末配当金は2025年10月1日付の株式分割(普通株式1株につき4株)の影響を考慮した金額で、株式分割を考慮しない場合の2026年3月期の1株当たり期末配当金は120円となります。前期(2025年3月期)は第2四半期末0円00銭・期末110円00銭の合計110円00銭、配当金総額668百万円、配当性向19.6%、純資産配当率1.4%でした。2027年3月期についても期末配当金1株当たり30円(年間30円00銭)を予定しており、配当性向は20.8%を見込みます。なお、当期の自己株式の取得による支出は5百万円で、期末自己株式数は1,026,656株(前期末1,051,640株)となっています。
※本記事は北野建設が公開したIR資料(直近の通期決算短信)に基づく簡易サマリーであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。