大末建設

大末建設、2026年3月期は営業利益6,579百万円で前年同期比78.0%増 受注高は154,357百万円

決算サマリー 2026.08.11
大末建設、2026年3月期は営業利益6,579百万円で前年同期比78.0%増 受注高は154,357百万円

※本記事は大末建設が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

大末建設の2026年3月期(26/3期)連結業績は、売上高が前年同期比18.6%増の105,554百万円、営業利益が同78.0%増の6,579百万円となり、営業利益率は前年同期から2.0ポイント上昇の6.2%となった。工事採算の良化と売上高の増加が利益を押し上げ、売上総利益は同44.4%増の11,949百万円となっている。連結受注高は大型案件の増加が寄与し、同34.5%増の154,357百万円となった。2027年3月期(27/3期)は売上高98,400百万円、営業利益5,750百万円、当期純利益3,860百万円を計画している。

目次

連結業績(26/3期 実績)

26/3期は、受注高の増加と繰越工事高の順調な消化により売上高が105,554百万円(前年同期比18.6%増)となった。工事採算の良化により売上総利益率は前年同期から2.0ポイント上昇の11.3%となり、売上総利益は11,949百万円(同44.4%増)。営業利益は6,579百万円で、増減要因は売上総利益の増加+3,673百万円、販管費の増加▲790百万円で、前期の3,695百万円から+2,883百万円の増益となった。受注高は154,357百万円(同34.5%増)で、期末の繰越工事高は179,939百万円となっている(金額は百万円未満を切り捨て表示)。

項目26/3期25/3期増減
売上高105,554百万円89,027百万円前年同期比 +18.6%
売上総利益11,949百万円8,275百万円前年同期比 +44.4%
売上総利益率11.3%9.3%+2.0ポイント
営業利益6,579百万円3,695百万円前年同期比 +78.0%
営業利益率6.2%4.2%+2.0ポイント
当期純利益3,800百万円2,060百万円
当期純利益率3.6%2.3%
受注高154,357百万円114,727百万円前年同期比 +34.5%
繰越工事高(期末)179,939百万円130,281百万円

財務面では、資産合計は現預金の増加等により前期比4,054百万円増の59,649百万円、自己資本比率は42.3%(前期41.4%)となった。キャッシュ・フローは、当期純利益および仕入債務(工事未払金、電子記録債務)の増加により営業CFが9,299百万円の資金増、投資CFが▲305百万円、借入金の返済や配当金の支払い等により財務CFが▲2,676百万円。現金及び現金同等物の期末残高は期首から6,318百万円増加し10,776百万円となった。

セグメント別(事業別)の状況

売上高は、マンションが58,156百万円(構成比55.1%)、一般建築が40,298百万円(同38.2%)、リニューアルが5,780百万円(同5.5%)、その他が1,319百万円(同1.2%)。一般建築は前期の14,890百万円から大きく伸長した。受注高(P.8)は、マンションが107,093百万円(構成比69.4%)と大幅に増加し、一般建築が41,071百万円(同26.6%)、リニューアルが5,747百万円(同3.9%)、その他が445百万円(同0.3%)となった。

区分売上高 26/3期売上高 25/3期受注高 26/3期受注高 25/3期
マンション58,156百万円68,060百万円107,093百万円56,934百万円
一般建築40,298百万円14,890百万円41,071百万円52,165百万円
リニューアル5,780百万円4,973百万円5,747百万円5,358百万円
その他1,319百万円1,103百万円445百万円269百万円
合計105,554百万円89,027百万円154,357百万円114,727百万円
連結売上高推移のセグメント別内訳(マンション・一般建築・リニューアル・その他)
出典:大末建設 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.4

受注高の内訳(P.9)は、用途別ではマンション・集合住宅が107,737百万円(構成比69.8%)、物流倉庫・工場が17,326百万円(同11.2%)、イベントホールが16,135百万円(同10.5%)、庁舎・オフィスが11,932百万円(同7.7%)。地域別では近畿が60,492百万円(同39.2%)、関東が53,617百万円(同34.8%)、中部が17,941百万円(同11.6%)となり、三大都市圏を中心に各地で増加した。下半期の主な受注工事には、登戸駅前地区第一種市街地再開発事業に係る施設建築物(神奈川県/マンション)、柏冷凍冷蔵倉庫開発PJ(千葉県/物流倉庫)、広島駅北口計画(広島県/複合施設)などが挙げられている。

連結受注高推移とセグメント別構成比、27/3期受注高計画
出典:大末建設 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.8

27/3期 業績予想

27/3期は、受注高の調整等により売上高を前年同期比6.8%減の98,400百万円、売上高の減少等により営業利益を同12.6%減の5,750百万円(営業利益率5.8%)、当期純利益を同1.6%増の3,860百万円(当期純利益率3.9%)と見込む。受注高は施工キャパを考慮し、同28.4%減の110,500百万円を計画している。売上高のセグメント別内訳(P.4)はマンション62,532百万円、一般建築27,913百万円、リニューアル6,487百万円、その他1,466百万円。

項目27/3期 計画26/3期 実績増減
売上高98,400百万円105,554百万円前年同期比 ▲6.8%
営業利益5,750百万円6,579百万円前年同期比 ▲12.6%
営業利益率5.8%6.2%
当期純利益3,860百万円3,800百万円前年同期比 +1.6%
当期純利益率3.9%3.6%
受注高110,500百万円154,357百万円前年同期比 ▲28.4%
27/3期計画サマリー(売上高・営業利益・当期純利益の計画)
出典:大末建設 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.13

株主還元

「総還元性向50%以上かつDOE4%以上」の株主還元方針のもと、26/3期の期末配当は前回予想から9円増配の96円、年間配当金は期初予想108円から75円増配の183円となった。27/3期は中間93円、期末93円の年間186円の配当を予想し、利益成長により着実に還元額を増加させる方針を示している。

中間配当期末配当年間配当金
24/3期70円
25/3期99円
26/3期87円96円183円
27/3期(予想)93円93円186円
株主還元方針と1株当たり配当金の推移(19/3期〜27/3期予想)
出典:大末建設 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.14

中長期経営計画・資本効率

中長期経営計画は更新され、2030年度目標を売上高1,400億円(当初計画比+400億円)、営業利益84億円(同+34億円)、営業利益率6.0%(同+1.0ポイント)に引き上げた。売上高は2020年度565億円から2025年度1,055億円へ推移しており、「準大手クラス以上の業容」を目指すとしている。事業戦略では一般建築の強化を通じた売上高構成比の拡大を掲げ、強み領域である冷凍冷蔵倉庫に加え、データセンター等の高付加価値領域への参入を進める。M&Aは施工人員確保・建築事業拡大を目的としたものを最優先で検討し、土木・不動産領域でのM&Aも段階的に推進する。人員計画(単体)は2025年度605名から2030年度687名(+82名)とし、処遇改善や職場環境改善など社員の魅力度向上施策に優先して取り組む。

資本コストや株価を意識した経営については、目標としていたPBR1倍を超えており引き続き向上を目指すとし、ROEは想定資本コストを上回る水準を維持できるよう営業利益率・資本効率性を改善していく方針。運転資金サイトを中心とした投下資本の最適化、M&Aや施工案件大型化に対する有利子負債の積極活用、海外投資家向けIRの拡充を含む資本市場との対話強化を挙げている。サステナビリティでは、26/3期実績としてScope1・2排出量7,264.2t-CO2(排出量原単位7.0t-CO₂/億円)、女性管理職の割合8.9%、女性従業員の割合14.9%などのKPI進捗を開示した。

※本記事は大末建設が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

Articles

株主優待

記事がありません。

個人投資家・企業様各位

目次