※本記事は美樹工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
美樹工業は2026年2月13日、2025年12月期の連結決算を発表した。売上高は36,151百万円(前期比32.5%増)、営業利益は2,583百万円(同127.7%増)、経常利益は2,560百万円(同121.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,571百万円(同138.8%増)と増収増益となった。一方、2026年12月期は増収減益を見込んでいる。
連結業績(2025年12月期 実績)
短信によると、建設業界は公共事業の底堅い推移や企業の設備投資の持ち直しにより堅調に推移したが、慢性的な労働者不足や資材価格・労務費の高騰に伴う建設コストの上昇は続いている。売上高は、建設事業で手持ちの大型物件工事が順調に進捗して完成工事高が増加したことや、前連結会計年度にM&Aにより子会社化した株式会社ヒョウ工務店が通期にわたって業績に寄与したこと等から増加した。利益は、住宅事業で戸建および共同住宅の売上棟数が増加したことや、建設事業で追加工事の請負により採算が拡大したこと等から増加した。
セグメント別では、建設事業が大型物件工事の進捗や1棟売を目的とした収益マンションの売却、ヒョウ工務店の通期寄与等により増収増益となった。住宅事業は、連結子会社のセキスイハイム山陽で好立地の自社造成区画が奏功して新築売上棟数が増加し、リフォーム工事の受注も順調に推移したことから増収増益となった。その他事業は増収となったものの、物価高の影響に伴う売上原価の増加等から減益となった。
| 項目 | 2025年12月期 | 2024年12月期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 36,151百万円 | 27,292百万円 | 32.5%増 |
| 営業利益 | 2,583百万円 | 1,134百万円 | 127.7%増 |
| 経常利益 | 2,560百万円 | 1,155百万円 | 121.7%増 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,571百万円 | 658百万円 | 138.8%増 |
| 1株当たり当期純利益 | 1,438.08円 | 602.24円 | - |
自己資本当期純利益率(ROE)は9.5%(前期4.2%)、総資産経常利益率は7.2%(同3.7%)、売上高営業利益率は7.1%(同4.2%)となった。
財政状態とキャッシュ・フロー
当連結会計年度末の資産は、大型物件工事の進捗に伴い受取手形・完成工事未収入金等が増加したこと等から、38,882百万円(前連結会計年度末は32,571百万円)となった。負債は、工事代金の支払いに伴う資金需要の増加により短期借入金が増加したこと等から増加した。純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上に伴う利益剰余金の増加等により、19,532百万円(前連結会計年度末は17,887百万円)となった。自己資本比率は44.3%と、前連結会計年度末の48.3%から低下した。
| 項目 | 2025年12月期 | 2024年12月期 |
|---|---|---|
| 総資産 | 38,882百万円 | 32,571百万円 |
| 純資産 | 19,532百万円 | 17,887百万円 |
| 自己資本比率 | 44.3% | 48.3% |
| 1株当たり純資産 | 15,761.30円 | 14,401.15円 |
営業活動によるキャッシュ・フローは2,119百万円の支出となった。短信は、税金等調整前当期純利益の計上等の増加要因があったものの、売上債権の増加および棚卸資産の増加等の減少要因があったとしている。投資活動によるキャッシュ・フローは有形固定資産の取得等により509百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは短期借入金の増加や長期借入れによる収入等により3,062百万円の収入となった。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は前連結会計年度末に比べ433百万円増加し、2,829百万円となった。
株主還元
同社は、連結配当性向30%以上を基準に、安定的な配当の実施および将来の事業拡大のための内部留保などを勘案して配当を決定することを基本方針としている。当期の年間配当金は1株当たり350円00銭(うち中間配当150円00銭)で、期末配当200円00銭の内訳は普通配当150円00銭、特別配当50円00銭である。前期の200円00銭から増配となり、配当金総額は382百万円、配当性向(連結)は24.3%となった。2026年12月期の年間配当金は1株当たり300円00銭(うち中間配当150円00銭)を予定している。
| 項目 | 2025年12月期(実績) | 2026年12月期(予想) |
|---|---|---|
| 1株当たり年間配当金 | 350円00銭 | 300円00銭 |
| 配当性向(連結) | 24.3% | 29.8% |
また短信は、重要な後発事象として、2026年2月13日開催の取締役会で自己株式の取得を決議したこと、および役員報酬制度の見直しにより譲渡制限付株式報酬制度を導入することを記載している。
2026年12月期の業績予想
2026年12月期の連結業績予想は、売上高40,000百万円(前期比10.6%増)、営業利益1,800百万円(同30.3%減)、経常利益1,800百万円(同29.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,100百万円(同30.0%減)としている。短信は、繰越工事高および受注工事高により増収が見込まれるものの、建設コストの増加による影響等から増収減益となる見通しとしている。また、太陽光発電事業に加え、再生可能エネルギー分野の一つとして新たに蓄電池事業に参入しており、系統用蓄電所の企画販売および施工を本格始動させるとしているほか、東京支店を拠点とする関東圏での事業活動や住宅販売の強化に注力するとしている。
| 項目 | 2026年12月期(予想) | 増減率 |
|---|---|---|
| 売上高 | 40,000百万円 | 10.6%増 |
| 営業利益 | 1,800百万円 | 30.3%減 |
| 経常利益 | 1,800百万円 | 29.7%減 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,100百万円 | 30.0%減 |
| 1株当たり当期純利益 | 1,006.53円 | - |
継続企業の前提に関する注記
継続企業の前提に関する注記について、短信は「該当事項はありません」としている。
本記事は美樹工業が公表した2025年12月期決算短信をもとに作成しています。決算短信は監査法人の監査対象外です。
※本記事は美樹工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。