※本記事は一蔵が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社一蔵の2026年3月期連結業績は、売上高19,446百万円(前期比2.4%減)、営業利益△129百万円、経常利益△85百万円、親会社株主に帰属する当期純利益△1,441百万円となった。和装事業における顧客ニーズの「レンタル」への移行や、ウエディング事業の中国子会社における施行数・施行単価の減少が響き減収となったほか、中国における固定資産の減損損失計上により最終損益は大幅な赤字となった。一方で、和装事業の受注実績・受注残高は共に過去最高を更新した。
連結業績(当期 実績)
売上高は前期比486百万円減の19,446百万円、売上総利益は前期比334百万円減の12,284百万円となった。営業利益は経費抑制に努めたものの売上高の減少により、前期の123百万円から△129百万円の営業損失に転じた。経常利益は為替差益の計上があったものの営業利益の減少を補うには至らず△85百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益は、中国における固定資産の減損損失の計上により△1,441百万円(前期△96百万円)と大幅な減益となった。(単位:百万円、増減率は%)
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 19,446 | 19,932 | △486(△2.4%) |
| 売上総利益 | 12,284 | 12,619 | △334(△2.7%) |
| 営業利益 | △129 | 123 | △253 |
| 経常利益 | △85 | 105 | △190 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | △1,441 | △96 | △1,344 |

セグメント別の状況
和装事業の売上高は14,984百万円(前期比1.9%減)、セグメント利益は764百万円(同24.6%減)となった。広告宣伝の強化等により受注は堅調に推移したが、レンタル比率の上昇により売上計上時期が後ろ倒しとなり、売上高・セグメント利益ともに前期を下回った。ウエディング事業の売上高は4,462百万円(前期比4.3%減)、セグメント利益は△154百万円(前期△124百万円)となった。国内はWEB・SNSを活用した広告強化等により売上高・セグメント利益とも前期を上回ったが、中国では景気動向の影響や価格競争の激化により前期実績を下回った。
| セグメント | 指標 | 当期 | 前期 |
|---|---|---|---|
| 和装事業 | 売上高 | 14,984 | 15,270 |
| 和装事業 | セグメント利益 | 764 | 1,014 |
| ウエディング事業 | 売上高 | 4,462 | 4,662 |
| ウエディング事業 | セグメント利益 | △154 | △124 |

通期業績予想
2027年3月期の連結業績予想は、売上高20,206百万円(前期比3.9%増)、営業利益331百万円、経常利益302百万円、親会社株主に帰属する当期純利益177百万円と、増収及び黒字転換を見込む。和装事業では業務の効率化、コスト体質の改善、PB商品の更なる強化、きもの着方教室「いち瑠」の強化、加盟店の開拓強化等の施策を推進する。ウエディング事業ではフォトスタジオの新設など写真関連事業の強化、中国ウエディング事業の改善等の施策を推進する。
| 項目 | 予想 | 前期(実績) |
|---|---|---|
| 売上高 | 20,206 | 19,446 |
| 営業利益 | 331 | △129 |
| 経常利益 | 302 | △85 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 177 | △1,441 |

株主還元
配当については、純資産配当率3.0%を基準に安定した配当を継続することを基本方針とする。2026年3月期の配当は中間0.00円・期末14.00円の合計14.00円(前期は中間0.00円・期末28.00円の合計28.00円)となった。2027年3月期は中間7.00円・期末8.00円の合計15.00円を予想しており、2027年5月13日公表の「配当方針の変更に関するお知らせ」に基づく。株主優待制度は権利確定月3月末日、単元株数100株で、和装事業・ウエディング事業の各種割引券等を提供する。
| 区分 | 2025.3期実績 | 2026.3期実績 | 2027.3期予想 |
|---|---|---|---|
| 中間配当 | 0.00 | 0.00 | 7.00 |
| 期末配当 | 28.00 | 14.00 | 8.00 |
| 合計 | 28.00 | 14.00 | 15.00 |

今後の施策(トピック)
和装事業ではプライベートブランド(SPA)商品の強化を進めており、2026年3月期のPB商品受注実績は5,145着(前期比11.2%増)と過去最高を更新した。きもの着方教室「いち瑠」は教室数が前期末49教室から48教室に減少した一方、生徒数は年累計16,625名(前期比1.1%増)、教室受注高は3,102百万円(前期比0.4%増)と増加した。加盟店は34店舗(前期31店舗)に拡大し、店舗合計は108店舗(直営店74、加盟店34)となった。ウエディング事業ではフォトスタジオ事業の強化として2026年冬に名古屋(百花籠内)への新規出店を計画するほか、中国上海の現地法人では2026年3月期に1,243百万円の減損損失を計上しており、事業改善に取り組む。
※本記事は一蔵が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。