※本記事はNITTOKUが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
NITTOKU株式会社の2026年3月期(通期)は、米国等海外向けの売上が好調だったことに加え、新規開発要素を含む案件の割合が前期比で減少したこと、価格転嫁及びコスト削減等の取り組みが奏功したことにより、売上高・利益ともに前期比大幅に増加し、過去最高となった。売上高は前期比27.5%増の42,412百万円、営業利益は同385.9%増の5,439百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同163.0%増の3,439百万円だった。2027年3月期の見通しは売上高44,000百万円、営業利益5,100百万円としている。
連結業績(当期 実績)
2026年3月期の連結業績は、売上高42,412百万円(前期比27.5%増)、営業利益5,439百万円(同385.9%増、営業利益率12.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益3,439百万円(同163.0%増、純利益率8.1%)となった。営業利益の増減要因は、売上高の増加による+2,036百万円、原価率改善による利益増加+2,883百万円、為替影響による△540百万円、販管費増加による利益減少△59百万円で、前期比4,320百万円の増益となった。ROICは7.7%(前期1.8%)、EBITDAマージンは15.7%(前期7.0%)。総資産は62,940百万円、純資産は40,516百万円。
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 42,412百万円 | 33,268百万円 | +9,144百万円(27.5%増) |
| 営業利益 | 5,439百万円 | 1,119百万円 | +4,320百万円(385.9%増) |
| 営業利益率 | 12.8% | 3.4% | +9.4% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 3,439百万円 | 1,307百万円 | +2,131百万円(163.0%増) |
| 純利益率 | 8.1% | 3.9% | +4.2% |

セグメント別(事業別)の状況
巻線工程・巻面工程を含むワインディングシステム事業の売上高は、防犯グッズのコイル巻線・組立ラインを中心に大幅増加した。巻線工程を含まないメカトロニクス事業の売上高は、ワインディングシステム事業の売上高増加に伴い減少した。RFID事業については、非接触ICカードの売上高は前期比3.6%減少した一方、FAタグや電池タグ等タグの合計売上高は半導体の需要増加等に伴う生産ライン管理用FAタグの売上増加により前期比139.6%増加した。
| セグメント | 指標 | 当期 | 前期 |
|---|---|---|---|
| ワインディングシステム&メカトロニクス事業 | 売上高(構成比) | 40,513百万円(95.5%) | 31,474百万円(94.6%) |
| うちワインディングシステム | 売上高(構成比) | 31,997百万円(75.4%) | 21,309百万円(64.0%) |
| うちメカトロニクス | 売上高(構成比) | 8,516百万円(20.1%) | 10,165百万円(30.6%) |
| 非接触ICタグ・カード事業(RFID事業) | 売上高(構成比) | 1,899百万円(4.5%) | 1,793百万円(5.4%) |
| 合計 | 売上高 | 42,412百万円 | 33,268百万円 |

通期業績予想
2027年3月期の見通しは、売上高44,000百万円、営業利益5,100百万円としている。セグメント別では、ワインディングシステム&メカトロニクス事業の売上高42,300百万円(2026年3月期実績40,513百万円)、非接触ICタグ・カード事業(RFID事業)の売上高1,700百万円(同1,899百万円)を計画。営業利益はワインディングシステム&メカトロニクス事業6,310百万円、非接触ICタグ・カード事業(RFID事業)290百万円、全社費用△1,500百万円を見込む。なお、2026年3月期の業績予想(前回予想、売上高41,000百万円・営業利益4,600百万円)に対し、次期に予定していた売上の前倒しや海外子会社の売上増加、価格転嫁及びコスト削減等の取り組みが奏功し、実績は売上高42,412百万円・営業利益5,439百万円と前回予想を上回った。
| 項目 | 予想(2027年3月期) | 前期(2026年3月期 実績) |
|---|---|---|
| 売上高 | 44,000百万円 | 42,412百万円 |
| ワインディングシステム&メカトロニクス事業(売上高) | 42,300百万円 | 40,513百万円 |
| 非接触ICタグ・カード事業(RFID事業)(売上高) | 1,700百万円 | 1,899百万円 |
| 営業利益 | 5,100百万円 | 5,439百万円 |
| 全社費用 | △1,500百万円 | △1,270百万円 |

株主還元
当社は連結配当性向40%以上を基本方針とし、当該事業年度の収益状況に応じた適正な株主還元に努めている。2026年3月期の期末配当金は、直近の配当予想(2026年2月13日公表、1株当たり32円00銭)から20円増額し、1株当たり52円00銭とする。年間配当金は第2四半期末30円00銭・期末52円00銭の合計82円00銭となり、前期実績(第2四半期末21円00銭・期末21円00銭、年間42円00銭)から増配となる。配当金の総額は880百万円(前期354百万円)、基準日は2026年3月31日、効力発生日は2026年6月29日。本件は2026年6月26日開催予定の第54期定時株主総会に付議予定。
| 項目 | 当期実績 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 第2四半期末配当金 | 30円00銭 | 21円00銭 |
| 期末配当金 | 52円00銭 | 21円00銭 |
| 年間配当金合計 | 82円00銭 | 42円00銭 |
| 配当金の総額 | 880百万円 | 354百万円 |

中期経営計画
中期経営計画では、2028年3月期に売上高50,000百万円(CAGR14.5%)、営業利益5,500百万円(同70.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益3,750百万円(同42.1%)を目標に掲げている。2026年3月期実績は、中期計画上の目標値(売上高38,000百万円、営業利益2,280百万円、純利益1,500百万円)を大きく上回り、売上高で+4,412百万円、営業利益で+3,159百万円、純利益で+1,939百万円の上振れとなった。これを踏まえ、2027年3月期の計画値は売上高44,000百万円・営業利益5,100百万円・純利益3,300百万円に上方修正されている。
※本記事はNITTOKUが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。