※本記事は岡本工作機械製作所が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
岡本工作機械製作所は2026年3月期の連結決算を発表した。売上高は425億13百万円、営業利益は15億18百万円となり、いずれも前期を下回った。半導体関連装置は国内・東アジア向けにファイナルポリッシャーの受注を獲得し前年同期を上回ったが、工作機械は前期好調だった国内の大型平面研削盤の販売減少が響き、全体では前期に届かなかった。2027年3月期は売上高500億円、営業利益30億円を見込む。
連結業績(当期 実績)
売上高は前期比▲2.8%の425億13百万円、売上総利益は▲10.9%の114億36百万円。販売費及び一般管理費が増加した影響もあり、営業利益は▲49.6%の15億18百万円、経常利益は▲47.4%の15億35百万円、当期純利益は▲39.0%の12億34百万円となった。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 42,513 | 43,734 | ▲2.8% |
| 売上総利益 | 11,436 | 12,828 | ▲10.9% |
| 販売費及び一般管理費 | 9,917 | 9,812 | +1.1% |
| 営業利益 | 1,518 | 3,015 | ▲49.6% |
| 経常利益 | 1,535 | 2,916 | ▲47.4% |
| 当期純利益 | 1,234 | 2,024 | ▲39.0% |

セグメント別の状況
工作機械事業の売上高は289億46百万円で前期の308億61百万円を下回った。国内の小型・中型平面研削盤は補助金の後押しで更新需要を取り込み受注は前年同期を上回ったが、前期好調だった大型平面研削盤の販売が減少した。半導体関連装置事業の売上高は135億67百万円で前期の128億72百万円を上回り、国内・東アジア向けのファイナルポリッシャー販売が寄与した。海外では米国が航空宇宙産業向け設備投資需要などから前年を上回る受注を獲得した一方、欧州は景気停滞の影響で受注が前年を下回った。中国は産業機械・金型・半導体装置向けを中心に大型平面研削盤の受注が好調に推移した。
| セグメント | 2026年3月期(百万円) | 2025年3月期(百万円) |
|---|---|---|
| 工作機械 | 28,946 | 30,861 |
| 半導体関連装置 | 13,567 | 12,872 |
| 合計 | 42,513 | 43,734 |

通期業績予想
2027年3月期は売上高500億円(前期比+17.6%)、営業利益30億円(同+97.6%)、経常利益29億円(同+88.9%)、当期純利益20億円(同+62.0%)を見込む。資料では、当初目標から1期遅れるものの、2026年3月期に目標とした売上高500億円の達成を期すとしている。
| 項目 | 2027年3月期(予想) | 2026年3月期(実績) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 50,000 | 42,513 | +17.6% |
| 営業利益 | 3,000 | 1,518 | +97.6% |
| 経常利益 | 2,900 | 1,535 | +88.9% |
| 当期純利益 | 2,000 | 1,234 | +62.0% |

株主還元
当資料には配当実績の具体的な金額の記載はない(開示なし)。中期経営計画“INOFINITY700”のバックキャストとなる中長期戦略「ビジョン2030」では、連結配当性向45%以上を数値目標の一つに掲げている。
中期経営計画/トピック
同社は2023年11月に発表した中長期戦略「ビジョン2030」(2030年に連結売上高700億円、連結営業利益率16%、ROE17~18%、連結配当性向45%以上を目指す)からバックキャストし、2028年3月までの中期経営計画“INOFINITY700”を策定、4ヶ年計画の2年目を終えた。半導体関連装置事業では2025年12月にさいたま市の東京テクニカルセンターの運用を開始したほか、九州地区でも大和工機の完全子会社化(2023年11月)などにより生産体制を強化している。工作機械事業では本社(安中)敷地内に自動倉庫棟が2月に完成し、部品の保管・入出庫・供給プロセスの最適化を進めている。資料では、米国通商政策や地政学的リスクの高まりなどから2026年3月期は足踏みしたものの、2028年3月期に「ビジョン2030」で掲げた数値目標水準への到達を目指すとしており、ビジョン2030に掲げた目標の達成を新たに就任した伊藤新社長に託すとしている。
| 指標 | 2030年目標(ビジョン2030) |
|---|---|
| 連結売上高 | 700億円 |
| 連結営業利益率 | 16% |
| ROE | 17~18% |
| 連結配当性向 | 45%以上 |

※本記事は岡本工作機械製作所が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。