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ニチアス、2026年3月期は減収減益 自動車部品と建材は収益改善

決算サマリー 2026.08.20
ニチアス、2026年3月期は減収減益 自動車部品と建材は収益改善

※本記事はニチアスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

ニチアスの2026年3月期(通期)連結業績は、売上高2,519億円(前期比▲1.8%)、営業利益370億円(同▲6.8%)、経常利益394億円(同▲5.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益316億円(同▲1.4%)となった。会社が2026年2月9日時点で示した予想(営業利益365億円、当期純利益258億円)に対しては、営業利益が1.4%、当期純利益が22.6%それぞれ上回った。不透明感・不確実性が増すなかで自動車部品と建材の収益改善が進展し、概ね堅調な着地となった。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

売上高は前期比▲1.8%の2,519億円、営業利益は同▲6.8%の370億円、経常利益は同▲5.6%の394億円となった。特別利益は前期の52億円から3億円へ、特別損失は前期の15億円から10億円へそれぞれ減少した。親会社株主に帰属する当期純利益は同▲1.4%の316億円。なお、法人税の法定実効税率30.6%程度に対し、2026年3月期は君津RWの債権放棄確定に伴う法人税の減少(第3四半期27億円)とNRI・インドネシアの繰延税金資産計上(第4四半期8億円)により法人税等が計35億円減少し、実効税率は18.0%となった。

項目2025年3月期実績2026年3月期実績前期比
売上高2,565億円2,519億円▲1.8%
営業利益397億円(15.5%)370億円(14.7%)▲6.8%
経常利益417億円(16.3%)394億円(15.6%)▲5.6%
親会社株主に帰属する当期純利益321億円(12.5%)316億円(12.6%)▲1.4%

セグメント別の状況

セグメント別では、自動車部品の営業利益が前期比17.0%増の53億円(営業利益率10.3%)、建材の営業利益が同91.8%増の27億円(同9.5%)となり、両セグメントで収益改善が進展した。一方、高機能製品(半導体関連製品)は営業利益が同▲32.5%の69億円(同17.7%)、工業製品は同▲8.5%の101億円(同19.0%)となった。プラント向け工事・販売は売上高795億円(前期比1.3%)、営業利益120億円(同▲4.2%、営業利益率15.1%)だった。

セグメント売上高営業利益営業利益率
プラント向け工事・販売795億円120億円15.1%
工業製品533億円101億円19.0%
高機能製品(半導体関連製品)391億円69億円17.7%
自動車部品515億円53億円10.3%
建材285億円27億円9.5%
2,519億円370億円14.7%
2026年3月期 セグメント別業績
出典:ニチアス 2026年3月期 決算説明資料 P.8

通期業績予想(2027年3月期)

2027年3月期の業績予想は、売上高2,700億円(前期比7.2%)、営業利益450億円(同21.6%)、経常利益450億円(同14.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益320億円(同1.2%)。半導体市況の回復を追い風に過去最高業績を予想しており、新基幹システム構築費用25億円を含んだ利益計画としている。上期は営業利益205億円(営業利益率15.8%)、下期は同245億円(同17.5%)を見込む。

項目2026年3月期実績2027年3月期予想前期比
売上高2,519億円2,700億円7.2%
営業利益370億円(14.7%)450億円(16.7%)21.6%
経常利益394億円(15.6%)450億円(16.7%)14.3%
親会社株主に帰属する当期純利益316億円(12.6%)320億円(11.9%)1.2%
2027年3月期 業績予想
出典:ニチアス 2026年3月期 決算説明資料 P.19

株主還元

2026年3月期の年間配当金は1株あたり54.7円(株式分割を勘案した金額)で、17年連続増配、DOE5.1%、総還元性向58.1%となった。2027年3月期(予想)の年間配当金は、通常配当58円に創業130周年記念配当7円を加えた65円を予定し、このほか自己株式取得(上限50億円)も実施する。あわせて、普通株式1株につき3株の割合で株式分割を実施(効力発生日2026年4月1日)するほか、発行済株式総数の1%を残して自己株式を消却する(消却株式数4,150千株)。なお、2026年3月期の期末配当金は分割前の株式数を基準に実施する。

株主還元策
出典:ニチアス 2026年3月期 決算説明資料 P.24

中期経営計画・トピック

会社は2023年3月期から2027年3月期までの中期経営計画を推進しており、2026年3月期に創業130周年を迎えた。セグメント別ROIC(運用ベース)は下表のとおりで、5事業の合計は15.0%(新基幹システム構築費用を除くと15.9%)となった。2ndステージ累計(2026年3月期~2027年3月期の2ヵ年)の資本配分は、営業CF660億円などを原資に戦略投資枠290億円、株主還元300億円を計画。2026年3月期までの進捗は株主還元184億円(配当104億円、自己株式取得80億円)、設備投資74億円、戦略投資41億円となっている。新基幹システム構築プロジェクトは本稼働時期を当初の2026年10月から2027年5月へ延伸した。

セグメント2025年3月期実績2026年3月期実績2027年3月期イメージ
プラント向け工事・販売27.0%26.4%27%
工業製品14.7%12.8%18%
高機能製品(半導体関連製品)22.7%13.7%25%
自動車部品10.2%11.6%12%
建材5.8%11.7%12%
セグメント別ROIC
出典:ニチアス 2026年3月期 決算説明資料 P.43

※本記事はニチアスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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