※本記事はソフトバンクグループが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ソフトバンクグループ株式会社(SBG)は2026年5月13日、2026年3月期(2025年度)通期決算を発表した。連結売上高は7兆7,987億円(前期比+5,549億円)、投資損益は7兆2,865億円(同+3兆5,854億円)、税引前利益は6兆1,349億円(同+4兆4,302億円)、親会社の所有者に帰属する純利益は5兆23億円(同+3兆8,489億円)と、全ての利益項目で大幅増益となった。純利益5兆23億円は日本企業として史上最高益(各社公表資料およびIR BANKから当社作成、2025年度)。NAV(時価純資産)は2026年3月末時点で40.1兆円と当社史上最大を更新した。
連結業績(当期 実績)
2025年度の連結業績は、売上高7兆7,987億円、投資損益7兆2,865億円、税引前利益6兆1,349億円、純利益(親会社の所有者に帰属する純利益)5兆23億円。純利益は2020年度に記録した4兆9,880億円を上回り、当社史上最高益・日本企業として史上最高益となった。
| 項目 | 当期(2025年度) | 前期(2024年度) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 77,987億円 | 72,438億円 | +5,549億円 |
| 投資損益 | 72,865億円 | 37,011億円 | +35,854億円 |
| 税引前利益 | 61,349億円 | 17,047億円 | +44,302億円 |
| 純利益 | 50,023億円 | 11,533億円 | +38,489億円 |

重要指標(NAV・LTV・手元流動性)
投資持株会社であるSBGは、保有株式価値から純負債を差し引いたNAV(時価純資産)、純負債を保有株式価値で除したLTV、手元流動性を重要指標としている。2026年3月末時点のNAVは40.1兆円(2025年3月末25.7兆円)、LTVは17.0%(同18.0%)、手元流動性は3.5兆円(同3.4兆円)となり、NAVは大幅増加、LTVや手元流動性は改善した。なお、2026年5月12日時点の株価・為替レートを適用したプロフォーマNAVは47.7兆円。
| 項目 | 2025年3月末 | 2026年3月末 |
|---|---|---|
| NAV(時価純資産) | 25.7兆円 | 40.1兆円 |
| LTV(純負債/保有株式価値) | 18.0% | 17.0% |
| 手元流動性 | 3.4兆円 | 3.5兆円 |

セグメント別(事業別)の状況
SBGの主要な保有株式・事業には、ビジョン・ファンド事業(SVF1、SVF2、LatAm)、Arm、ソフトバンク(株)等がある。SVF事業の投資損益(活動開始来累計)はSVF1が+$24.2B、SVF2が+$21.8B、LatAm他が-$0.4B。SVF全体の累計投資利益は$45.7B(前年度末比+$46.2B)に拡大し、SVF2は累計投資損益が黒字転換した。Armは2025年度売上高が$4,920M(前年度比23%増、米国会計基準)で過去最高となり、EPS(完全希薄化後)も$1.77と過去最高を更新した。
| セグメント | 指標 | 当期 | 前期 |
|---|---|---|---|
| SVF1 | 投資損益(活動開始来累計) | +$24.2B | – |
| SVF2 | 投資損益(活動開始来累計) | +$21.8B | – |
| LatAm他 | 投資損益(活動開始来累計) | -$0.4B | – |
| Arm | 売上高 | $4,920M | $4,007M |
| Arm | EPS(完全希薄化後) | $1.77 | $1.63 |

通期業績予想
SBGとして連結業績数値の通期予想は本資料に開示されていない。一方、子会社Armは中期目標として、2025年度実績(売上高$4,920M、EPS$1.77)に対し、2030年度に売上高$25B超(5年で5倍)、EPS$9超(完全希薄化後、5年で5倍)を目指すとしている。
| 項目 | 予想 | 前期(実績) |
|---|---|---|
| Arm売上高(2030年度目標) | $25B超 | $4,920M(2025年度実績) |
| Arm EPS(2030年度目標、完全希薄化後) | $9超 | $1.77(2025年度実績) |
株主還元
自己株式取得(自社株買い)の2025年度累計取得額は-¥93.2B。財務方針に変更はなく、LTVは通常時25%未満で運用(異常時でも上限35%)、少なくとも2年分の社債償還資金を保持する方針を継続している。配当金額等の具体的な記載は本資料になし。

中期経営計画/トピック
SBGは「ASIのNo.1プラットフォーマー」を掲げ、AIモデル・AIチップ・AIインフラ・フィジカルAIの各領域で投資を拡大している。OpenAIへの累計投資額は2026年10月に$64.6Bへ拡大する見込みで、$30Bの追加出資完了後の持分は約13%となる。Armは初の自社CPUチップを発表し、Ampereの買収を完了した。ロボティクスではABB Roboticsの買収を発表($5.4B、2026年後半に買収完了予定)し、ロボティクス投資先約20社の集約を完了した。SB Energyは米国オハイオ州でデータセンターと電力の一体開発(データセンター容量10GW)を含む官民連携AIインフラプロジェクトを発表するなど、AI関連投資を進めている。
※本記事はソフトバンクグループが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。