長谷川香料

長谷川香料、2025年9月期は増収減益 全主要拠点で増収も販管費増加が重荷

決算サマリー 2026.08.20
長谷川香料、2025年9月期は増収減益 全主要拠点で増収も販管費増加が重荷

※本記事は長谷川香料が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

長谷川香料は2025年9月期の連結業績において、売上高73,495百万円(前期比2.6%増)、営業利益8,515百万円(同9.1%減)となり、増収減益で着地した。日本・米国・中国・マレーシアの全主要拠点で増収を達成した一方、米国での販管費増加等が響き、営業利益は前期を下回った。当初計画に対しては売上高・営業利益とも未達となった。2026年9月期は売上高76,500百万円(同4.1%増)、営業利益9,430百万円(同10.7%増)の増収増益を見込んでいる。

目次

連結業績(2025年9月期 実績)

売上高は前期比1,849百万円(2.6%)増の73,495百万円。営業利益は同856百万円(9.1%)減の8,515百万円となり、当初計画9,970百万円に対しては1,454百万円(14.6%)下回った。経常利益は9,288百万円(前期比4.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は6,921百万円(同3.9%減)だった。参考指標のEBITDAは13,938百万円(同3.2%減)。

項目前期(実績)当期(当初計画)当期(実績)前期比計画比
売上高71,64574,30073,4951,849(2.6%)△804(△1.1%)
営業利益9,3719,9708,515△856(△9.1%)△1,454(△14.6%)
経常利益9,72310,4509,288△435(△4.5%)△1,161(△11.1%)
当期純利益7,2017,5806,921△280(△3.9%)△658(△8.7%)
EBITDA(参考)14,39215,25413,938△454(△3.2%)△1,316(△8.6%)
連結業績の概要
出典:2025年9月期 決算説明会資料 P.6

部門別・拠点別の状況

部門別売上高はフレーバーが65,828百万円(前期比3.4%増、当期売上高比率89.6%)、フレグランスが7,666百万円(同3.9%減、同10.4%)だった。連結売上高に占める海外売上高の割合は49.6%(前期48.5%)となった。拠点別では日本単体・中国・米国・マレーシアの主要拠点すべてで増収となったが、米国は既存顧客向け売上の伸び悩みと一過性のPMI(買収後統合)費用等による販管費増加により、営業利益が2.8億円の赤字(前期3.3億円の黒字)に転じた。中国・マレーシアは増収増益となった。

部門前期(実績)当期(実績)増減額増減率当期売上高比率
フレーバー63,66965,8282,1593.4%89.6%
フレグランス7,9757,666△309△3.9%10.4%
合計71,64573,4951,8492.6%100.0%
部門別売上高
出典:2025年9月期 決算説明会資料 P.7
拠点前期売上高(億円)当期売上高(億円)前期営業利益(億円)当期営業利益(億円)
単体423.6425.449.139.3
中国120.0125.833.939.4
米国151.4158.93.3△2.8
マレーシア21.322.94.14.7

通期業績予想(2026年9月期)

2026年9月期は、連結ベースで増収増益を見込む。各拠点で売上増による増益を見込んでおり、売上高は76,500百万円(当期比4.1%増)、営業利益は9,430百万円(同10.7%増)、経常利益は10,050百万円(同8.2%増)、当期純利益は7,320百万円(同5.8%増)を計画する。EBITDAは15,157百万円(同8.7%増)を見込む。為替レートは1米ドル145.00円(前期149.28円、2.9%円高)を前提とする。

項目当期(実績)来期(予想)増減額増減率
売上高73,49576,5003,0044.1%
営業利益8,5159,43091410.7%
経常利益9,28810,0507618.2%
当期純利益6,9217,3203985.8%
EBITDA(参考)13,93815,1571,2198.7%
2026年9月期 業績予想
出典:2025年9月期 決算説明会資料 P.23

株主還元

配当については中間配当と期末配当の年2回の剰余金の配当を実施する方針。資本政策の見直しにより、従来の連結配当性向40%程度から連結株主資本配当率(DOE)3%以上を基準とする方針に変更した(2026年9月期中間配当より適用)。2026年9月期の1株当たり配当額は100円への増配を計画している。2025年9月期には約22億円の自己株式取得を実施した。(参考)配当性向は2025年9月期が43.7%、2026年9月期は計画で55.3%となる。

株主還元・配当方針
出典:2025年9月期 決算説明会資料 P.29

グローバル戦略・トピック

中期3ヵ年計画では、2028年9月期に売上高82,400百万円、営業利益9,600百万円を計画する。オーガニックな業績拡大に向け、2026年9月期から2028年9月期の3年間で約368億円の設備投資を計画する。中国では第3生産拠点となる新工場を建設中で2027年9月期の稼働を予定するほか、マレーシアでは新工場を建設し2026年12月の稼働を予定する。2025年11月10日には、ベトナムの香料会社Hoàng Anh Flavors and Food Ingredients Joint Stock Companyの買収を発表した(買収金額4,474百万円、同社の2024年度売上高1,332百万円、営業利益275百万円)。

※本記事は長谷川香料が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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