※本記事はグッドコムアセットが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
グッドコムアセットが発表した2025年10月期の連結決算は、売上高545.8億円、営業利益29.3億円、経常利益25.8億円、親会社株主に帰属する当期純利益15.2億円となり、いずれも前期比で減収減益となった。M&Aに伴う手数料やデューデリジェンス費用、新CM放映や東京ヴェルディ等のスポンサー関連費用、株主優待費用などにより販売費及び一般管理費が増加したことが主因である。一方、2026年10月期は豊富な物件ラインナップを背景に売上高792.8億円、営業利益77.2億円などの増収増益を見込んでいる。
連結業績(2025年10月期 実績)
売上高は545.8億円(前期比8.7%減)、売上総利益は78.7億円(同11.4%減)となった。販売費及び一般管理費は49.4億円(同43.6%増)に拡大し、営業利益は29.3億円(同46.2%減)、経常利益は25.8億円(同47.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は15.2億円(同54.2%減)だった。販管費増加の主な要因は、M&A関連費用(株式取得手数料やDD費用等)約2億円、広告宣伝費(CMやスポンサー関連費用)約3.7億円、株主還元費用(記念優待費用)約6億円、仕入拡大に伴う登記費用約2億円などである。販売実績は39棟1,692戸(前期は45棟2,035戸)だった。
| 項目 | 2024年10月期 | 2025年10月期 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 597.5億 | 545.8億 | 8.7%減 |
| 売上総利益 | 88.9億 | 78.7億 | 11.4%減 |
| 販売費及び一般管理費 | 34.4億 | 49.4億 | 43.6%増 |
| 営業利益 | 54.5億 | 29.3億 | 46.2%減 |
| 経常利益 | 49.3億 | 25.8億 | 47.6%減 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 33.2億 | 15.2億 | 54.2%減 |

事業セグメント・ファンド事業の状況
同社のセグメントはホールセール(法人への販売)、リテールセールス(個人投資家への販売)、Livenup Group(戸建販売、中古住宅のリノベーション・再販事業)、リアルエステートマネジメント(建物管理・賃貸管理・家賃債務保証)、その他(IPO・IRコンサルティング、不動産小口販売)の5区分である。2025年10月期はリテールセールスが赤字転落し、セグメント損失は約12億円となった。主要顧客である公務員層が急激な物価上昇に対応できず、販売戸数が低下したことが要因である。一方、不動産ファンド事業では第3号ファンド(首都圏レジ3合同会社、総資産額約111億円、2025年4月30日運用開始)と第4号ファンド(首都圏レジ4合同会社、総資産額約161億円、2025年9月30日運用開始)が新たに組成された。
| ファンド | 運用開始 | 物件数 | 総戸数 |
|---|---|---|---|
| 第1号ファンド | 2024年7月 | 6棟 | 190戸 |
| 第2号ファンド | 2024年10月 | 11棟 | 331戸 |
| 第3号ファンド | 2025年4月 | 4棟 | 332戸 |
| 第4号ファンド | 2025年9月 | 12棟 | 604戸 |
通期業績予想(2026年10月期)
2026年10月期の業績予想は、売上高792.8億円、営業利益77.2億円、経常利益68.4億円、親会社株主に帰属する当期純利益45.4億円で、いずれも増収増益を見込む。豊富な物件ラインナップに加え、第5号・第6号・第7号ファンドの組成(2Q以降、約600億円の物件を販売予定)や、Livenup Groupの通期寄与(売上高90億円予想)などを背景としている。リテールセールスは人員を40%削減し、ウェルスマネジメント、ホールセール、リアルエステートマネジメントの人員を強化する。また、販売物件は確保済みであり、期中に仕入れて期中に販売することはないとしている。
| 項目 | 2026年10月期(予想) | 2025年10月期(実績) |
|---|---|---|
| 売上高 | 792.8億円 | 545.8億円 |
| 営業利益 | 77.2億円 | 29.3億円 |
| 経常利益 | 68.4億円 | 25.8億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 45.4億円 | 15.2億円 |

株主還元
配当方針は配当性向35%を目標に毎期配当を実施しており、2026年10月期は上場来9期連続の増配を予想している。加えて2026年は新規上場から10周年にあたるため、上場10周年記念株主優待を実施する方針で、1,000株以上保有株主を対象に2026年4月末日・10月末日それぞれ50,000円分(年間合計100,000円分)のデジタルギフトを贈呈する予定である。最低保有株数時の記念株主優待利回りは約9.0%、配当+優待利回りは約13.2%(2025年12月12日の株価終値から算出)としている。自己株式の取得も積極的に実施しており、2025年10月期は第4回として82万株(発行済株式数に対する取得割合2.86%)を取得した。取得した自己株式は株式報酬やM&A実施時に活用する可能性があるとしている。
| 回 | 事業年度 | 取得株数 | 取得割合 |
|---|---|---|---|
| 第1回 | 2019年10月期 | 60万株 | 2.06% |
| 第2回 | 2020年10月期 | 28万株 | 0.97% |
| 第3回 | 2021年10月期 | 90万株 | 3.11% |
| 第4回 | 2025年10月期 | 82万株 | 2.86% |
| 合計 | – | 261万株 | – |

中期経営計画(2026-2030)
同社は2025年12月15日に公表した中期経営計画(2026-2030)で、「21世紀を代表する不動産会社を創る」というVISIONの実現に向け、2030年10月期の決算発表までに不動産会社の時価総額ランキング上位に入ることを目指す姿として掲げている。業績目標としては、2030年10月期の売上高6,000億円の達成を目指すとしている。施策としては、新ブランド立ち上げやファンド活用による出口戦略強化、エリア拡大・物件供給力強化による既存ビジネスの成長、株式交換による自己株式を活用したM&Aの加速を掲げている。財務規律としては自己資本比率30%以上を目安とし、M&A案件の規模に応じて有利子負債の活用や増資も検討するとしている。

※本記事はグッドコムアセットが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。