※本記事はカバーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
カバーが発表した2026年3月期(通期)決算は、売上高49,330百万円(前年同期比+13.7%)と増収を確保した一方、過去のSKU拡大期に生産した商品を中心とする低回転在庫の除却・評価減と、ホロアース開発資産の減損という一過性の非資金性コストの計上により、営業利益7,056百万円(同-11.8%)、純利益3,016百万円(同-45.7%)と減益となった。通期業績予想に対する達成率は売上高94.0%、営業利益86.1%、純利益52.9%。2027年3月期は売上高51,350百万円、営業利益7,000百万円、純利益4,900百万円と増収増益を計画している。
連結業績(2026年3月期 通期実績)
2026年3月期累計の売上高は49,330百万円(前年同期比+13.7%)、売上総利益は23,507百万円(同+7.8%)、限界利益は20,412百万円(同+9.1%)となった。一方、2023年から2024年のSKU拡大期に生産した商品を中心とする低回転在庫の除却・評価減(製造原価として18億円計上)と、ホロアース開発資産の減損(特別損失33億円計上)という一過性の非資金性コストにより、営業利益は7,056百万円(同-11.8%)、純利益は3,016百万円(同-45.7%)となった。これらの一過性影響を除いた実質利益は、限界利益66億円(限界利益率45.5%)、営業利益31億円(営業利益率21.6%)となり、拡大基調を維持しているとしている。
| 項目(百万円) | 当期(2026年3月期) | 前期(2025年3月期) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 49,330 | 43,401 | +13.7% |
| 売上総利益 | 23,507 | 21,805 | +7.8% |
| 限界利益 | 20,412 | 18,711 | +9.1% |
| 営業利益 | 7,056 | 8,001 | -11.8% |
| 純利益 | 3,016 | 5,559 | -45.7% |

セグメント別(事業別)の状況
サービス別売上高(2026年3月期累計)は、配信/コンテンツが9,137百万円(前年同期比-2.0%)とタレント構成やコミュニティ環境の変化を背景に短期的な調整局面となった一方、ライブ/イベントは9,247百万円(同+18.7%)、マーチャンダイジングは23,747百万円(同+15.6%)、ライセンス/タイアップは7,198百万円(同+25.3%)といずれも拡大した。ライセンス/タイアップは取引社数が約370社から約500社へ拡大したことに加え、東アジアなど海外展開が加速し、四半期ベースで過去最高の売上規模となった。
| セグメント | 当期(2026年3月期) | 前期(2025年3月期) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 配信/コンテンツ | 9,137 | 9,323 | -2.0% |
| ライブ/イベント | 9,247 | 7,793 | +18.7% |
| マーチャンダイジング | 23,747 | 20,539 | +15.6% |
| ライセンス/タイアップ | 7,198 | 5,744 | +25.3% |

通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期は、通期で売上高51,350百万円、限界利益22,381百万円(対売上高比率43.6%)、営業利益7,000百万円(同13.6%)、経常利益7,000百万円(同13.6%)、純利益4,900百万円(同9.5%)を計画している。業績が下期偏重となる例年の季節性に加え、上期はタレント支援体制強化のための先行投資(人的投資・基盤整備)が発生するため、上期営業利益1,930百万円・下期営業利益5,070百万円と利益予想は下期偏重としている。アップサイド・カタリストとして大型スマートフォンゲーム『hololive Dreams』のヒットや新規タレントデビュー、ダウンサイド・カタリストとして調達コスト高や為替変動を挙げている。
| 項目(百万円) | 2027年3月期(予想) | 2026年3月期(実績) |
|---|---|---|
| 売上高 | 51,350 | 49,330 |
| 限界利益 | 22,381 | 20,412 |
| 営業利益 | 7,000 | 7,056 |
| 経常利益 | 7,000 | 7,068 |
| 純利益 | 4,900 | 3,016 |

株主還元
配当の具体的な金額等の開示はないが、資本政策として強固な手元流動性の確保と、資本効率を意識した機動的な株主還元の実施を掲げている。ホロアース開発資産の減損や低回転商品在庫の除却・評価減による資産最適化を進める一方、強力なキャッシュ創出力と市場評価の乖離を背景に、機動的な自己株式取得の実施をリターンの高い投資と位置づけている。
中期経営計画/トピック
中期経営目標として、2030年3月期に売上高1,000億円、営業利益250億円以上の達成を掲げており、目標に変更は無いとしている。成長戦略は、過去の「量的拡大」フェーズから、収益の質と資本効率を意識した「質的拡大」フェーズへ転換し、成長投資・M&A枠として累計500億円程度を計画。トピックとしては、2027年3月期にリリース予定の大型スマートフォンゲーム『hololive Dreams』の事前登録者数が90万人を突破したことを挙げている。
| 項目(百万円) | 2025年3月期(実績) | 2030年3月期(目標) |
|---|---|---|
| 売上高 | 43,401 | 100,000~ |
| 営業利益 | 8,001 | 25,000~ |

※本記事はカバーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。