※本記事はノザワが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ノザワは2026年3月期、連結売上高223億12百万円(前期比3億58百万円増)、営業利益19億93百万円(同3億13百万円増)、経常利益21億66百万円(同3億28百万円増)となり、経常利益ベースで増収増益となった。一方、訴訟損失の増加や「マインマグ」製品に係る減損損失の計上等により特別損失が15億57百万円に拡大し、親会社株主に帰属する当期純利益は6億5百万円(同5億51百万円減)と減益となった。配当は前期比3円増配の43円を予定している。
連結業績(2026年3月期 実績)
当連結会計年度は、個人消費に持ち直しの動きが見られたものの、米国関税政策の大幅な転換や中東・欧州等の地政学リスクの高まりを背景に全体として不透明な状況で推移した。一般建築向けのアスロック売上高は減少したものの、住宅向け商品で増収となり連結売上高は増収。営業利益、経常利益は増収の影響等により増益となった一方、親会社株主に帰属する当期純利益は訴訟損失の増加及び減損損失の計上等により減益となった。
| 項目 | 2026年3月期実績 | 2025年3月期実績 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 22,312 | 21,954 | +358 |
| 営業利益 | 1,993 (8.9%) | 1,680 (7.7%) | +313 (+1.2pt) |
| 経常利益 | 2,166 (9.7%) | 1,838 (8.4%) | +328 (+1.3pt) |
| 特別損失 | 1,557 | 248 | +1,308 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 605 (2.7%) | 1,156 (5.3%) | ▲551 (▲2.6pt) |

商品別売上高の状況
主力の一般建築向け押出成形セメント製品「アスロック」は、工場塗装品や塗装不要の低価格帯商品「澄肌」「潤まだら」の拡販に注力したが、供給制約による工期遅延や建築価格高騰の影響もあり、売上高は前期比5億3百万円減収の100億98百万円となった。住宅向け押出成形セメント板は、「住宅用軽量外壁材」が堅調に推移し前期比8億93百万円増となった一方、「住宅用高遮音床材」は前期比1億円の減収となり、合計では7億93百万円増収の73億94百万円となった。押出成形セメント板合計では前期比2億89百万円増収の174億92百万円。スレートボード「ナチュラーレ」は商品バリエーション追加等により前期比48百万円増収の9億88百万円となった。
| 商品 | 当期売上高(百万円) | 前期比増減(百万円) |
|---|---|---|
| アスロック | 10,098 | ▲503 |
| 住宅用高遮音床材 | 1,819 | ▲100 |
| 住宅用軽量外壁材 | 5,574 | +893 |
| 押出成形セメント板計 | 17,492 | +289 |
| ナチュラーレ(スレートボード) | 988 | +48 |

通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期は、アスロックの供給制約による販売への影響や住宅向け商品・工事売上高の減少により、上期の連結売上高は前期比3億72百万円減収の112億円を見込む一方、下期は価格改定効果により前年同期比7億59百万円増収の115億円を見込む。通期では売上高227億円(前期比1.7%増、3億87百万円増収)、営業利益21億70百万円(同1億76百万円増)、経常利益23億70百万円(同2億3百万円増)、親会社株主に帰属する当期純利益15億60百万円(同9億54百万円増)を見込んでいる。
| 項目 | 2027年3月期予想 | 2026年3月期実績 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 22,700 | 22,312 | +387 |
| 営業利益 | 2,170 (9.6%) | 1,993 (8.9%) | +176 (+0.7pt) |
| 経常利益 | 2,370 (10.4%) | 2,166 (9.7%) | +203 (+0.7pt) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,560 (6.9%) | 605 (2.7%) | +954 (+4.2pt) |

株主還元
当社は、業績に応じた利益還元に加え、安定的かつ継続的な配当を実現するため、資本コストや株価を意識した経営を推進し、2025年3月期よりDOE(株主資本配当率)を株主還元の指標として採用している。配当は連結配当性向30%またはDOE3.0%のいずれか高い方を目途とし、業績に見合った安定配当の維持及び適正な利益還元に努めるとしている。当期の配当については、最終利益が前期比減少するなか、3円増配の43円とし、2026年6月開催予定の第166回定時株主総会に付議する予定である。
| 期 | 年間配当金(円/株) | 配当性向(%) | DOE(%) |
|---|---|---|---|
| ’24年3月期 | 35円 | 45.9% | 2.7% |
| ’25年3月期 | 40円 | 40.0% | 2.9% |
| ’26年3月期(予想) | 43円 | 83.4% | 3.2% |

中期経営計画「NOZAWA NEXT3」
2027年3月期からは中期経営計画「NOZAWA NEXT3」を実行する。「志 KOKOROZASHI-Vision」では災害から守る快適な住環境の提供や環境保全、人手不足解消といった社会課題の解決に貢献する新商品・新工法開発を通じて企業使命「やすらぎと安心の創造」の実現と成長を目指す。「実 MINORI-Profit」では「アスロック」の商品ラインアップ充実や工場塗装品の拡販、子会社ノザワ商事による現場塗装工法「ミルフィア」の新市場開拓等により売上高・利益の拡大を図る。「礎 ISHIZUE-Base」ではAI活用・DX推進による営業支援ツールの高度化や検査工程の自動化、人材の確保・育成等を通じて組織力強化と人的資本の充実を進める。
※本記事はノザワが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。