ティムス

ティムス、2025年12月期は10カ月変則決算で営業損失696百万円 ORION試験の患者組み入れが進捗

決算サマリー 2026.08.19
ティムス、2025年12月期は10カ月変則決算で営業損失696百万円 ORION試験の患者組み入れが進捗

※本記事はティムスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

ティムスは、決算期を2月末から12月に変更したことに伴い、2025年3月から2025年12月までの10カ月間を対象とする変則決算を開示した。営業損失は696百万円(前期の907百万円から210百万円縮小)、経常損失は711百万円、当期純損失は716百万円となった。主力パイプラインのTMS-007(JX10、急性期脳梗塞治療薬候補)は、CORXEL主導によるグローバル臨床試験ORION(Ph2/3)が2025年5月に開始され、2025年12月8日公表時点で被験者組入れ59例まで進捗している。財務面では新株発行等により649百万円を調達し、期末の現金及び現金同等物は2,781百万円となった。

目次

ハイライト

2025年5月16日にTMS-007(JX10)のグローバル臨床試験ORION(Ph2/3)で第1例目の投与が行われ、日本での投与に向けた準備も進行中。2025年12月8日公表の被験者組入れ状況は59例で、2026年中のPart1(Ph2)組入完了を見込む(当社想定)。CORXEL社は2026年1月22日に2億8,700万ドル($1=158円換算で約453億円)の資金調達完了を発表し、資金使途にはJX10及びJX09の開発が含まれる。

TMS-007グローバル臨床試験ORIONの進行状況
出典:2025年12月期決算説明資料 P.6

連結業績(2025年12月期 実績)

2025年12月期(10カ月間)は、営業費用が前期(2025年2月期、12カ月間)の907百万円から696百万円へ210百万円(23.2%)減少し、営業損失は907百万円から696百万円に縮小した。研究開発費は621百万円から456百万円(26.4%減)、その他の販売管理費は286百万円から240百万円(16.3%減)。前期は営業外収益にCORXEL株式の配当金収入342百万円があったが、当期は同収入がなかったこと(0百万円)などから、経常損失は633百万円から711百万円へ、当期純損失は660百万円から716百万円へ拡大した。なお、2025年12月期の営業損失を12カ月換算すると835百万円となる(数値は百万円単位)。

項目2025年2月期(前期・12カ月)2025年12月期(当期・10カ月)増減額
営業費用907696△210
研究開発費621456△264
その他の販売管理費286240△46
営業損失(△)△907△696△210
経常損失(△)△633△711△78
当期純損失(△)△660△716△55

パイプライン開発の状況

主要開発品はTMS-007(JX10、急性期脳梗塞)、TMS-008(急性腎障害)、JX09(治療抵抗性または制御不能な高血圧)、TMS-010(脊髄損傷)の4品目。TMS-007は国内Ph2a臨床試験で良好な結果を確認済みで、CORXEL主導のグローバル臨床試験ORION(Ph2/3)が進行中。日本以外の権利はCORXELが保有し、当社はマイルストーン及びロイヤリティ受領権利を保有する。TMS-008は2025年6月にPh1臨床試験の治験総括報告書をとりまとめ、2026年後半にPh2a臨床試験の治験計画届提出と最初の患者への投与を予定。JX09はCORXELがオーストラリアでPh1臨床試験を実施中で、2026年のPh1データリードアウトを見込む(当社想定)。

パイプライン適応症開発状況(2025年12月期末時点)権利関係
TMS-007(JX10)急性期脳梗塞国内Ph2a試験完了、グローバル臨床試験ORION(Ph2/3)進行中日本:ティムス/日本以外:CORXEL
TMS-008急性腎障害2025年4月に国内でPh1試験完了、2026年度にPh2a開始予定グローバルの開発・販売権をティムスが保有
JX09治療抵抗性または制御不能な高血圧CORXELがオーストラリアでPh1臨床試験実施中日本:ティムス/日本以外:CORXEL
3つの臨床パイプラインの概要
出典:2025年12月期決算説明資料 P.21

財務状況

資産合計は前事業年度末の3,032百万円から2,865百万円へ166百万円(5.5%)減少した。主に研究開発費の支出等により流動資産が3,029百万円から2,863百万円に減少。負債合計は前年度末に計上していた未払金・未払費用の減少により216百万円から94百万円に減少し、純資産は2,815百万円から2,771百万円となった。財務活動によるキャッシュ・フローは株式の発行による収入649百万円等により640百万円のプラスとなり、営業活動によるキャッシュ・フロー△779百万円を補った結果、現金及び現金同等物の期末残高は2,781百万円(期首比141百万円減)となった。

項目2025年2月期末2025年12月期末増減率
現金及び預金2,9222,781△4.9%
資産合計3,0322,865△5.5%
負債合計21694△56.6%
純資産2,8152,771△1.6%
貸借対照表(2025年12月期末)
出典:2025年12月期決算説明資料 P.19

通期業績予想

2025年12月期の実績を踏まえ、2026年12月期(12カ月間)の費用見込みを開示した。営業費用は900~1,300百万円(うち研究開発費600~900百万円、その他の販売管理費300~400百万円)を見込む。営業収益についての予想値は資料に記載がない。期初に公表していた2025年12月期の費用見込み(810~1,150百万円)に対しては、実績の696百万円は下回る水準となった(資料記載)。

項目2026年12月期の見込み(12カ月)2025年12月期(実績・10カ月)
営業費用900~1,300百万円696百万円
研究開発費600~900百万円456百万円
その他の販売管理費300~400百万円240百万円
2025年12月期業績概要と2026年12月期費用見込み
出典:2025年12月期決算説明資料 P.17

資金調達・株主還元

本資料に配当や自己株式取得等の株主還元に関する記載はない。当期は株式の発行による収入649百万円等により、財務活動によるキャッシュ・フローは640百万円のプラスとなり、研究開発投資に充当された。

トピックス

2025年11月、北海道大学より生理活性脂質レゾルビンの新規安定類縁体を導入した。徳島大学・秋田大学と共同研究契約を締結したほか、東京農工大学・昭和医科大学・帝京大学との共同研究を継続している。開発担当取締役には、サノフィ株式会社で研究開発部門長を7年務めた横田尚久氏が新たに選任された。2025年9月からは独立系投資助言会社Pathology Associates Co. Ltd.のアナリストによる新規カバレッジが開始されたほか、公式ブログ「ティムス通信」も開設した。

※本記事はティムスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

Articles

株主優待

記事がありません。

個人投資家・企業様各位

目次