※本記事は坪田ラボが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社坪田ラボの2026年3月期連結業績は、売上高200百万円、営業利益△787百万円、経常利益△760百万円、当期純利益△761百万円となり、2期ぶりの減収・赤字決算となった。複数のライセンス契約で交渉が長期化し、契約一時金が当期中に計上できなかったことが業績下方修正の主因(大型契約の期ズレ)。一方で研究開発費は277百万円(前期比9.3%増)を確保し、パイプラインは着実に進展した。2027年3月期は売上高1,100〜1,500百万円、営業利益5〜50百万円を見込み、黒字転換を計画している。
連結業績(当期 実績)
2026年3月期の売上高は200百万円(前期比85.3%減)、営業利益は△787百万円(前期235百万円から赤字転落)、経常利益は△760百万円、当期純利益は△761百万円となった。研究開発費は277百万円(前期比9.3%増)と将来成長に向けて戦略的に継続する一方、事業進展に伴い従業員を増員するも販管費トータルは919百万円(前期比2.3%減)に効率化した。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 前年比増減 | 増減率(%) |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 200 | 1,357 | △1,157 | △85.3 |
| 営業利益 | △787 | 235 | △1,025 | ━ |
| 経常利益 | △760 | 281 | △1,044 | ━ |
| 当期純利益 | △761 | 205 | △966 | ━ |
| 研究開発費 | 277 | 254 | 23 | 9.3 |
| 販管費トータル | 919 | 941 | △22 | △2.3 |

パイプライン・事業開発の進捗
2026年3月期は、TLM-001(マイボーム腺機能不全)がマルホ株式会社とのライセンス契約のもとPhase 2a試験を開始したほか、TLM-003(近視)は国内外でPhase 2の被験者組み入れを完了した。TLM-017(眼GVHDによる角結膜障害)とTLG-020(網膜色素変性症)はいずれも特定臨床研究を開始し、TLG-001(近視)は国内臨床試験を終了した。また、TLM-018関連製品の上市や、ハーバード大学の研究を基盤にしたサイエンスコスメ「aeonia」の国内独占販売を開始したほか、坪田が「The 2026 Moacyr Álvaro Gold Medal」を受賞した。
| プログラム | 想定適応症 | 当期の進捗 |
|---|---|---|
| TLM-001 | マイボーム腺機能不全 | Phase 2a試験開始 |
| TLM-003 | 近視 | Phase 2 被験者組み入れ完了 |
| TLM-017 | 眼GVHD(角結膜障害) | 特定臨床研究開始 |
| TLG-020 | 網膜色素変性症 | 特定臨床研究開始 |
| TLG-001 | 近視 | 国内臨床試験終了 |

通期業績予想
2027年3月期は、既導出プログラムの進展に加え、医薬品5プロジェクト・医療機器6プロジェクトで新規契約交渉を継続する計画。売上高は1,100〜1,500百万円、営業利益は5〜50百万円、経常利益は45〜90百万円、当期純利益は45〜90百万円を見込み、いずれも黒字転換となる。研究開発費は400百万円(前期比122百万円増)を計画し、TLM-001のPhase 2a LPO、TLM-003のPhase 2 LPO等を見込む。
| 項目 | 2027年3月期(予想) | 2026年3月期(実績) | 前年比増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,100〜1,500 | 200 | 949〜1,349 |
| 営業利益 | 5〜50 | △787 | 792〜837 |
| 経常利益 | 45〜90 | △760 | 805〜850 |
| 当期純利益 | 45〜90 | △761 | 806〜851 |
| 研究開発費 | 400 | 277 | 122 |

2027年3月期に期待される主なマイルストーン
2027年3月期に期待される事項として、TLM-001の国内Phase 2a試験LPO、TLM-003の臨床試験の進展(日本、欧州、中国)、TLM-023の新規導出契約、TLG-001の国内臨床試験CSR、サイエンスコスメ「aeonia」の販売加速の5点を挙げている。
| プログラム | 2027年3月期に期待される事項 |
|---|---|
| TLM-001 | 国内Phase 2a試験のLPO |
| TLM-003 | 臨床試験の進展(日本、欧州、中国) |
| TLM-023 | 新規導出契約 |
| TLG-001 | 国内臨床試験のCSR |
| aeonia(サイエンスコスメ) | 販売加速 |

成長戦略
中期的には、医薬品・医療機器・ヘルスケアを組み合わせた「クロスドメイン戦略」を推進し、既存事業(点眼薬・バイオレットライトデバイス)に加えサイエンスコスメや光環境領域「ReLight Tech」など新規事業を展開する。グローバル事業開発では中国(2024年〜)・米国シアトル(2025年〜)に拠点を設け、各地域のパートナーと交渉を進めている。研究開発面では、外部アカデミアと連携する独自モデル「CCC(Co-Creation Core)」により、最小限の自前アセットで研究成果の創出を図っている。
※本記事は坪田ラボが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。