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NCD、2026年3月期は増収減益 新中期経営計画「Vision2029」始動

決算サマリー 2026.08.19
NCD、2026年3月期は増収減益 新中期経営計画「Vision2029」始動

※本記事はNCDが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

NCD株式会社(証券コード4783)の2026年3月期(2025年4月~2026年3月)連結業績は、売上高30,867百万円(前期比2.5%増)と増収を確保した一方、人材確保に向けた賃上げや外注先への労務費転嫁対応、システム関連・研究開発投資の増加などにより営業利益は2,638百万円(同6.1%減)の減益となった。同社は前中期経営計画「Vision2026」を総括し、新たに中期経営計画「Vision2029」を始動、配当方針も累進配当への変更を行った。

目次

連結業績(当期 実績)

売上高は30,867百万円(前期比2.5%増)、売上総利益は6,744百万円(同2.7%増)となった。販売費及び一般管理費は人的資本投資等により4,105百万円(同9.3%増)に拡大し、営業利益2,638百万円(同6.1%減)、経常利益2,672百万円(同6.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,861百万円(同2.3%減)となった。1株当たり当期純利益は227円73銭(前期232円95銭)。

項目当期(2026年3月期)前期(2025年3月期)増減
売上高(百万円)30,86730,106+760(+2.5%)
売上総利益(百万円)6,7446,565+179(+2.7%)
営業利益(百万円)2,6382,809△170(△6.1%)
経常利益(百万円)2,6722,852△179(△6.3%)
親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)1,8611,905△44(△2.3%)
1株当たり当期純利益227円73銭232円95銭△5円22銭(△2.2%)

セグメント別(事業別)の状況

システム開発事業は保険会社・金融業・建設業向けなどの新規案件を獲得したが、大型案件の終了の影響を完全にはカバーできず、売上高12,729百万円(同0.2%増)とほぼ横ばい、セグメント利益は942百万円(同8.4%減)。サポート&サービス事業は小売業のサポートデスクや保険会社のインフラ構築・運用案件の受注により売上高9,961百万円(同5.9%増)、セグメント利益631百万円(同7.9%増)と増収増益。パーキングシステム事業は機器入替を含む案件獲得や駐輪場利用料収入(料金改定効果含む)が堅調に推移し売上高8,128百万円(同1.9%増)となったが、機器販売の減収や一過性コストの影響でセグメント利益は1,142百万円(同6.1%減)となった。なお、今決算より親会社に係る一般管理費を各セグメントに配分する新基準に変更している。

セグメント指標当期前期
システム開発事業売上高(百万円)12,72912,699
システム開発事業セグメント利益(百万円)9421,028
サポート&サービス事業売上高(百万円)9,9619,409
サポート&サービス事業セグメント利益(百万円)631585
パーキングシステム事業売上高(百万円)8,1287,975
パーキングシステム事業セグメント利益(百万円)1,1421,217
主要セグメント別業績(新基準)
出典:NCD株式会社 2026年3月期 決算・中期経営計画説明資料 P.8

通期業績予想

2027年3月期の連結業績見通しは、売上高32,000百万円(前期比3.7%増)、営業利益2,750百万円(同4.2%増)、経常利益2,780百万円(同4.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,830百万円(同1.7%減)、ROE21.0%(前期22.9%)を見込む。IT関連事業では顧客の海外拠点シフト等の方針変更に伴う減収要因、パーキングシステム事業では現行プロバイダーサービス終了に伴う切替費用を織り込んでいる。賃上げを含む人的資本経営の積極的な推進などの投資は継続する方針。

項目予想(2027年3月期)前期(実績・2026年3月期)
売上高(百万円)32,00030,867
営業利益(百万円)2,7502,638
経常利益(百万円)2,7802,672
親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)1,8301,861
1株当たり当期純利益228円09銭227円73銭
ROE21.0%22.9%
2027年3月期 連結業績見通し
出典:NCD株式会社 2026年3月期 決算・中期経営計画説明資料 P.41

株主還元

配当方針を変更し、原則として減配せず配当の維持もしくは増配を行う累進配当を新たに採用、連結配当性向50%以上を目安に安定的かつ継続的な配当を行う。2026年3月期の連結配当性向は52.7%(自己株式取得を含めた総還元性向は68.6%)。また、財務状況や市場動向等を踏まえた機動的な自己株式取得も利益還元策の一つとして検討する。あわせて株主優待制度を拡充し、対象となる保有株式数の要件を1,000株(10単元)以上から100株(1単元)以上に引き下げる(2026年9月30日を基準日とする優待から適用)。

決算期中間配当期末配当連結配当性向
2022年3月期7円7円24.7%
2023年3月期7円13円24.0%
2024年3月期16円34円29.3%
2025年3月期33円37円30.0%
2026年3月期60円60円52.7%
配当金および連結配当性向の推移と株主還元方針
出典:NCD株式会社 2026年3月期 決算・中期経営計画説明資料 P.39

中期経営計画「Vision2029」

同社は2026年3月期を最終年度とする前中期経営計画「Vision2026」を総括し、2027年3月期を初年度とする新中期経営計画「Vision2029」を策定した。2032年3月期に売上高400億円・営業利益40億円(営業利益率10.0%)とするグループビジョンを掲げ、そのセカンドステップと位置づける「Vision2029」では2029年3月期に売上高360億円、営業利益35億円(営業利益率9.7%)、ROE20%以上、ROIC20%以上を目標とする。セグメント別ではIT関連事業が売上高270億円・セグメント利益21.5億円(利益率8.0%)、パーキングシステム事業が売上高90億円・セグメント利益13.5億円(利益率15.0%)を掲げる。3か年投資総額は45億円(人的資本投資13億円、研究開発・IT・DX投資9億円、設備投資・その他12億円、M&A10億円)を計画している。

新中期経営計画「Vision2029」重要数値目標
出典:NCD株式会社 2026年3月期 決算・中期経営計画説明資料 P.22

※本記事はNCDが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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