※本記事はステムリムが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社ステムリムは2025年9月12日、2025年7月期(2024年8月~2025年7月)の通期決算説明資料を公表した。当期は研究進捗に伴うマイルストーン収入や契約一時金の計上がなく事業収益なしとなったが、研究開発費の減少などにより当期純損失は1,929百万円(前期は当期純損失2,022百万円)と前期比92百万円縮小した。期末の現金及び預金残高は6,994百万円(69.9億円)で、2028年までの研究開発活動のための資金を確保しているとしている。主力パイプラインのレダセムチドは、表皮水疱症向け追加第Ⅱ相試験で患者組み入れが完了したほか、急性期脳梗塞向けグローバル後期第Ⅱ相試験では中間解析を経て治験計画を変更した。
連結業績(当期 実績)
2025年7月期の事業収益はマイルストーン収入・契約一時金の計上がなく―(前期も―)。研究開発費は1,394百万円(前期比57百万円減)、事業費用合計は1,971百万円(前期比104百万円減)となった。営業損失は1,971百万円(前期は営業損失2,076百万円)、経常損失は1,970百万円(前期は経常損失2,077百万円)、当期純損失は1,929百万円(前期は当期純損失2,022百万円)と、いずれも前期から損失幅が縮小した。期末の現金及び預金残高は6,994百万円(前期8,410百万円)。
| 項目 | 当期(2025年7月期) | 前期(2024年7月期) | 対前期比 |
|---|---|---|---|
| 事業収益 | ― | ― | ― |
| 研究開発費 | 1,394百万円 | 1,453百万円 | -57百万円 |
| 事業費用合計 | 1,971百万円 | 2,076百万円 | -104百万円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | △1,971百万円 | △2,076百万円 | +104百万円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | △1,970百万円 | △2,077百万円 | +107百万円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | △1,929百万円 | △2,022百万円 | +92百万円 |
| 現金及び預金残高 | 6,994百万円 | 8,410百万円 | ― |

研究開発パイプラインの状況
臨床開発が開始済みのパイプラインは5本で、いずれも主力候補レダセムチド(HMGB1ペプチド)による適応症。2025年7月期は、表皮水疱症を対象とした追加第Ⅱ相試験で最終症例の登録が完了し患者組み入れを完了。急性期脳梗塞を対象としたグローバル後期第Ⅱ相試験は、血管内再開通療法を実施した患者コホートを追加するなど治験計画を変更し、2025年4月に中間解析を実施した。あわせて研究開発リソースの適正配置を目的にパイプラインの開発コード整理を実施した。
| 開発コード | 適応症 | 2025年7月期の状況 |
|---|---|---|
| レダセムチド-01 | 表皮水疱症 | 追加第Ⅱ相試験、患者組み入れ完了 |
| レダセムチド-02 | 急性期脳梗塞 | グローバル後期第Ⅱ相試験、中間解析を実施のうえ治験計画を変更 |
| レダセムチド-03 | 虚血性心筋症 | 患者での治験を開始済み |
| レダセムチド-04 | 変形性膝関節症 | 患者での治験を開始済み |
| レダセムチド-05 | 慢性肝疾患 | 患者での治験を開始済み |
このほか次世代候補として、複数の組織損傷疾患を対象とする全身投与型の新規ペプチド(TRIM3、TRIM4)、局所投与型の新規ペプチド(TRIM5)、治療用自己細胞採取デバイス、表皮水疱症向け幹細胞遺伝子治療(SR-GT1)の開発も進めている。

経営指標・資金計画
2025年7月末時点の経営指標は、現預金69.9億円、年間研究開発費(P/Lベース、2024年8月~2025年7月)13.9億円、臨床開発開始済のパイプライン5本、キャッシュバーンレート1.17億円/月(2025年7月期通期実績)。2026年7月期の年間支出見込額は15.3億円~20.1億円(研究開発費に係る現金支出13~17億円、一般管理費に係る現金支出2.3億円~3.1億円)とし、現時点で2028年までの安定的な研究開発活動のための資金を確保しているとしている。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 現預金(2025年7月末時点) | 69.9億円 |
| 年間研究開発費(P/Lベース、24年8月~25年7月) | 13.9億円 |
| 臨床開発開始済のパイプライン | 5本 |
| キャッシュバーンレート(2025年7月期通期実績) | 1.17億円/月 |
| 2026年7月期 年間支出見込額 | 15.3億円~20.1億円 |

知財戦略・事業開発活動
知財戦略では、2025年7月末現在で特許136件が成立(申請中84件)。地域別では日本28件(申請中6件)、米国11件(申請中11件)、欧州41件(申請中9件)などとなっている。事業開発では国内外の複数の製薬企業との導出交渉を継続しており、2024年10月の横浜開催、2025年1月のJ.P.Morgan Healthcare Conference(San Francisco)、2025年6月開催(Boston)のカンファレンスに参加した。
| 地域 | 特許成立 | 申請中 |
|---|---|---|
| 日本 | 28件 | 6件 |
| 米国 | 11件 | 11件 |
| 欧州 | 41件 | 9件 |
| 中国 | 10件 | 7件 |
| 韓国 | 6件 | 5件 |
| オーストラリア | 8件 | 5件 |
| カナダ | 3件 | 6件 |
| 南米 | 4件 | 12件 |
| ロシア | 5件 | 3件 |
| アフリカ | 2件 | 2件 |
| その他アジア | 18件 | 18件 |
| 合計 | 136件 | 84件 |

株主還元
本資料に配当や自己株式取得など株主還元方針についての記載はない。
※本記事はステムリムが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。