ロート製薬

ロート製薬、2026年3月期は増収増益で最高益 22期連続増配

決算サマリー 2026.08.19
ロート製薬、2026年3月期は増収増益で最高益 22期連続増配

※本記事はロート製薬が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

ロート製薬の2026年3月期(2025年4月~2026年3月)連結決算は、全地域で増収となり、特にアジア・ヨーロッパが2桁の大幅増収をけん引した。原価率の上昇や販管費の増加があったものの営業利益は増益を確保し、営業外収益の増加により経常利益・当期純利益は大幅増益となった。売上高は343,725百万円(前期比+11.4%)、営業利益は41,118百万円(同+7.5%)でいずれも通期予想を上回り、売上高・営業利益・EBITDAは過去最高を更新した。期末配当は2月12日公表値から2円増額し25円とし、年間配当は46円で22期連続増配となった。

目次

連結業績(当期 実績)

売上総利益は192,695百万円(前期比+10.5%)で、原価率は0.4ポイント上昇した。天藤製薬・ロートニッテン・英国子会社・クオリテックファーマ(QTP)の影響が大きい。EYS(ユーヤンサン・インターナショナル社)の連結による減価償却費増や人件費増で販管費は151,576百万円(同+11.3%)に拡大した一方、研究開発費は13,727百万円(同▲8.0%)に減少した。営業利益は41,118百万円(同+7.5%)、受取配当金の計上により営業外収益が増加した結果、経常利益は47,971百万円(同+20.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益は34,247百万円(同+11.0%)となった。EBITDAは58,496百万円(同+13.5%)。

項目当期前期増減
売上高343,725308,625+11.4%
売上総利益192,695174,393+10.5%
営業利益41,11838,234+7.5%
経常利益47,97139,725+20.8%
親会社株主に帰属する当期純利益34,24730,841+11.0%
EBITDA58,49651,536+13.5%
連結業績の推移(売上高・営業利益)
出典:ロート製薬 2026年3月期 決算説明資料 P.5

セグメント別(地域別)の状況

日本は増収・減益。ロート単体の売上高は前期比+3.1%で、花粉目薬・高額目薬・若者用目薬・コンタクト用剤などのアイケアやサプリメント「ロートV5」、リップクリーム、「肌ラボ」、ヘアマスク「Gyutto」が好調に推移し、インバウンド需要は過去最高を更新した。ロートニッテン・天藤製薬も増収に寄与した一方、QTPは選定療養制度の影響等で減収。原価率上昇の影響で日本の営業利益は前期比▲1.5%となった。アジアは大幅な増収増益で、ベトナム・インドネシアなど東南アジアが好調を持続し、2Qにミャンマーで輸入ライセンスを取得し生産が可能となったことも増収に貢献。EYSは連結効果で売上に寄与した。アメリカは目薬やハイドロックス・ラボラトリーズ社(医療用消毒薬)が好調で増収・大幅増益。ヨーロッパはポーランドのダクス・コスメティクス社(DAX社)やモノ社の連結効果で大幅増収となったが、英国で消炎鎮痛剤の容器供給業者の倒産に伴う生産量低下と代替業者の単価上昇により原価率が上昇し、営業利益は前期比▲28.8%の減益となった。

地域売上高(百万円)増減率営業利益(百万円)増減率
日本169,326+2.6%22,126▲1.5%
アジア125,327+24.9%15,048+29.8%
アメリカ21,553+3.8%1,705+10.6%
ヨーロッパ23,889+24.7%1,007▲28.8%
その他3,628+7.8%383+8.3%
合計343,725+11.4%41,118+7.5%
セグメント別営業利益(地域別)
出典:ロート製薬 2026年3月期 決算説明資料 P.9

通期業績予想

2027年3月期は、インフレによるコスト負担増や消費者の節約志向、地政学リスクなど先行き不透明な事業環境を想定しつつ、売上高・営業利益・親会社株主に帰属する当期純利益はいずれも過去最高を更新する見通し。東南アジアを中心としたアジアとヨーロッパで2桁の大幅増収を見込む。為替は1ドル155円、1元22円を前提とし、為替影響は売上高+83億円、営業利益+9億円を織り込む。年間配当は4円増配し23期連続増配、配当性向32.7%を予定する。

項目予想前期(実績)
売上高369,500343,725
営業利益43,80041,118
経常利益46,10047,971
親会社株主に帰属する当期純利益34,50034,247
EBITDA62,55258,496
1株当たり当期純利益(円)152.68151.56
2027年3月期業績予想
出典:ロート製薬 2026年3月期 決算説明資料 P.16

株主還元

2027年3月期は中間配当25円、期末配当25円の年間50円を予定し、配当性向は32.7%となる見通し。株主還元方針は「一時的な利益の変動に左右されず、継続的安定的に増配をおこなう」こととしており、2026年3月期は22期連続増配、2027年3月期は23期連続増配を予定している。また、資本政策として2026年に30億円を上限とする自己株式取得を実施する予定。

項目2026年3月期(実績)2027年3月期(予想)
年間配当(円)4650
配当性向30.4%32.7%
連続増配22期23期(予定)
株主還元(配当金・配当性向の推移)
出典:ロート製薬 2026年3月期 決算説明資料 P.20

中長期経営計画・トピック

中長期成長戦略では、2030年度に売上高4,150億円、営業利益540億円(営業利益率13.0%、EBITDAマージン18.2%、海外売上比率53%)を目標とし、2027年度目標の売上高3,650億円・営業利益460億円は1年前倒しでの到達が視野に入るなど、計画に対して順調に進捗しているとしている。

※本記事はロート製薬が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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