サーバーワークス

サーバーワークス、2026年2月期は売上高40,006百万円 営業利益は625百万円で41.7%減

決算サマリー 2026.08.19
サーバーワークス、2026年2月期は売上高40,006百万円 営業利益は625百万円で41.7%減

※本記事はサーバーワークスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

サーバーワークスの2026年2月期通期連結業績は、売上高が40,006百万円(前年同期比+12.0%)と増収となった一方、営業利益は625百万円(同△41.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益は△600百万円となった。資料は「特殊要因が重なり一時的な減益となったが、依然、クラウド市場の需要は旺盛で事業基盤は安定」とし、2027年2月期は特殊要因の解消により利益成長の軌道へ速やかに回帰するとしている。サーバーワークス(AWS)、G-gen(Google Cloud)ともに堅調に売上を積み上げ、連結売上高は過去最高を更新した。

目次

連結業績(2026年2月期 実績)

売上高は35,717百万円から40,006百万円へ12.0%増加した。一方、売上総利益は3,644百万円(△11.2%)、売上総利益率は9.1%(△2.4pt)に低下し、営業利益は625百万円(△41.7%)、経常利益は766百万円(△28.2%)となった。親会社株主に帰属する当期純利益は前期の677百万円から△600百万円へ転じた。なお、通期の着地は2026年1月14日発表の修正予想(売上高39,569百万円、営業利益551百万円)に対して達成率101.1%、営業利益で113.4%となっており、資料は「円安の好影響も継続し、第3四半期の上方修正を上回っての着地」と説明している。

項目(百万円)2026年2月期2025年2月期前年同期比
売上高40,00635,717+12.0%
売上総利益3,6444,104△11.2%
売上総利益率9.1%11.5%△2.4pt
営業利益6251,072△41.7%
営業利益率1.6%3.0%△1.4pt
経常利益7661,066△28.2%
経常利益率1.9%3.0%△1.1pt
親会社株主に帰属する当期純利益又は当期純損失△600677
親会社株主に帰属する当期純利益率△1.5%1.9%△3.4pt

減益の要因として資料は、G-genの不採算案件の原価増441百万円(売上高の減少と合わせて△484百万円)、サーバーワークス(SWX)の不採算案件の原価増215百万円を挙げている。売上高については、開示済みの大型解約が売上成長率に一部影響したほか、G-genの不採算案件の納期延長により売上の一部42百万円が来期へ繰り延べとなった。参考値として、Q1〜Q4平均で約2.5円の円高により計画比で約△595百万円の影響があったとしている(米ドルベースでのAWS利用料は増加傾向で推移)。当期純損失には、G-genにかかるのれんの一括償却742百万円、特定得意先に対する特別損失62百万円、繰延税金資産の取り崩し143百万円が含まれる。

2026年2月期 主要科目の前年同期比較
出典:サーバーワークス 決算説明資料 2026年2月期 P.8

グループ会社別・サービス区分別の状況

クラウド事業単一セグメントのため、資料はセグメント別ではなく各社別の内訳を開示している。サーバーワークス単体は売上高31,687百万円(+9.3%)、営業利益937百万円(△17.1%)。連結子会社G-genは売上高8,337百万円(+44.3%)、営業利益△239百万円(前年同期比は増減額で△282百万円)となった。資料は、G-genについてAI(Gemini)関連の案件も増加し前年同四半期比+28%と大きく成長したこと、G-genで新規顧客が250社増加し、サーバーワークス、G-genともにリセールの売上高が過去最高となったことを挙げている。クラウドインテグレーションは前四半期比で減少しつつも四半期売上高600百万円台を維持したとしている。

区分指標(百万円)2026年2月期2025年2月期
連結売上高40,006(+12.0%)35,717
連結営業利益625(△41.7%)1,072
サーバーワークス(単体)売上高31,687(+9.3%)28,987
サーバーワークス(単体)営業利益937(△17.1%)開示なし
G-gen(連結子会社)売上高8,337(+44.3%)5,776
G-gen(連結子会社)営業利益△239(増減額△282)開示なし
売上高の推移 -連結・各社-
出典:サーバーワークス 決算説明資料 2026年2月期 P.15

2027年2月期 通期連結業績予想

2027年2月期の通期連結業績予想は、売上高47,184百万円(前期比117.9%)、売上総利益4,832百万円(同132.6%)、営業利益1,310百万円(同209.5%)、経常利益1,398百万円(同182.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益904百万円。リセール売上高に採用する為替レートは前期の期中平均為替レートの近似値である1ドル150.22円としている。想定Q&Aでは、2026年2月期の営業利益625百万円には不採算案件等による約700百万円の一過性損失が含まれ、その引当処理は完了しているため2027年2月期には影響がなく、営業利益1,310百万円の計画の蓋然性は高いと認識していると説明している。また、AIによる直接的な売上アップサイドは極めて保守的に見積もり、本格的な業績貢献は現時点では織り込んでいないとしている。

項目(百万円)2027年2月期 予想2026年2月期 実績前期比
売上高47,18440,006117.9%
売上総利益4,8323,644132.6%
売上総利益率10.2%9.1%+1.1%
営業利益1,310625209.5%
営業利益率2.8%1.6%+1.2%
経常利益1,398766182.5%
経常利益率3.0%1.9%+1.1%
親会社株主に帰属する当期純利益904△600―%
親会社株主に帰属する当期純利益率1.9%△1.5%+3.4%
2027年2月期 通期連結業績予想
出典:サーバーワークス 決算説明資料 2026年2月期 P.29

株主還元

資料は株主還元について「資本効率の向上と継続的な利益還元の推進」を掲げている。2025年4月および2026年1月の2回にわたり合計522,000株(約11億16百万円)の自己株式の取得を完了し、1株当たり利益(EPS)の向上および自己資本利益率(ROE)の改善を推進するとしている。加えて、2025年10月に初配方針を公表して直接的な株主還元を開始しており、2027年2月期の次期配当予想は増配を予定。詳細は2026年4月14日公表の「剰余金の配当及び次期配当予想(増配)に関するお知らせ」を参照するよう案内している。

中期経営方針・トピックス

中期経営方針は1年目について、特殊要因で業績目標は未達となった一方、AWSとの戦略的協業契約(SCA)の成果として案件獲得が加速したとレビューしている。2年目は、短期的な利益よりも将来のAI収益を最大化するための面(リセールのシェア)の獲得を最優先とし、SCAを軸としたAI・セキュリティ・海外展開を三本柱とする大枠の事業方針に変更はないとしている。管理上の指標の統一を目的に、中期経営方針の目標数値をFY27ガイダンス(ガイダンス=新中計の業績目標)へ更新した。売上総利益率の低下はリセール獲得優先という戦略方針の変更によるもので、のれん(販管費)約108百万円/年の影響がなくなったことによる費用減やAI活用などによる販管費の適切な配分により、経常利益ベースでは旧中計水準を維持するとしている。為替感応度は1円あたり売上278百万円/年、利益26百万円/年。

項目(百万円)旧・中期経営方針 FY27(2年目)新・中期経営方針 FY27ガイダンス(参考)旧・中計と同一為替レートの場合
為替レート152.75円150.22円(①との比較△2.53)152.75円(①との比較±0)
売上高47,34947,184(△165)47,889(+539)
売上総利益5,3594,832(△527)4,898(△461)
売上総利益率11.3%10.2%10.2%
営業利益1,3721,310(△62)1,376(+4)
営業利益率2.9%2.8%2.9%
経常利益1,4221,398(△24)1,464(+42)
経常利益率3.0%3.0%3.1%
新・旧中期経営方針の差異分析
出典:サーバーワークス 決算説明資料 2026年2月期 P.30

主要トピックスとして、2026年2月にAnthropic社とリセラー契約を締結し、AWSの生成AIサービス「Amazon Bedrock」を通じて高性能AIモデル「Claude」の提供を開始したことを挙げている。AWSのリセールサービスにClaudeが追加されることで、リセール売上の更なる拡大が見込まれるとしている。また、AWSのパートナープログラムにおいて「AWS AIコンピテンシー(生成AIカテゴリー)」認定を取得。G-genでは案件の約70%がAI(Gemini)案件であり、AIは代替リスク(脅威)ではなくクラウド消費量を加速させる成長ドライバーと認識しているとしている。人材面では、AWS認定資格取得数が累計で1,500超となり、SCA目標である4年間で1,500を1年前倒しで達成した。

※本記事はサーバーワークスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

Articles

株主優待

記事がありません。

個人投資家・企業様各位

目次