※本記事はフレクトが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
フレクトの2026年3月期(2025年4月〜2026年3月)通期決算は、売上高8,251百万円(前年同期比+3.8%)、営業利益1,244百万円(前年同期比+14.6%)と、いずれも過去最高を更新した。売上総利益率は47.4%(前年同期比+2.8pt)に改善し高水準を維持した一方、第4四半期に一過性の特別損失として関係会社株式評価損102百万円を計上した影響により、当期純利益は684百万円(前年同期比△5.1%)となった。2027年3月期は、AIを中心としたDX支援の需要を背景に、従前目指していた売上高100億円超えとなる10,400百万円(前年同期比+26.0%)を計画している。
連結業績(2026年3月期 通期 実績)
2026年3月期通期の売上高及び各段階利益は、いずれも2026年2月5日公表の修正予想を上回って着地した。売上総利益率は47.4%、営業利益率は15.1%となり、通期として過去最高となった。修正予想に対する進捗率は、売上高100.2%、売上総利益100.6%、営業利益103.3%、当期純利益106.2%であった。
| 項目 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 7,949百万円 | 8,251百万円 | +3.8% |
| 売上総利益 | 3,542百万円(44.6%) | 3,908百万円(47.4%) | +10.3% |
| 販管費 | 2,457百万円(30.9%) | 2,664百万円(32.3%) | +8.4% |
| 営業利益 | 1,085百万円(13.7%) | 1,244百万円(15.1%) | +14.6% |
| 当期純利益 | 720百万円(9.1%) | 684百万円(8.3%) | △5.1% |

顧客基盤・エンジニア体制の状況
新規顧客の獲得に加え、過去の顧客との取引再開もあり、大手企業の四半期契約顧客数は2026年3月期4Q時点で70社となり、前年同期比で15社増加した。新規顧客はスモールスタートの傾向であることから、大手企業の顧客当たり四半期平均売上高(ARPA)は29.3百万円(前年同期比△4.0百万円)となった。クラウドインテグレーションサービス部門のエンジニア等従業員数は415人となり、前年同期比で56人、25年12月末対比で7人増加した。
| 指標 | 2026年3月期4Q(当期末) | 2025年3月期4Q(前期末) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 大手企業 四半期契約顧客数 | 70社 | 55社 | +15社 |
| 大手企業 ARPA(顧客当たり四半期平均売上高) | 29.3百万円 | 33.3百万円 | △4.0百万円 |
| エンジニア等従業員数 | 415人 | 359人 | +56人 |

財務状況
2026年3月期末の総資産は3,695百万円(前期末比△503百万円)、自己資本比率は60.5%(前期末比△4.4pt)となった。現預金残高は1,136百万円と前期末比991百万円減少したが、これは2026年2月13日に自己株式1,199百万円を取得したことが主な要因であり、自己資本比率は引き続き健全な水準を維持している。
| 項目 | 2025年3月期末 | 2026年3月期末 | 増減額 |
|---|---|---|---|
| 資産合計 | 4,198百万円 | 3,695百万円 | △503百万円 |
| 負債合計 | 1,476百万円 | 1,460百万円 | △15百万円 |
| 純資産 | 2,722百万円 | 2,235百万円 | △487百万円 |
| 現預金 | 2,128百万円 | 1,136百万円 | △991百万円 |
| 自己資本比率 | 64.8% | 60.5% | △4.4pt |
通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期は、AIを中心としたDX支援の需要が力強く推移するとの想定のもと、売上高10,400百万円(前年同期比+26.0%)、売上総利益4,874百万円(前年同期比+24.7%)、営業利益1,247百万円(前年同期比+0.3%)、当期純利益751百万円(前年同期比+9.8%)を計画している。持続的な成長に向けた人材やAI活用、IDパッケージ事業投資の拡大に伴う販管費増加により、営業利益の伸びは小幅にとどまる見込み。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(予想) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 8,251百万円 | 10,400百万円 | +26.0% |
| 売上総利益 | 3,908百万円(47.4%) | 4,874百万円(46.9%) | +24.7% |
| 販管費 | 2,664百万円(32.3%) | 3,626百万円(34.9%) | +36.1% |
| 営業利益 | 1,244百万円(15.1%) | 1,247百万円(12.0%) | +0.3% |
| 当期純利益 | 684百万円(8.3%) | 751百万円(7.2%) | +9.8% |

株主還元
資料では、2026年2月13日に自己株式1,199百万円を取得したことが開示されている。配当に関する記載はない。
中期経営計画/トピックス
中長期成長計画として、2022年3月期から2027年3月期(予想)にかけての売上高CAGR(年平均成長率)を+23.6%としている。「大型アカウント創出」「人材投資」「研究開発投資」を成長戦略の柱に掲げ、クラウドとAIの先端テクノロジーを活用した「攻めのDX」支援を推進する。従前掲げていたプライム上場については、持続的成長を実現するための事業投資を優先し、プライム上場に資するタイミングでの上場を目指す方針としている。また、経済産業省の4年長期プロジェクト落札、Salesforce Japan Partner Award 2026でのMuleSoft部門5年連続受賞、Databricksパートナープログラムでのシルバーランク昇格など、データ・AI領域における実績が評価されている。

※本記事はフレクトが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。