※本記事はアズ企画設計が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
アズ企画設計は2026年4月9日、2026年2月期 通期の決算補足説明資料を公表した。売上高は13,543百万円(前期比+9.0%)と増収となった一方、営業利益は774百万円(同△20.6%)、経常利益は468百万円(同△36.8%)、当期純利益は294百万円(同△36.2%)となった。セグメント別では不動産販売事業と不動産管理事業が増収となり、翌期以降は利益改善に注力するとしている。2027年2月期は売上高15,500百万円、営業利益1,250百万円を計画する。
連結業績(2026年2月期 実績)
業績ハイライトでは、売上高13,543百万円(前期比+9.0%)、営業利益774百万円(同△20.6%)、経常利益468百万円(同△36.8%)、当期純利益294百万円(同△36.2%)と示された。資料は「売上高135億円達成」「来期は営業利益12.5億円へ」と記載している。営業利益率は5.7%。
| 項目(単位:百万円) | 26年2月期(実績) | 25年2月期(実績) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 13,543 | 12,430 | +9.0% |
| 営業利益 | 774 | 975 | △20.6% |
| 経常利益 | 468 | 開示なし | △36.8% |
| 当期純利益 | 294 | 開示なし | △36.2% |
| 営業利益率 | 5.7% | 開示なし | ― |
財政状態については、資産合計が13,239百万円から14,514百万円(増減+1,274百万円)、負債合計が10,281百万円から10,528百万円(同+246百万円)、純資産合計が2,958百万円から3,986百万円(同+1,028百万円)となった。自己資本比率は22.3%から27.5%(前期末比+5.1pts.)、1株当たり純資産は2,449.29円から2,643.86円(同+194.57円)、PBRは0.98倍から1.09倍(同+0.11倍)となり、資料は「純資産額の増強により財務の健全化が進んだ一方で、販売用不動産も拡充」「PBRは1倍を上回る水準に回復」としている。販売用不動産(仕掛販売用不動産を含む)は7,930百万円から8,293百万円(同+362百万円)、現金及び預金は4,373百万円から5,116百万円となった。

販売用不動産の在庫残高は8,293百万円(前期末比+4.6%)で、資料は「利益を物件に積極的に再投資し、一層の成長につなげる」としている。
セグメント別の状況
不動産販売事業は売上高12,585百万円(前期比+9.5%)、営業利益926百万円(同△10.2%)。1棟レジ8棟、1棟事務所5棟、区分レジ7件、区分事務所6件を売却し、10億円規模の物件を翌期へ繰り越したとしている。不動産賃貸事業は売上高703百万円(同△1.2%)、営業利益74百万円(同△42.3%)で、新築物件や実需区分の仕入れの増加に伴い賃料収入が減少した。不動産管理事業は売上高254百万円(同+13.9%)、営業利益88百万円(同+9.4%)で、富士ホームの取得により増収増益となり、管理物件は約1,840戸(うち富士ホーム 約300戸)。通期売上高構成は不動産販売事業92.9%、不動産賃貸事業5.2%、不動産管理事業1.9%となっている。
| セグメント | 指標(単位:百万円) | 26年2月期 | 25年2月期 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| 不動産販売事業 | 売上高 | 12,585 | 11,494 | +9.5% |
| 不動産販売事業 | 営業利益 | 926 | 1,031 | △10.2% |
| 不動産賃貸事業 | 売上高 | 703 | 712 | △1.2% |
| 不動産賃貸事業 | 営業利益 | 74 | 128 | △42.3% |
| 不動産管理事業 | 売上高 | 254 | 223 | +13.9% |
| 不動産管理事業 | 営業利益 | 88 | 81 | +9.4% |
| 調整額(各報告セグメントに配分していない全社費用) | 営業利益 | △315 | △266 | ― |
| 合計 | 売上高 | 13,543 | 12,430 | +9.0% |
| 合計 | 営業利益 | 774 | 975 | △20.6% |

2027年2月期 業績予測
2027年2月期は、売上高155億円(前期比+14.4%、大型物件の売却も加味)、営業利益12.5億円(同+61.4%、販売用不動産の売却進展により増益見込み)を計画する。経常利益は850百万円(同+81.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益は530百万円(同+79.8%)、営業利益率は8.1%(同+2.3pts.)を見込む。年間配当金は30円を維持し、内部留保は成長に向けた投資に振り向けるとしている。
| 項目(単位:百万円) | 27年2月期(計画) | 26年2月期(実績) | 前期比(比率) |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 15,500 | 13,543 | +14.4% |
| 営業利益 | 1,250 | 774 | +61.4% |
| 経常利益 | 850 | 468 | +81.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 530 | 294 | +79.8% |
| 営業利益率 | 8.1% | 5.7% | +2.3pts. |
| 年間配当金(円) | 30 | 30 | ― |

株主還元
配当予想は1株当たり年間配当金30円(中間・期末)で、配当利回りは1.07%。これに株主優待(QUOカード)を加えた総合利回りは3.93~4.64%、優待は年間8,000~30,000円となる。試算は2026年3月31日の終値2,800円の場合で、半年以上の継続保有という条件を満たし年2回株主優待を受けた100株・200株・300株保有の株主を対象としている。資料は、株主還元を経営の重要課題と位置付け、業績や経営環境等を総合的に勘案して決定することを基本方針としたうえで、メインの株主層が個人投資家である現時点では毎年安定的に還元できる株主優待制度の採用が最適な手法と判断していると説明している。
| 保有株式数 | 中間(8月末) | 期末(2月末) | 合計 | ②優待利回り | 総合利回り(①+②) |
|---|---|---|---|---|---|
| 100株 | 4,000円 | 4,000円 | 8,000円 | 2.86% | 3.93% |
| 200株 | 9,000円 | 9,000円 | 18,000円 | 3.21% | 4.29% |
| 300株 | 15,000円 | 15,000円 | 30,000円 | 3.57% | 4.64% |

中期経営計画・成長戦略
現中期経営計画は25.2期~27.2期で、事業成長に向けて大きく3つの事業戦略に取り組むとしている。販売事業の規模拡大では取扱価格帯を5億円以上に、10億~20億円規模の不動産の取扱い拡充、事業用不動産の取扱いを増やし居住用:事業用=1:1にすることなどを掲げる。社外との連携では戦略的業務提携やM&A、連携(取引)先の拡充を挙げ、2025年9月に富士ホームの全株式を取得した。内部成長・ストック拡充では、マーケットに合わせた賃料単価への変更交渉、大規模なリニューアル工事、管理経費の徹底削減などに取り組む。
取り扱い物件の規模拡大については、1棟収益不動産の売却価格が平均7.9億円(前期比+1.3億円)となり、大型化戦略が順調に進展したとしている。ストック企業のM&Aとしては、2025年9月25日に浅草で不動産賃貸等を営む株式会社富士ホームを完全子会社化し、ストック型収益を拡充した。資本政策では、資本効率や株価を意識した経営として、PBR1.09倍、ROE8.5%、PER13.4倍を示し、ROE向上施策(売上高当期純利益率・総資産回転率・財務レバレッジ)とPBR向上施策(ROEの向上、PERの改善)に取り組むとしている。
※本記事はアズ企画設計が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。