※本記事はオイシックス・ラ・大地が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
オイシックス・ラ・大地は2026年3月期の通期決算を発表した。売上高は2,514億円(前年比1.8%減)であった一方、各段階利益は前期実績を上回り、EBITDAは129億円(同0.9%増)、営業利益は73億円(同6.9%増)、親会社帰属純利益は45億円(同24.4%増)を計上した。車両その他事業の売却により減収となったものの、EBITDAおよび営業利益は通期予想を達成し、親会社帰属純利益は通期予想を13%上回って着地した。26/3期には、上場来初となる配当の実施と自己株式の消却を行った。
連結業績(当期 実績)
連結業績は、車両その他事業売却(10月1日付)に伴う減収の影響を受けたものの、各利益指標は前期実績・通期予想をいずれも上回った。車両その他事業の売却影響を除いたベースでは、売上高は3%増、営業利益は21%増の増収増益であった。
| 項目 | 26/3期実績 | 25/3期実績 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 251,419 | 256,009 | (1.8%) |
| EBITDA(百万円) | 12,914 | 12,800 | +0.9% |
| 営業利益(百万円) | 7,339 | 6,864 | +6.9% |
| 親会社帰属純利益(百万円) | 4,527 | 3,638 | +24.4% |

セグメント別(事業別)の状況
B2C事業は原材料高騰と上期の積極的なプロモーションによりEBITDAマージンが12.0%(前年比0.7pt低下)となり、Oisix会員数は35.1万人で着地した。B2B事業は食材費高騰の影響を運営標準化と価格適正化で吸収し、EBITDAマージンは4.9%(前年比1.6pt改善)と収益性が向上した。社会サービス(学童保育等)は好調に推移し増収増益となった。車両その他事業は10月1日付で売却したため、26/3期下期は利益寄与がなかった。
| セグメント | 売上高(26/3期・百万円) | 売上高YoY | セグメントEBITDA(26/3期・百万円) | EBITDA利益率 |
|---|---|---|---|---|
| B2Cサブスク | 94,286 | (3%) | 11,284 | 12.0% |
| うちOisix | 60,114 | +1% | 8,362 | 13.9% |
| B2Bサブスク | 83,385 | +9% | 4,062 | 4.9% |
| 社会サービス | 40,378 | +10% | 1,839 | 4.6% |
| 車両運行サービス | 14,584 | (46%) | 1,866 | 12.8% |
| その他事業 | 21,702 | +3% | 1,000 | 4.6% |

通期業績予想
2027年3月期は、売上高2,520億円(前年比0.2%増)、EBITDA134億円(同3.8%増)、営業利益87億円(同18.5%増)、親会社帰属純利益46億円(同1.6%増)を見込む。車両その他事業の売却による減収・減益影響(売上高▲145億円、営業利益▲13億円)を、B2B事業のトップライン成長と収益性改善でカバーする方針。車両その他事業の売却影響を除いたベースでは、売上高6%増、営業利益46%増の増収増益を見込む。
| 項目 | 27/3期予想 | 26/3期実績 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 252,000 | 251,419 | +0.2% |
| EBITDA(百万円) | 13,400 | 12,914 | +3.8% |
| 営業利益(百万円) | 8,700 | 7,339 | +18.5% |
| 親会社帰属純利益(百万円) | 4,600 | 4,527 | +1.6% |

株主還元
26/3期は中長期的な企業価値向上を目的に、上場来初となる配当の実施と自己株式の消却を実施した。27/3期は配当性向を15%から20%へ引き上げる方針。キャピタルアロケーションでは、26/3期〜30/3期のキャッシュアウトの内訳を株主還元5%、M&A95%とする方針を示している。
| 項目 | 25/3期 | 26/3期 | 27/3期予想 |
|---|---|---|---|
| EPS(円) | 103.1 | 130.3 | 132.4 |
| DPS(円) | 0 | 20 | 26 |
| 配当性向 | – | 15% | 20% |

中長期経営計画
2030年3月期を目標年度とする中長期目標では、最重要指標であるEPS目標175.0円(25/3期からの5年間で1.7倍、CAGR11%)を据え置いた。全社売上高目標は3,000億円から3,250億円へ引き上げ、経営指標をセグメント・全社ともにEBITDAへ移行し、EBITDA目標は190億円とした。あわせて、多様な事業を横断する共通の価値をよりシンプルに伝えるため、原点である「オイシックス株式会社」への商号変更を26年7月に予定している。
※本記事はオイシックス・ラ・大地が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。