※本記事は伊藤園が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
伊藤園は2026年4月期(2025年5月~2026年4月)の連結業績を発表した。売上高は497,877百万円(前期比+5.3%)と増収を確保したが、営業利益は21,684百万円(△5.6%)、経常利益は23,267百万円(+1.3%)となり、特別損益が△16,423百万円と悪化した影響で当期純利益は3,466百万円(△75.5%)の大幅減益となった。海外グループの売上高が74,369百万円(+26.6%)、営業利益が4,229百万円(+40.6%)と大きく伸長し、国内グループの減収・減益を補った。2027年4月期は売上高500,000百万円(+0.4%)、当期純利益11,430百万円(+229.7%)を計画している。
連結業績(2026年4月期 実績)
連結の売上総利益は179,417百万円(△0.1%、売上総利益率36.0%)、販売費及び一般管理費は157,733百万円(+0.7%)となった。広告宣伝費は11,617百万円(△9.1%)に抑制した一方、運送費は15,466百万円(+6.6%)に増加した。単体(伊藤園)の営業利益は12,432百万円(△16.6%)、経常利益は15,881百万円(△3.7%)、当期純利益は1,479百万円(△87.3%)。単体の営業利益減益は、原料・資材等の高騰による△97億円の影響が主因で、売上増加(+22億円)、容器構成・製品構成の変化(+25億円)、広告宣伝費削減等(+25億円)で一部相殺した。
| 項目 | 2026年4月期(実績) | 2025年4月期(実績) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(連結) | 497,877 | 472,716 | +5.3% |
| 売上総利益(連結) | 179,417 | 179,638 | △0.1% |
| 販売費及び一般管理費(連結) | 157,733 | 156,668 | +0.7% |
| 営業利益(連結) | 21,684 | 22,969 | △5.6% |
| 経常利益(連結) | 23,267 | 22,973 | +1.3% |
| 特別損益(連結) | △16,423 | △742 | – |
| 当期純利益(連結) | 3,466 | 14,156 | △75.5% |
セグメント別(グループ会社別)の状況
国内グループの売上高は120,874百万円(△0.3%)、営業利益は4,724百万円(△10.3%)。海外グループの売上高は74,369百万円(+26.6%)、営業利益は4,229百万円(+40.6%)となり、米国事業(売上高21,254百万円、+7.7%)とその他海外事業(欧州・ASEAN等、売上高66,355百万円、+28.5%)の伸長が牽引した。単体傘下では、茶関連事業会社が売上高46,856百万円(+7.0%)と伸長する一方、チチヤス12,214百万円(△5.2%)、タリーズコーヒー22,860百万円(△0.2%)、伊藤園ネオス(その他国内事業)38,942百万円(△6.5%)は減収となった(いずれも単位:百万円)。
| 区分 | 2026年4月期売上高 | 2025年4月期売上高 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 伊藤園(単体) | 341,310 | 334,800 | +1.9% |
| 茶関連事業会社 | 46,856 | 43,784 | +7.0% |
| チチヤス | 12,214 | 12,885 | △5.2% |
| タリーズコーヒー | 22,860 | 22,915 | △0.2% |
| 伊藤園ネオス(その他国内事業) | 38,942 | 41,641 | △6.5% |
| 国内グループ計 | 120,874 | 121,227 | △0.3% |
| 米国事業 | 21,254 | 19,733 | +7.7% |
| その他海外事業 | 66,355 | 51,645 | +28.5% |
| 海外グループ計 | 74,369 | 58,766 | +26.6% |
| 連結消去 | △38,676 | △42,077 | – |
| 連結 | 497,877 | 472,716 | +5.3% |

通期業績予想(2027年4月期 計画)
2027年4月期(連結)は売上高500,000百万円(+0.4%)、営業利益20,000百万円(△7.8%)、経常利益20,500百万円(△11.9%)、当期純利益11,430百万円(+229.7%)を計画。単体では営業利益13,200百万円(+6.2%)、経常利益16,000百万円(+0.7%)、当期純利益11,300百万円(+663.6%)を見込む。国内グループは自動販売機事業を伊藤園ネオスへ承継する再編に伴い売上高190,572百万円(+57.7%)、営業利益2,534百万円(△46.4%)を計画。海外グループは売上高69,114百万円(△7.1%)、営業利益4,328百万円(+2.3%)を計画する。自動販売機事業は伊藤園ネオスへの承継後、2027年4月期計画で伊藤園ネオスの売上高620億円・営業利益△27億円となり、2029年4月期の黒字化を目指す。
| 項目 | 2027年4月期(予想) | 2026年4月期(実績) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(連結) | 500,000 | 497,877 | +0.4% |
| 営業利益(連結) | 20,000 | 21,684 | △7.8% |
| 経常利益(連結) | 20,500 | 23,267 | △11.9% |
| 当期純利益(連結) | 11,430 | 3,466 | +229.7% |
| 営業利益(単体) | 13,200 | 12,432 | +6.2% |
| 経常利益(単体) | 16,000 | 15,881 | +0.7% |
| 当期純利益(単体) | 11,300 | 1,479 | +663.6% |

株主還元
経営の最重要課題のひとつとして位置づけ、利益成長に応じた増配の継続を基本方針として総還元性向40%以上を目指す。1株あたり年間配当金(普通株式)は2025年4月期44円から2026年4月期48円(実績、+4円)となり、2027年4月期(予想)は52円(+4円)を計画、4年連続増配を目指す。第1種優先株式の年間配当金は2026年4月期60円(実績)、2027年4月期(予想)66円(優先株式の配当額は普通株式の1.25倍)。
| 区分 | 2025年4月期 | 2026年4月期 | 2027年4月期(予想) |
|---|---|---|---|
| 中間配当(普通株式) | 22円 | 24円 | 26円 |
| 期末配当(普通株式) | 22円 | 24円 | 26円 |
| 年間配当(普通株式) | 44円 | 48円 | 52円 |

中期経営計画/トピック
現在の中期経営計画(2025年4月期~2029年4月期)は2年目にあたり、国内既存事業の盤石化(構造改革)と海外「お~いお茶」のグローバル化加速を進める。2029年4月期の目標は、連結売上高年平均伸長率2%以上、営業利益率8%以上、ROE10%以上、総還元性向40%以上、海外お~いお茶比率24%以上、単独営業利益率8.5%以上、お~いお茶販売国60ヵ国以上(2024年4月期実績は連結売上高4,538億円、営業利益率5.5%、ROE8.9%、総還元性向52.7%、海外お~いお茶12%)。2026年4月期はお~いお茶の展開国が52ヵ国・地域に拡大し、2026年4月にインドへ現地法人を設立した。国内では自動販売機事業を伊藤園ネオスへ承継する再編を実施し、2029年4月期の黒字化を目指す。抹茶事業は売上高が対前年+41%と伸長。健康ミネラルむぎ茶は麦茶飲料の国内販売金額シェアNo.1(45%)でギネス世界記録認定を取得し、むぎ茶・トマト飲料等の年間販売数量は過去最高を記録した。タリーズコーヒーも年間販売数量が過去最高を記録し、2026年4月末時点で850店舗(純増32店舗)を展開した。

※本記事は伊藤園が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。