※本記事はベルーナが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社ベルーナは2026年3月期決算で、売上高2,180.9億円(前年比+3.4%)、営業利益164.7億円(同+38.6%)、経常利益162.7億円(同+22.8%)、当期純利益115.4億円(同+31.2%)の増収増益となった。売上高は予算比+1.6%、営業利益は予算比+22.1%と、いずれも期初予算を上回った。プロパティ・ホテル事業を中心に多くの事業が増収・増益に貢献した。
連結業績(2026年3月期 実績)
2026年3月期の営業利益は前期の118.8億円から164.7億円へ38.6%増加し、経常利益は132.5億円から162.7億円へ22.8%増加、当期純利益は87.9億円から115.4億円へ31.2%増加した。
| 項目 | 2026年3月期実績 | 2025年3月期実績 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,180.9億円 | 2,108.5億円 | +3.4% |
| 営業利益 | 164.7億円 | 118.8億円 | +38.6% |
| 経常利益 | 162.7億円 | 132.5億円 | +22.8% |
| 当期純利益 | 115.4億円 | 87.9億円 | +31.2% |
売上高は期初予算の2,146.0億円に対し1.6%上回る2,180.9億円、営業利益は予算の135.0億円に対し22.1%上回る164.7億円となり、いずれも予算を上回った。営業外損益は為替関連損益11.7億円を含みマイナス2.0億円だった。
セグメント別の状況
セグメント別では、売上高はプロパティ・ホテル、グルメ、その他、データベース活用の4セグメントが増収となり、営業利益はプロパティ・ホテル、化粧品健康食品、グルメ、ナース関連、呉服関連、アパレル・雑貨、その他の7セグメントが増益となった。プロパティ・ホテル事業は、国内旅行需要の高まりや訪日外客数が増加したことなどにより大幅な増収増益となった。特に本格稼働となった札幌ホテル by グランベルや、大阪・関西万博が開催された大阪エリアのホテルの稼働率、客室単価が大幅に上昇したほか、2025年10月に取得したホテル瑞鳳、秋保グランドホテルの寄与もあり増収増益となった。また、販売用不動産の売却益10.5億円を計上した。一方、アパレル・雑貨事業は原材料・資材価格の高止まりを受け仕入原価が上昇する中、DM配送費の値上げも受けたため、収益性を重視し紙媒体の発行数量を減らすなど広告宣伝費の抑制を図った。不採算事業であったファッションECモール、インポートブランド品ECサイトのサービスを終了したことで減収となったが、収益性は大幅に改善した。
| 事業 | 売上高(前年比) | 営業利益 | 前年比(営業利益) |
|---|---|---|---|
| プロパティ・ホテル事業 | 497.0億円(+38.3%) | 85.5億円 | +32.9億円 |
| 専門通販事業(化粧品健康食品・グルメ・ナース関連) | 574.8億円(-1.8%) | 27.0億円 | +3.2億円 |
| 呉服関連事業 | 225.6億円(-1.5%) | 13.7億円 | +1.2億円 |
| アパレル・雑貨事業 | 689.1億円(-7.9%) | ▲4.0億円 | +12.8億円 |
| その他の事業 | 28.3億円(+0.4%) | ▲1.8億円 | +2.0億円 |
| データベース活用事業 | 179.4億円(+4.9%) | 45.1億円 | ▲6.4億円 |
| 調整 | ▲13.4億円 | ▲0.7億円 | ▲0.1億円 |
| 計 | 2,180.9億円(+3.4%) | 164.7億円 | +45.9億円 |

通期業績予想(2027年3月期計画)
2028年3月期を最終年度とする3ヵ年計画(第6次短期経営計画)は、1年目(2026年3月期)の目標を前倒しで達成したことを踏まえ、2年目(2027年3月期)の目標値を上方修正した。2027年3月期は売上高2,210.0億円(前期比+1.3%)、営業利益175.0億円(前期比+10.2億円)を計画する。ROEは2026年3月期実績の7.5%から2027年3月期は8.5%への向上を計画している。
| 項目 | 2027年3月期計画 | 2026年3月期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 2,210.0億円 | 2,180.9億円 |
| 営業利益 | 175.0億円 | 164.7億円 |
| プロパティ・ホテル事業(売上高/営業利益) | 472.0億円/90.0億円 | 497.0億円/85.5億円 |
| データベース活用事業(売上高/営業利益) | 218.0億円/46.0億円 | 179.4億円/45.1億円 |
| 専門通販事業(売上高/営業利益) | 562.5億円/26.5億円 | 574.8億円/27.0億円 |
| アパレル・雑貨事業(売上高/営業利益) | 688.0億円/▲3.0億円 | 689.1億円/▲4.0億円 |
| 呉服関連事業(売上高/営業利益) | 226.2億円/14.5億円 | 225.6億円/13.7億円 |
| その他の事業(売上高/営業利益) | 58.0億円/4.0億円 | 28.3億円/▲1.8億円 |


株主還元
配当金は、2026年3月期の年間38.00円から2027年3月期は9期連続増配となる年間39.00円を予定している。2026年3月期の配当性向は31.7%、DOEは2.5%、EPSは119.94円。2027年3月期予定はEPS124.69円、配当性向31.3%を見込む。資本効率を意識した経営として、ROE10%以上を意識した経営、収益性を期待できない事業からの撤退・縮小(2025年3月期実績2部門、2026年3月期実績2部門、2027年3月期予定1部門)、シナジーがあり将来有望な企業のM&Aなどに取り組むとしている。
| 項目 | 2026年3月期実績 | 2027年3月期予定 |
|---|---|---|
| 年間配当金 | 38.00円 | 39.00円 |
| 配当性向 | 31.7% | 31.3% |
| DOE | 2.5% | 開示なし |
| EPS | 119.94円 | 124.69円 |

中期経営計画
中期計画「Nine・Six・Five and One・Two・Three計画」として、プロパティ事業で営業利益90億円(Nine)、データベース活用事業で60億円(Six)、専門通販事業で50億円(Five)、アパレル・雑貨事業で20億円(One)、呉服関連事業で25億円(Two)、その他の事業で5億円(Three)の達成を掲げ、合計で中期経営計画として営業利益250億円の達成を目指すとしている。3年目(2028年3月期)の目標については、事業環境の変化や業績進捗を踏まえ策定中としている。
※本記事はベルーナが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。