※本記事はトーカイが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
トーカイの2026年3月期は、売上高159,664百万円(前期比+6.8%)、営業利益9,382百万円(同+14.5%)と、売上高・営業利益ともに過去最高を更新した。経常利益は10,098百万円(同+14.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益は6,069百万円(同+28.3%)となった。ROEは7.2%(前期比+1.7pp)、年間配当額は80円(前期比+12円)で、総還元性向は140.4%となった。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上高は149,542百万円から159,664百万円(+10,122百万円、+6.8%)に増加。営業利益は8,193百万円から9,382百万円(+1,189百万円、+14.5%、営業利益率5.5%→5.9%、+0.4pp)、経常利益は8,825百万円から10,098百万円(+1,272百万円、+14.4%、経常利益率5.9%→6.3%、+0.4pp)、親会社株主に帰属する当期純利益は4,729百万円から6,069百万円(+1,339百万円、+28.3%、当期純利益率3.2%→3.8%、+0.6pp)とそれぞれ増加した。期初計画比では、売上高+1.1%、営業利益+14.2%、当期純利益+10.4%となった。埼玉工場の土地や調剤薬局の一部店舗などについて減損損失を計上したものの、営業利益・経常利益が好調に推移したことで計画比増益を確保した。財務面では、純資産合計は84,431百万円(前期比△1,410百万円)、自己資本比率は73.0%(同△1.5pp)。営業活動によるキャッシュ・フローは11,442百万円(同+1,345百万円)、現金及び現金同等物の期末残高は23,417百万円(同△468百万円)だった。
| 項目 | 25/3期実績 | 26/3期実績 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 149,542 | 159,664 | +6.8% |
| 営業利益 | 8,193 | 9,382 | +14.5% |
| 経常利益 | 8,825 | 10,098 | +14.4% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 4,729 | 6,069 | +28.3% |
セグメント別業績
健康生活サービスは売上高81,799百万円(前期比+6.3%)、営業利益8,546百万円(同+19.9%、営業利益率10.4%)。病院関連・寝具では戦略商品「入院・入居セット」の売上伸長やホテルリネンを中心としたサービス価格適正化が寄与し、シルバーでは新規利用者数の伸長による介護用品レンタルの好調に加え、㈱介護センター花岡・㈱mik japanの連結化影響が通期で寄与した。給食は不採算事業所の撤退などにより収益が改善した。調剤サービスは売上高62,870百万円(同+8.3%)、営業利益2,430百万円(同+2.2%)。高額医薬品の処方増加による処方箋単価の上昇や、地域支援体制加算・DX推進体制加算など各種加算の算定増が技術料の上昇に寄与した一方、ドラッグストア関連事業では商品在庫に関する一過性の調整費用が発生した。環境サービスは売上高14,837百万円(同+3.1%)、営業利益1,232百万円(同+0.2%)。リースキン事業はトイレ周り商品が好調に推移した一方、ダストコントロール商品はレンタル・販売ともに厳しい事業環境が続いた。清掃事業は新規獲得や価格適正化の取り組みなどにより病院清掃売上が好調に推移した。
| セグメント | 売上高(百万円) | 営業利益(百万円) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 健康生活サービス | 81,799 | 8,546 | 10.4% |
| 調剤サービス | 62,870 | 2,430 | 3.9% |
| 環境サービス | 14,837 | 1,232 | 8.3% |

通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期の連結業績予想は、売上高1,654億円、営業利益89億円、ROEは26/3期末の純資産額に27/3期の業績予想・配当予想を考慮した参考値で7.2%程度としている。セグメント別の26/3期比増減率は、健康生活サービスが売上高+5.2%・営業利益+5.0%、調剤サービスが売上高+2.0%・営業利益△25.5%、環境サービスが売上高+1.3%・営業利益△2.5%(いずれも出典P.25)。調剤サービスの営業利益は、薬価改定および2026年度の調剤報酬改定による調剤基本料・調剤管理料の構造見直しに伴うマイナス影響を見込んでいる。健康生活サービスでは、洗濯工場におけるエネルギーコストの増加があるものの増収に伴う利益増でカバーするとしている。
| 項目 | 27/3期予想 | 26/3期(実績) |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,654億円 | 1,596億円 |
| 営業利益 | 89億円 | 93億円 |
| ROE | 7.2%程度 | 7.2% |
| セグメント | 売上高増減率(27/3期予想、26/3期比) | 営業利益増減率(27/3期予想、26/3期比) |
|---|---|---|
| 健康生活サービス | +5.2% | +5.0% |
| 調剤サービス | +2.0% | △25.5% |
| 環境サービス | +1.3% | △2.5% |

株主還元
26/3期の年間配当額は80円(前期比+12円)、総還元性向は140.4%となった。2025年11月には自己株式取得・消却を実施した。27/3期以降の配当方針は累進配当に変更する。中期経営計画では2026年3月期~2028年3月期の3カ年累計で総還元性向70%超を目標としている。
中期経営計画の進捗
トーカイグループ中期経営計画(2026年3月期~2028年3月期)の連結営業利益目標は、25/3期82億円から28/3期95億円(+16%)。初年度の26/3期は売上高1,596億円、営業利益93億円、ROE7.2%となり、想定を上回って進捗した。3カ年の成長投資は250億円を計画し、26/3期のキャッシュ・アロケーションでは営業活動によるキャッシュ・フローの創出が約300億円、既存事業の維持・拡大投資が約150億円、新規投資が約100億円(シルバー事業のM&A6件、新規事業開発分野の調査・研究等)、株主還元が約120億円となった。基本方針の取り組みとしては、各事業でのサービス価格適正化やシルバー事業におけるレンタル資材の効率運用による原価圧縮、システム投資による生産性向上を推進しているほか、「在宅」「予防」「未病改善」などをテーマとした新規事業の調査・研究にも注力している。


※本記事はトーカイが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。