※本記事はクレオが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
クレオの2026年3月期連結業績は、売上高14,569百万円(前期比+0.3%)、営業利益1,194百万円(同+5.7%)、当期純利益807百万円(同+15.9%)となった。主力のソリューションサービス事業でストックサービスが伸長し、増収増益を達成した。2026年3月期期初計画(3月25日予想修正後:売上高14,600百万円・営業利益1,180百万円・当期純利益810百万円)と比較すると、売上高はわずかに未達だったが、営業利益は計画を上回った一方、当期純利益は計画をわずかに下回った。
連結業績(2026年3月期 実績)
営業利益率は8.2%(前期比+0.4pt)に改善し、経常利益は1,207百万円(+4.6%)、EBITDA(営業利益+減価償却費)は1,440百万円(+0.04%)だった。基本的な1株あたり当期純利益は104.32円(前期比+15.16円)、1株あたり配当金は55.00円(前期比+4.00円)となった。ROEは10.7%(+1.2pt)に上昇した。
| 項目 | 2025年3月期実績 | 2026年3月期実績 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 14,521 | 14,569 | +0.3% |
| 営業利益(営業利益率) | 1,130(7.8%) | 1,194(8.2%) | +5.7%(+0.4pt) |
| 経常利益 | 1,154 | 1,207 | +4.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 697 | 807 | +15.9% |
| EBITDA(営業利益+減価償却費) | 1,383 | 1,440 | +0.04% |
| ROE(%) | 9.5% | 10.7% | +1.2pt |
| 基本的な1株あたり当期純利益(円) | 89.16 | 104.32 | +17.0% |
| 1株あたり配当金(円) | 51.00 | 55.00 | +7.8% |
セグメント別の状況
ソリューションサービス事業は主力のZeeM人事給与や周辺製品のストックサービスが堅調に推移し、売上高5,342百万円(前期比+5.6%)、セグメント利益1,019百万円(+12.8%)と増収増益となった。受託開発事業は戦略的な開発体制のシフトおよび前期の大型案件終了の影響により売上高2,786百万円(△8.3%)と減収となったが、利益率は改善しセグメント利益553百万円(△0.6%)とほぼ横ばいだった。システム運用・サービス事業はLINEヤフーグループなど主要顧客からの受注が堅調に推移し、売上高2,165百万円(+6.5%)と増収となったが、拠点移転費用等の影響で営業利益は309百万円(△0.1%)とほぼ横ばいだった。サポートサービス事業は主要顧客の組織統合に伴う内製化や大型サポートプロジェクトの終了の影響を受け、売上高4,275百万円(△2.6%)、営業利益275百万円(△14.0%)と減収減益だった。
| セグメント | 指標 | 2026年3月期実績 | 2025年3月期実績 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| ソリューションサービス | 売上高 | 5,342 | 5,058 | +5.6% |
| ソリューションサービス | セグメント利益 | 1,019 | 903 | +12.8% |
| 受託開発 | 売上高 | 2,786 | 3,039 | △8.3% |
| 受託開発 | セグメント利益 | 553 | 556 | △0.6% |
| システム運用・サービス | 売上高 | 2,165 | 2,033 | +6.5% |
| システム運用・サービス | 営業利益 | 309 | 310 | △0.1% |
| サポートサービス | 売上高 | 4,275 | 4,390 | △2.6% |
| サポートサービス | 営業利益 | 275 | 320 | △14.0% |
| 全社費用等 | 営業利益 | △963 | △960 | – |
| 連結合計 | 売上高 | 14,569 | 14,521 | +0.3% |
| 連結合計 | 営業利益 | 1,194 | 1,130 | +5.7% |

通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期の連結業績予想は、売上高15,100百万円(前期比+3.6%)、営業利益1,240百万円(+3.8%)、経常利益1,250百万円(+3.6%)、当期純利益820百万円(+1.5%)を計画している。営業利益、経常利益、当期純利益、EBITDA、基本的な1株あたり当期純利益、1株あたり配当金はいずれも過去最高を計画している。なお、本計画は2024年6月20日公表の中期経営計画の当初公表内容から変更したものである。
| 項目 | 2026年3月期実績 | 2027年3月期予想 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 14,569 | 15,100 | +3.6% |
| 営業利益(営業利益率) | 1,194(8.2%) | 1,240(8.2%) | +3.8%(△0.0pt) |
| 経常利益 | 1,207 | 1,250 | +3.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 807 | 820 | +1.5% |
| EBITDA(営業利益+減価償却費) | 1,439 | 1,500 | +4.2% |
| 基本的な1株あたり当期純利益(円) | 104.32 | 107.64 | +3.2% |
| 1株あたり配当金(円) | 55.00 | 56.00 | +1.8% |

株主還元
2027年3月期の年間配当は前期の55円から1円増配し56円とする計画で、10期連続の増配となる見込み。配当性向は52.0%を計画している。また、2026年5月8日開示のとおり、上限150百万円・上限125,000株の自己株式取得を2026年5月11日から2026年11月30日までの期間で実施する。
| 項目 | 2026年3月期実績 | 2027年3月期予想 |
|---|---|---|
| 1株あたり配当金 | 55.00円 | 56.00円 |
| 配当性向 | 52.7% | 52.0% |

中期経営計画
2024年6月20日公表の中期経営計画(VISION2030)について、AIという破壊的技術の台頭や業績動向を踏まえ、27.3期(2027年3月期)目標を見直した。修正後の目標は、売上高151億円、営業利益12.4億円、営業利益率8.2%、ROE10%超、連結配当性向40%超、EPS100円超。見直しの背景として、M&Aによる業容拡大の進捗停滞、顧客の内製化に伴う従来型安定事業の成長鈍化、AIの台頭への対応の必要性を挙げている。次期中期経営計画(FY27-30、4年間)は2027年5月頃に開示予定としている。

※本記事はクレオが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。