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アルファポリス、2026年3月期は連結初年度で予算未達 単体は9期連続増収で過去最高

決算サマリー 2026.08.15
アルファポリス、2026年3月期は連結初年度で予算未達 単体は9期連続増収で過去最高

※本記事はアルファポリスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

アルファポリスの2026年3月期は、当期3Qより株式会社WHITE FOXの損益計算書(2025年10月~2026年3月分)を連結し、従来の「出版事業」に「アニメ制作事業」セグメントを新設した初の連結決算期となった。連結売上高は166億10百万円、経常利益は35億12百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は23億16百万円。アニメ制作事業で予定していた大型案件の売上計上が翌期にずれ込んだこと等から、連結業績は予算未達(経常利益は予算比▲6.6%)となった。一方、単体業績は電子書籍の好調等により9期連続増収を達成し、売上・利益ともに二桁成長を記録した。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

2026年3月期(4Q累計:2025年4月~2026年3月)の連結売上高は166億10百万円(構成比100.0%)、売上総利益123億63百万円(74.4%)、販売費及び一般管理費89億7百万円(53.6%)、営業利益34億56百万円(20.8%)、経常利益35億12百万円(21.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益23億16百万円(13.9%)となった。アニメ制作事業において4Qに予定していた複数の大型案件の納品が翌期にずれ込んだことなどから、売上高は予算比▲2.9%、経常利益は予算比▲6.6%で着地し、連結業績は予算未達となった。

項目2026年3月期(4Q累計)構成比
売上高16,610百万円100.0%
売上総利益12,363百万円74.4%
販売費及び一般管理費8,907百万円53.6%
営業利益3,456百万円20.8%
経常利益3,512百万円21.1%
親会社株主に帰属する当期純利益2,316百万円13.9%

参考として、単体業績は電子ストアと連携した拡販施策やアニメ化作品の好調等により電子書籍売上が伸長し、売上高161億22百万円(前期比+18.4%)、経常利益37億66百万円(同+16.4%)、当期純利益25億38百万円(同+25.7%)となった。9期連続の増収となり、創業25周年となった当期は大型キャンペーン等により単体の売上高・経常利益ともに過去最高を更新した。

セグメント別の状況

報告セグメントは「出版事業」と「アニメ制作事業」の2区分。主力事業である出版事業は電子書籍を中心に引き続き好調で、売上高は161億22百万円と9期連続で増収を達成し、セグメント利益は35億82百万円となった。一方アニメ制作事業は、4Qに予定していた複数の大型案件の納品が翌期にずれ込んだことから売上計上の期ズレが発生し、売上高は4億87百万円、セグメント損失は1億26百万円となった。

セグメント売上高(4Q累計)セグメント利益又は損失(4Q累計)
出版事業16,122百万円3,582百万円
アニメ制作事業487百万円△126百万円
合計(連結P/L計上額)16,610百万円3,456百万円
グループ事業概要(出版事業とアニメ制作事業)
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.38

通期業績予想(2027年3月期 計画)

2027年3月期より、アニメビジネスの本格拡大に向けたグループ管理体制の最適化に伴い、開示セグメントを「出版事業」及び「アニメ事業」に再編する。出版事業は電子書籍の更なる拡大とアニメ化相乗効果の最大化により高水準な成長を継続する計画。アニメ事業は製作委員会への出資比率向上や子会社連結等により前期比+120.6%の大幅増収を計画し、収益力強化を通じてセグメント利益は黒字転換の見通し。連結売上高は185億円(前期比+11.4%)、経常利益は37億40百万円(同+6.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益は25億60百万円(同+10.5%)を計画しており、売上・利益ともに過去最高を目指す。なお下表の2026年3月期(実績)は、新セグメント基準により再集計した数値。

項目2026年3月期(実績・新セグメント基準)2027年3月期(計画)前期比増減率
売上高16,610百万円18,500百万円+11.4%
 出版事業15,637百万円16,355百万円+4.6%
 アニメ事業972百万円2,144百万円+120.6%
セグメント利益3,456百万円3,700百万円+7.0%
 出版事業(利益)5,189百万円5,354百万円+3.2%
 アニメ事業(利益又は損失)▲170百万円115百万円
 調整額(全社費用)▲1,562百万円▲1,769百万円
経常利益3,512百万円3,740百万円+6.5%
親会社株主に帰属する当期純利益2,316百万円2,560百万円+10.5%
2027年3月期計画 連結売上・利益推移
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.21

株主還元

2025年3月期から配当を開始しており、2027年3月期は前期から3円増配となる期末配当金27円を計画する。配当性向は30.7%を計画。今後も業績や内部留保の充実等を勘案したうえで、継続的かつ安定的な配当を行う方針。なお2026年3月期から連結決算に移行しているため、2025年3月期の各数値は単体決算時の数値。

項目2025年3月期2026年3月期2027年3月期(計画)
1株当たり当期純利益69.49円79.71円88.09円
1株当たり配当金(期末配当金)14円24円27円
配当性向20.1%30.1%30.7%
株主還元(1株当たり当期純利益・配当金・配当性向の推移)
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.24

中期経営計画/トピック

少額出資による原作書籍の売上増加にとどまらず、自らアニメ製作に出資・コミットすることでアニメ自体のビジネス事業を確立する中期重点戦略を推進している。アニメ製作への出資比率は現在の5%(2024年3月期実績)から2030年3月期には50%以上まで引き上げ、アニメ事業による利益を2024年3月期の20倍まで増やすことを目標とする。あわせて電子漫画販売利益の海外比率を2030年3月期に30%とすることを目指すが、2026年3月期の実績は2.1%にとどまっている。トピックスとしては、シリーズ累計135万部突破の人気ファンタジー小説『異世界転生騒動記』のTVアニメ化が決定した。

『異世界転生騒動記』アニメ化決定
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.33

※本記事はアルファポリスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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